本記事で、本屋を開業する流れと…
2018.09.07 2024.01.28|新規開業ノウハウ
カフェの経営に失敗する主な原因!コンセプト設計・資金管理・集客の成功事例
本記事で、カフェの経営に失敗する主な原因を解説します。解決策を立てられるように、コンセプト設計・資金管理・集客の成功事例もご紹介します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。
カフェの経営に失敗する主な原因
カフェの経営に失敗する主な原因とは、何でしょう?そこで主な原因3点(曖昧なコンセプトと資金管理の不備、不適切な集客方法)を確認しましょう。各原因に対する解決策として、後ほど成功事例もご紹介します。
曖昧なコンセプト
まずカフェの経営に失敗する主な原因として、曖昧なコンセプトが挙げられます。コンセプトが曖昧だと、経営方針が定まりません。経営方針に一貫性がないと、リピーターを獲得しづらくなるため、安定して利益を獲得できずに、経営に失敗してしまいます。
また曖昧なコンセプトでは、競合カフェとの差別化を図りづらく、価格競争に巻き込まれてしまう恐れがあります。市場調査が不十分で、出店エリア内に出入りする顧客層のニーズに応えられないと、集客数や売上を獲得できません。
店舗のコンセプトを設計する方法をまとめてありますので、次の記事を併せてご確認ください。
資金管理の不備
次に資金管理の不備も、カフェの経営に失敗する主な原因です。資金管理に不備があると、経営に必要な経費を正確に把握できず、無駄な出費を減らせません。無駄な出費が増えるほど、利益率が下がり、運転資金も不足します。
資金管理の不備から運転資金が不足して、人件費や賃料、光熱水費などを支払えなくなると、休業や廃業のリスクが高まります。従業員や家主らとのトラブルに発展してしまうと、カフェに対する信用や評判を下げてしまいます。
飲食店の平均売上と管理方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
不適切な集客方法
そして不適切な集客活動も、カフェの経営に失敗する主な原因です。資金を投じても、ターゲットとしている顧客層に伝わらない集客方法を選んでいると、集客率を上げることができません。
また定期的に集客活動の評価と改善を行わなければ、性格に費用対効果が分かりません。一定期間に成果を出しても、社会情勢やトレンドの変化などに対応できなければ、適切な集客活動の継続は不可能です。
店舗へ集客する方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
コンセプト設計に成功したカフェの事例
カフェの経営に失敗する原因を対策するために、コンセプト設計に成功したカフェの事例を調査しましょう。事例6点を取り上げて、各カフェのコンセプト(サステナブルな店舗経営とヴィーガンメニュー、韓国風、アウトドア仕様、昭和レトロ、アメリカンテイスト)をご紹介します。
サステナブルな店舗経営を目指すカフェ
まず「haishop cafe」は、神奈川県横浜市で営業しているカフェです。サステナブルな店舗経営を目指して、「”食”を通して社会課題の解決を目指す」というコンセプトを設計。市場に出ない規格外の無農薬野菜を使用して、食品ロス削減に貢献しています。
また仕入れの際には、半径80km以内で収穫された野菜を調達。農産物を運ぶ距離を短くすることで、環境への負荷を減らす効果が期待できます。
サステナブルな店舗をデザインするポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
ヴィーガンメニューに特化したカフェ
次に「RUCY+R」は、神奈川県横浜市で営業しているカフェです。「これまでのカレーの概念を変えるカレー」をコンセプトに、ヴィーガンメニューに特化。100%プラントベースの材料からカレーを作っています。
特別メニューとして、オリエンタルヴィーガン(動物性の食品に加えて特定の野菜を食べない人)に対応したカレーも提供しています。化学調味料や小麦、上白糖も使用していないため、健康志向の高い顧客層もターゲットにしたカフェです。
参照元:Vegewel Restaurant Guide「RUCY+R【神奈川県】」
韓国風のカフェ
そして「nuibox」は、東京都新宿区で営業している韓国風のカフェです。「アットホームな空間」「リラックスできる空間」をコンセプトにしています。内装デザインには韓国から取り寄せた雑貨が採用され、写真映えするように各席がレイアウトされています。
店内飲食だけでなく、テイクアウトメニューの提供やピクニックセットのレンタル、韓国から仕入れた雑貨の販売なども行っています。幅広い顧客層のニーズに応えたカフェです。
参照元:
アウトドア仕様のカフェ
それから「Outdoor Cafe Tent」は、東京都江東区で営業しているカフェです。「体験できるアウトドア」をコンセプトに、アウトドア仕様の内装がデザイン。床に人工芝が施工され、フロアにアウトドア用のテーブルやチェアが配置されています。
