2023.10.02 2023.10.25|店舗デザイン
ネットカフェの内装をデザインするポイント!工事業者・施工事例・工事費用も紹介
本記事で、ネットカフェの内装をデザインするポイントについて解説します。ネットカフェ内装の工事業者・施工事例・工事費用もご紹介します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。
目次
ネットカフェの内装デザイン・工事に関する基本情報
まずはネットカフェの内装をデザイン・工事する前に、基本情報を確認しましょう。ネットカフェの集客と売上を向上させられるように、内装デザイン・工事の重要性と特徴、業者の選び方、流れをご紹介します。
重要性
まずネットカフェの内装デザイン・工事は、集客と売上の向上にとって重要です。内装デザインによって、ネットカフェの顧客満足度が左右されます。居心地の良い個室や快適な通信環境の整った内装をデザインできると、リピーター獲得につながります。
また内装デザインによって、店舗経営のコンセプトを顧客に伝えることができます。例えば個人利用者をターゲットとするネットカフェとグループ利用向けのネットカフェとでは、必要な内装や設備・機器・什器のレイアウトや種類などが異なります。
特徴
次にネットカフェの内装デザイン・工事の特徴として、落ち着いた雰囲気や快適な個室環境、幅広いスペースなどが挙げられます。一般的なネットカフェは、外部からの視線や騒音が入らないように、大きな窓はデザインされません。
また顧客が読書やインターネットに集中できるように、ネットカフェには一般的に半個室や完全個室がレイアウトされます。ただしグループ客にも対応できるように、テーブル席やソファ席などのデザインも可能です。
そして読書やインターネットのスペースだけではなく、シャワーやドリンク・フード、アミューズメント(ビリヤードやダーツなど)などのスペースもレイアウトされます。ネットカフェのターゲットやポジションを踏まえて、必要なスペースをレイアウトしましょう。
業者
またネットカフェの内装デザイン・工事を依頼できる業者には、設計事務所や工務店、内装専門業者などがあります。デザイン性やコスト、工期などに関して、各業者のメリット・デメリットが異なります。
そこでネットカフェの内装デザイン・工事を成功させるためには、信頼できる業者を選びましょう。失敗しない内装工事業者の選び方をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
流れ
そしてネットカフェの内装デザイン・工事は、業者との打ち合わせから物件探し、現場調査、設計図の作成、内装工事、検査と引き渡しへと流れます。以上の流れには、数か月から1年前後かかります。
したがってネットカフェの開業予定日から逆算して、計画的に内装デザイン・工事を進めましょう。店舗内装デザイン・工事の注意点についてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
ネットカフェの内装をデザインするポイント
基本情報だけではなく、ネットカフェの内装をデザインするポイントも確認しましょう。そこで7点(コンセプトと個室、パーテーション、通信環境、什器、空調・換気、防犯)に分けてご紹介します。
コンセプトの設計
まずコンセプトの設計が、ネットカフェの内装をデザインするポイントとして挙げられます。コンセプトは店舗経営の基本方針となり、競合店との差別化を図るために必要です。また事業計画書の作成に活用できます。
そこでネットカフェ市場を調査し、競合を分析したうえで、自店舗のターゲットやポジションを決めましょう。店舗のコンセプトを設計する流れと方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
個室のレイアウト
次に個室のレイアウトも、ネットカフェの内装をデザインするポイントです。「室外から見通せない5㎡以下の客席」で顧客に飲食させる場合には、風俗営業(3号営業)の許可が必要となります。
参照元:警視庁「風俗営業等業種一覧」
また個室には、完全個室(扉や造作壁、施工型パーテーションなどで仕切られている部屋)と半個室(一定のプライバシーが保たれつつも、壁や建具で完全に仕切られていない個人用スペース)がありますので、次の記事も併せてご覧ください。
パーテーションの活用
またパーテーションの活用も、ネットカフェの内装をデザインするポイントです。店舗内にパーテーションを施工することで、遮音や防音、プライバシー保護やセキュリティ強化、動線の確保、店内空間のゾーニング、感染症の対策などの効果を期待できます。
特に半個室をレイアウトする場合には、施工型パーテーションの活用を検討しましょう。パーテーションの本体価格や工事費用をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
通信環境の整備
そして通信環境の整備も、ネットカフェの内装をデザインするポイントです。顧客が快適に動画視聴やゲームなどを楽しむためには、高速なインターネット回線が求められます。またフリーWi-Fiを提供すれば、顧客が持参するデバイスでインターネットを利用できます。
