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2018.09.14 2024.07.25|新規開業ノウハウ
バーフランチャイズの開業資金はいくら?メリット・デメリットや注意点・事例
本記事で、バーフランチャイズの開業資金を解説します。バーフランチャイズに加盟するメリット・デメリットや注意点・事例もご紹介します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。
バーフランチャイズに加盟するメリット・デメリット
バーフランチャイズに加盟する前に、メリット・デメリットを確認しましょう。メリット2点(ノウハウ・マニュアルとブランド力)とデメリット2点(加盟金・ロイヤリティと制約)をご紹介します。
メリット①ノウハウやマニュアルの活用
まずノウハウやマニュアルの活用が、バーフランチャイズに加盟するメリットです。一般的なフランチャイズ契約においては、店舗経営(メニュー開発や集客方法、採用・研修など)について、本部からノウハウやマニュアルが提供されます。
本部から提供されるノウハウやマニュアルを活用することで、バー経営を円滑に進めやすくなります。単にノウハウやマニュアルが提供されるだけではなく、フランチャイズチェーンによっては研修や巡回サポートなども提供されます。
メリット②ブランド力による集客効果
次にブランド力による集客効果も、バーフランチャイズに加盟するメリットです。フランチャイズチェーンが屋号や看板メニュー、独自のサービスなどを確立しているため、ブランド力により固定客を獲得できます。
さらにフランチャイズチェーンによっては、本部の公式サイトやSNSから加盟店の紹介やキャンペーン情報などを発信してもらえるため、集客効果を期待できます。加盟を検討する際には、各フランチャイズチェーンのブランド力を調査しましょう。
デメリット①加盟金とロイヤリティの支払い
しかし加盟金とロイヤリティの支払いは、バーフランチャイズに加盟するデメリットです。一般的なフランチャイズ契約においては、加盟時に支払う加盟金と毎月支払うロイヤリティが求められます。
ただし加盟金の有無やロイヤリティの計算方法(定額制と変動制)は、フランチャイズチェーンによって異なります。加盟を検討する際には、各フランチャイズチェーンの加盟金とロイヤリティについても調査をしましょう。
デメリット②契約条件による制約
そして契約条件による制約も、バーフランチャイズに加盟するデメリットです。フランチャイズチェーンによって、契約期間や経営方針、仕入れ、メニューなどに対する制約が設けられています。
しかしオリジナルのメニューやキャンペーンなどを認めているフランチャイズチェーンもあります。加盟を検討する際には、各フランチャイズチェーンの契約条件についても調査しましょう。
バーフランチャイズに加盟する際の注意点
メリット・デメリットだけではなく、バーフランチャイズに加盟する際の注意点も確認しましょう。8点(契約条件と事業計画書、開業資金、店舗物件、資格・免許・届出・許可、集客、本部とのコミュニケーション)をご紹介します。
契約条件の確認
まず契約条件の確認が、フランチャイズに加盟する際の注意点です。加盟後のトラブルを防止するために、フランチャイズチェーンから提示される契約条件を確認しましょう。
- 契約期間と違約金
- 加盟金とロイヤリティの支払い
- 仕入れとメニュー開発の方法
- 研修やマニュアルなどのサポート
特に契約期間内に解約を申し出ると違約金を請求されたり、契約満了から一定期間に同業種の出店を禁止されたりする契約条件がありますので、ご注意ください。
事業計画書の作成
次に事業計画書の作成も、フランチャイズに加盟する際の注意点です。事業計画書は、経営戦略の説明や開業資金の調達、経営の評価・改善などに必要な書類です。経営者の略歴や借入状況、売上目標などが記載されます。
事業計画書を作成する際には、競合バーの調査や客観的なデータの活用などがポイントです。バーフランチャイズ加盟にも活用できる事業計画書の書き方をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
開業資金の調達
続いて開業資金の調達も、フランチャイズに加盟する際の注意点です。開業前の初期投資(物件取得費や採用活動費など)と開業後の運転資金(毎月の賃料や人件費など)が不足する場合には、開業資金の調達方法を検討しましょう。
ただし開業資金を調達する際には、無駄な経費の削減が重要です。バーフランチャイズにも活用できる開業資金の無駄をゼロに近づける方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