店内飲食をしながらアウトドア気分を感じてもらえるように、スキレットで調理したキャンプ料理が提供されています。アウトドア用品の販売も行っているため、キャンプ好きの顧客に加えて、キャンプを始めてみたい顧客層のニーズにも応えたカフェです。
昭和レトロなカフェ
そして「ギャラン」は、東京都台東区で営業している昭和レトロなカフェです。店舗の外観や内装のデザイン、従業員の制服などが創業した1970年代の雰囲気を感じさせ、昔ながらの喫茶店メニューが提供されています。
昭和レトロなソファや電飾、レンガ造りの壁、生クリームたっぷりのパフェなどは、SNS映えしています。中高年層だけでなく、若年層の顧客の興味や関心も集めるカフェです。
昭和レトロなインテリアについてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
アメリカンテイストのカフェ
なお「ムーンカフェ」は、神奈川県横浜市で営業しているアメリカンテイストのカフェです。「1950年代のアメリカンダイナー」をコンセプトに、黄色を基調とした明るい内装がデザインされており、アメリカンテイストの雑貨やネオンサインが配置されています。
メニューには、アメリカだけではなく、メキシコやハワイの料理もラインナップ。既存の顧客を飽きさせずにリピートを獲得できるように、幅広いメニューを提供しているカフェです。
参照元:食べログ「ムーンカフェ (MOON Cafe) – 山手/カフェ」
資金管理に成功したカフェの事例
カフェ経営のコンセプト設計に加えて、資金管理に成功したカフェの事例も調査しましょう。事例6点を取り上げて、資金管理の特徴(客単価のアップや回転数の向上、レンタルサービス、ECサイト、テイクアウト・デリバリー、個室の貸し出し)をご紹介します。
メニュー開発で客単価をアップさせたカフェ
まず「 FUN SPACE DINER なんば」は、大阪府なんば区で営業しているカフェです。メインメニュー(肉料理)に、デザートメニュー(スフレパンケーキ)をセット。メニュー開発で、客単価をアップさせました。
スフレパンケーキには、幅広い味(チーズやキャラメルなど)が用意されています。胃に負担のかかる肉料理のあとでも、食べやすいデザートメニューです。もちろん単品での注文も可能です。
参照元:ぐるなび通信「【事例】カフェメニューでプラスの売上づくり!SNSでの拡散で認知度もアップ」
メニュー開発で回転数を向上させたカフェ
次に「CAFE&BAR FeRna」は、東京都赤羽市で営業しているカフェです。時間帯ごとに異なるメニューを開発して、営業時間全体の回転数を向上させました。具体的には、ランチタイムに昼飲みメニューを、ディナータイムにシメパフェを提供しています。
またカフェタイムのメインメニューとして、オリジナルのチーズケーキを提供しています。競合カフェとの差別化を目指して、各時間帯の回転数と客単価を計算しているカフェです。
参照元:ぐるなび通信「ランチから夜のシメパフェまで、1日最大7回転を実現!「CAFE&BAR FeRna」(東京・赤羽)」
飲食店の原価率が低いメニューをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
レンタルサービスからも収益を上げるカフェ
そして「CHABAKKA TEA PARKS」は、神奈川県鎌倉市で営業しているカフェです。店内飲食の提供だけでなく、レンタルサービスからも収益を上げています。荷物を預かるクロークやカフェスペース、電動自転車のレンタルサービスです。
レンタルサービスの利用客にカフェで休憩してもらえると、更なる売上の向上を期待できます。お茶のサブスクリプションサービス(定期配達と店舗内での飲み放題)も提供しているカフェです。
ECサイトからも収益を上げるカフェ
それから「カフェ ファソン」は、東京都目黒区で営業しているカフェです。コーヒーやスイーツを販売して、ECサイトからも収益を上げています。コーヒーは豆のままか挽き目かを選べて、最短で翌日配送に対応しています。
またECサイトでは、コーヒー製造器具(抽出器具やフィルターなど)も販売。コーヒー豆と一緒に購入すれば、自宅で本格的なコーヒーを楽しめます。来店できない顧客層のニーズにも応えているカフェです。
参照元:CAFE FACON 「自家焙煎珈琲 Beans Shop」
テイクアウト・デリバリーからも収益を上げるカフェ
さらに「eggg cafe 小平本店」は、東京都小平市で営業しているカフェです。テイクアウトやデリバリーからも収益を上げています。人気メニューは、自社鶏卵場で生産されたブランド卵を使用したオムライスやパンケーキ、親子丼などです。
テイクアウトでは、自社鶏卵場で毎朝採れる卵やカフェの人気メニューが販売。デリバリーでは、注文・配達プラットフォームと契約したことで、新規顧客の獲得につながっています。
参照元: ぐるなび通信「自社養鶏場直送の卵を最大限に生かすカフェとは 」
テイクアウト・デリバリー専門店の開業についてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
個室の貸し出しからも収益を上げるカフェ
なお「ユルリサロン×ハナウタカフェ」は、神奈川県横浜市で営業しているカフェです。カフェの営業だけではなく、個室の貸し出しからも収益を上げています。2階にレイアウトされた個室は、10名まで収容可能です。
貸し出しされる個室は、ママ会や写真撮影、打ち合わせ、ワークショップなどの用途に活用されており、貸し出し中には、カフェの食器やカトラリーも利用可能できます。食材の持ち込みも許可されており、赤ちゃん向けのおもちゃも設置されている個室です。
参照元:スペースマーケット「赤ちゃん連れにも◎ 女子会、ママ会、撮影スポットに!HanaUta cafe+Asahi Pain」
店舗の完全個室についてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
集客に成功したカフェの事例
カフェ経営のコンセプト設計や資金管理だけでなく、集客に成功したカフェの事例も調査しましょう。事例6点を取り上げて、集客方法の特徴(動画配信やワークショップ、メニュー、内装デザイン、デジタル会員証、ショップカード)を紹介します。
動画配信で集客するカフェ
まず「PLUCK AND PLANT」は、東京都世田谷区で営業しているカフェです。TikTokの動画配信で、集客活動を展開。アカウントのフォロワー数は1万人以上(2024年1月時点)で、動画の視聴をきっかけに来店する顧客もいます。
動画配信のきっかけは、TikTok上でカフェの経営難を告白した投稿、アカウントが注目されました。更にからあげ2個の無料キャンペーンを宣伝する動画投稿が拡散されて、大幅な集客率のアップにつながりました。
参照元: ぐるなび通信「集客につながる動画配信~TikTok編~」
ワークショップを開催して集客するカフェ
次に「FabCafe Tokyo」は、東京都渋谷区で営業しているカフェです。店名の「Fab」とは、「ものづくりに関わる行為」の総称です。Fabに関連するさまざまなワークショップを開催して、集客数を伸ばしています。
初心者向けのワークショップも開催されていて、特別な知識や技能がなくても参加が可能。来店した顧客は、カフェ内のレーザーカッターやUVプリンターなどを自由に使用できます。オリジナルのカードケースやキーチャームなどの製作キットも販売するカフェです。
参照元:FabCafe Tokyo 「 UVプリンタとレーザーカッターが使える渋谷 道玄坂のカフェ」
SNS映えするメニューで集客するカフェ
そして「MELTING IN THE MOUSE」は、東京都渋谷区で営業しているカフェです。おもちゃのような見た目のソフトクリームやアメリカンテイストのクッキーなど、SNS映えするメニューで集客しています。
定番の味だけではなく、季節やイベント限定のトッピングがされたソフトクリームも人気です。定期的にトッピングを変えながら、SNS上で宣伝することで、リピーターを獲得しています。
SNS映えする内装デザインで集客するカフェ
それから「ROOK DINER」は、神奈川県横浜市で営業しているカフェです。赤と白のチェック柄の床に、白色のダイナーテーブルと水色のチェアやソファなどが配置。SNS映えする内装デザインで集客しています。
また店内はアメリカンヒーローのグッズで装飾されており、常設のDJブースは顧客が自由に使用できます。競合カフェとの差別化が図られた内装デザインです。ソファ席とカウンター席がレイアウトされているため、一人客にもグループ客にも対応しています。
参照元:ROOK DINER(ルックダイナー) 「トップページ」
スマホアプリのデジタル会員証で集客するカフェ
さらに「アールベイカー」は、全国展開しているベーカリーカフェです。スマホアプリのデジタル会員証で集客しています。カフェのLINE公式アカウントを連携させて、メッセージ配信を行うことで、集客活動を展開しています。
例えばLINEでモーニングセットを宣伝したところ、売上が前週の3倍になった店舗があります。デジタル会員証で購買データを取得できるため、顧客のニーズに合った宣伝広告への改善が可能です。
参照元:LINEヤフーforBusiness「LINEミニアプリで効率的に会員データを取得!アールベイカーのマーケティング戦略」
店舗のDXについてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
スマホアプリのショップカードで集客するカフェ
なお「SUZU CAFE」は、広島県と東京都で営業しているカフェです。スマホアプリのショップカードで集客しています。LINE公式アカウントと連携させて、ゴールまでのポイントを設定し、5ポイントごとに特典が受けられる仕組みです。
特典は、グループで利用できる内容(「同じグループのメンバー全員にデザートをプレゼント」など)です。また来店数が落ち込みやすい雨の日には、獲得できるポイントを2倍に設定して、集客率を上げています。
参照元:LINEヤフーforBusiness「友だちの約半数が利用! LINE公式アカウントの「ショップカード」でリピーター育成」
カフェ経営の失敗を防ごう!
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監修者
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