店舗物件の選定とデザイン・工事
それから店舗物件の選定とデザイン・工事も、フランチャイズに加盟する際の注意点です。予め土地や物件を所有していない場合には、土地を購入・賃借して店舗物件を建築するか、居抜き物件・スケルトン物件を購入・賃借するかを決めましょう。
バーの種類(ショットバーやダイニングバーなど)やコンセプトに基づいて、店舗のデザイン・工事を進めましょう。バーの内装をデザインする際のコツをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
資格・免許の取得と届出・許可の申請
さらに資格・免許の取得と届出・許可の申請も、フランチャイズに加盟する際の注意点です。
- 調理に関する資格やスキル(食事を提供する場合)
- お酒の提供に関する資格やスキル
- 税務や財務に関する資格やスキル
- 社会保険や労務管理に関する資格やスキル(従業員を雇用する場合)
- 個人事業主の開業届出または法人の設立届
- 税務書類の提出
- 防火管理者選任届(該当する店舗物件の場合)
- 防火対象設備使用開始届・火を使用する設備等の設置届
- 飲食店営業許可の申請
- 深夜における酒類提供飲食店営業開始届出(深夜営業する場合)
- 社会保険と労働保険の加入(従業員を雇用する場合)
以上の資格・免許・届出・許可についてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
人材の採用・研修
また人材の採用・研修も、フランチャイズに加盟する際の注意点です。長時間営業する場合や多店舗展開する場合などには、経営者だけでは人材が足りないため、従業員を採用しましょう。
そこで職種や人物像を明確にして、営業マニュアルを作成したうえで、採用・研修を計画しましょう。バーフランチャイズ加盟にも活用できる人材採用のコツを研修の注意点をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
集客活動
そして集客活動も、フランチャイズに加盟する際の注意点です。バーフランチャイズに加盟するとノウハウやマニュアル、ブランド力を活用しながら、集客活動を展開できます。しかし出店したバーが、必ず固定客を獲得できるとは限りません。
そこで新規顧客はもちろん、リピーターを獲得できるように、集客活動を展開しましょう。バーフランチャイズ加盟にも活用できる売上アップするためのアイデアをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
本部とのコミュニケーション
なお本部とのコミュニケーションも、フランチャイズに加盟する際の注意点です。フランチャイズチェーンの本部には、加盟店とビジネスを展開してきた実績があります。日ごろから本部とのコミュニケーションを深めることで、必要なサポートを受けられます。
そこで本部から視察や情報提供を受ける際には、積極的に課題と成果を共有して、助言を受けたり、解決策を相談したりしましょう。フランチャイズ本部との信頼関係を築けないと、契約の継続が難しくなってしまいますので、ご注意ください。
バーフランチャイズの参考事例
注意点に気をつけてフランチャイズに加盟できるように、参考となる事例を調査しましょう。事例5点を取り上げて、各事例の特徴(コンビニ併設とイタリア料理、時間無制限、一日店長、おひとり様をターゲット)をご紹介します。
コンビニ併設のスタンディングバー
まず「お酒の美術館」は、コンビニ併設のスタンディングバーを展開するフランチャイズチェーンです。「ローソン新宿ワシントンホテルビル店」に、「お酒の美術館 新宿ワシントンホテルビル店」が併設されています。
コンビニで購入した食品の持ち込みがOKで、手軽にお酒を楽しめるバーの新業態です。コンビニとのコラボメニュー(からあげクン専用ウィスキー)も提供されています。幅広い層の集客を目指しているバーフランチャイズ店です。
参照元:
イタリア料理を提供するワインバー
次に「ESOLA」は、イタリア料理を提供するワインバーを展開するフランチャイズチェーンです。タパスやパスタなどのイタリア料理に、100種類以上のワインがセルフサービスで提供されています。
フランチャイズ1号店のオープン当初には、期間限定キャンペーンとして飲み放題メニューが割引きで販売されました。ランチやディナーのメニューに加えて、パーティープランも提供するバーフランチャイズ店です。
参照元:PR TIMES「GYRO HOLDINGSグループがフランチャイズ展開を開始|GYRO HOLDINGS」
時間無制限で飲み放題のバー
また「The Public stand」は、時間無制限で飲み放題のバーを展開するフランチャイズチェーンです。女性客は店舗間の出入りが自由なため、気分に応じて場所を変えながらお酒を楽しめます。
一人客からカップル、団体、訪日外国人までの幅広い層がターゲットで、多用途(待ち合わせや女子会、二次会など)に利用できるバーフランチャイズ店です。開業準備段階から営業中まで、スーパーバイザーによるサポートを受けられます。
参照元:
@Press「「The Public stand」フランチャイズ事業による 全国展開を6月1日より開始 3年後に全国100店舗を展開予定|株式会社セクションエイト」
顧客が一日店長になれるイベントバー
それから「イベントバーエデン」は、顧客が一日店長になれるイベントバーを展開するフランチャイズチェーンです。一日店長になった顧客によって、「VR体験」「ライブセッション」「お絵描き」などのイベントが開催されています。
イベントバーを名乗っていますが、ソフトドリンクも提供されているため、未成年の入店も可能です。SNSでイベントを告知することで、集客効果を得ています。店舗デザインの自由度が高いフランチャイズ店です。
参照元:
イベントバーエデン「誰でも1日店長!全国展開のイベントバーエデン 」
西日本新聞「企画はあなた、イベントバー 福岡市の「エデン福岡」 仲間、別世界の人と出会い」
おひとり様をターゲットとするガールズバー
そして「CAFE&BAR19」は、おひとり様をターゲットとするガールズバーを展開するフランチャイズチェーンです。離婚率や未婚率が高くて、晩婚化もしている日本において、一人でも入りやすい飲み屋を目指しています。
キャストのグッズ販売や動画配信などによって、集客活動を展開しているフランチャイズ店です。開業前の店舗物件選定から採用活動、開業後の売上管理まで、フランチャイズ本部によるサポートを受けられます。
参照元:
バーフランチャイズの開業資金
事例のようなバーフランチャイズに加盟するためには、開業資金が必要です。そこでバーフランチャイズ開業資金の相場と内訳をご紹介します。無駄な経費を削減できるように、開業資金の節約法もご紹介します。
相場
まずバーフランチャイズ開業資金の相場は、坪単価25万~100万円程度です。例えば30坪の店舗物件なら、500万~2,000万円程度がかかります。ただし店舗の立地や規模、物件の種類(居抜きかスケルトン)、フランチャイズ契約の加盟料などによって、開業資金は変動します。
内訳
次にバーフランチャイズ開業資金の内訳について、下表にまとめました。参考情報として、30坪で賃料月20万円の店舗物件にかかる開業資金を試算してあります。
資金の内訳 | 資金の目安 | 資金の試算 |
フランチャイズ契約料 (加盟金や保証金など) | 0~20%程度 | 0万~400万円程度 |
物件取得費 (敷金や礼金、前賃料など) | 10%程度 (賃料の3~10か月分程度) | 60万~200万円程度 (30坪で賃料月30万円の店舗物件) |
店舗デザイン・工事費 (外観や内装、設備・機器・什器など) | 50%程度 (坪単価20万~40万円程度) | 600万~1,000万円程度 |
諸経費 (開業前の資格や届出・許可、採用・研修、集客など) | 10%程度 | 60万~200万円程度 |
運転資金 (開業後の光熱水費や賃料、人件費など) | 10%程度 (賃料の3~10か月分程度) | 60万~200万円程度 |
合計 | 100% (坪単価20万~70万円程度) | 600万~2,000万円程度 |
上表のとおり、バーフランチャイズの開業資金においては、店舗デザイン・工事費が大半を占めます。つまり店舗の外観や内装、設備・機器・什器にこだわるほど、開業資金が増額するわけです。
節約法
そしてバーフランチャイズ開業資金の節約法には、相見積もりや居抜き物件、補助金・助成金などがあります。相見積もりを取れば、各業者の提案する工事の費用や期間などを比較して、無駄な経費を削減しやすいです。
居抜き物件を契約して、店舗の外観や内装、設備・機器・什器などを引き継げれば、工事費用を節約できます。ただし居抜き物件にはデメリットもありますので、次の記事も併せてご覧ください。
補助金・助成金は、基本的に返済義務のない資金です。しかし補助金・助成金ごとに、申請条件や用途などが定められています。飲食店が申請できる補助金や助成金をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
バーフランチャイズ加盟による開業を検討しよう!
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監修者
-
IDEAL編集部
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