そして店舗経営における業務効率化や生産性向上、競争力の強化などを図るためには、デジタル技術の活用も必要です。店舗DXの方法と費用をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
快適な什器
さらに適切な什器も、ネットカフェの内装をデザインするポイントです。ネットカフェに必要な什器には、書棚や受付カウンター、テーブル、ソファなどがあります。スぺース(オープンスペースや個室など)ごとに、什器の種類や台数などを検討しましょう。
各什器を選ぶ際には、サイズや素材、配色はもちろん、安全性や可動性の検討も必要です。店舗におしゃれな什器を選ぶポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
適した空調・換気設備
それから適した空調・換気設備も、ネットカフェの内装をデザインするポイントです。顧客に快適な空間を提供するためには、オープンスペースはもちろん、個室においても空調・換気の効率を高めなくてはなりません。
そこで機械換気設備の種類と費用をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
また店舗に空調設備をデザインするポイントもまとめてありますので、次の記事も併せてご確認ください。
防犯対策
なお防犯対策も、ネットカフェの内装をデザインするポイントです。ネットカフェで発生しうる犯罪行為には、無銭飲食や盗難、破壊、猥褻などがあります。店内の安全性を保つためには、防犯対策が必要です。
そこで防犯カメラやセキュリティシステム、防犯マニュアルなどの導入を検討しましょう。店舗を防犯対策する方法と費用、事例などをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
ネットカフェ内装デザインの施工事例
ポイントを押さえてネットカフェの内装をデザインできるように、参考となる施工事例を調査しましょう。本記事では事例5点を取り上げて、各事例ごとに内装デザインの特徴をご紹介します。
テレワークのできる鍵付き完全個室
「快活CLUB」様は、マンガやインターネット、カラオケやVRなどを提供する複合型ネットカフェです。テレワークのできる鍵付き完全個室がレイアウトされており、特許取得の空調換気システムが導入されています。
プライバシーが保護され、防音性のある個室デザインです。ただし風俗営業(3号営業)に該当しないように、鍵付き個室内での飲食は禁止されています。そのため個室の外に、飲食スペースがレイアウトされています。
セキュリティ性のある女性専用エリア
「スペースクリエイト自遊空間」様は、マンガやWi-Fi、卓球、VRなどを提供する複合型のネットカフェです。セキュリティ性のある女性専用エリアがレイアウトされており、専用カードキーで入退室が管理されています。
女性専用エリアでは、ブース席やシャワー室などが提供されており、女性客らが異性の視線を気にせずに過ごせます。なお男性客向けには、鍵付きの完全個室が提供されており、マット席やリクライニングチェア席などがあります。
各部屋に適した設備・機器・什器が設置された店舗
「DICE」様は、マンガやインターネット、フリードリンク、シャワールームなどを提供するネットカフェです。個室や女性専用ルーム、グループルームなどがレイアウトされており、各部屋に適した設備・機器・什器が設置されています。
各部屋の利用人数に応じて、ソファやマット、パソコン、モニター、カラオケなどのサイズと台数が計算されています。幅広い顧客層のニーズに応えられるネットカフェの内装デザインです。
参照元:マンガ喫茶・ネットカフェダイス(DiCE)「座席・部屋タイプ」
カプセルホテルが併設された店舗
「Booth」様は、カプセルホテルが併設されたネットカフェです。フロアごとに、オープンスペースや半個室、カプセルブース、女性専用ブースなどがレイアウトされています。利用料金は、フロアごとに設定されています。
オープンスペースにはマンガや雑誌、ソファ席、パソコン席、喫煙ブースなどがレイアウトされています。半個室のタイプには、シングルとグループがあります。そしてカプセルブースでは、シャワーブースや本棚の利用も可能です。
参照元:Booth Net Cafe & Capsule「新宿 歌舞伎町 インターネットカフェ カプセルブース」
幅広いサービスを提供する店舗
「e-field」様は、幅広いサービスを提供するネットカフェです。ペアマットブースやファミリールーム、カラオケルーム、マッサージ席、女性専用パウダールーム、シャワールーム、コインランドリーなどがレイアウトされています。
またアミューズメント設備(全自動麻雀卓とオンラインゲーム、ダーツ、ファイトクラブ、スロット)も提供されています。幅広い顧客が多目的で利用できるネットカフェの内装デザインです。
ネットカフェの内装工事費用
デザインしたネットカフェの内装を実現させるためには、工事費用が必要です。そこでネットカフェ内装工事費用の相場と内訳をご紹介します。無駄な経費を削減できるように、節約法もご紹介します。
相場
まずネットカフェ内装工事費用の相場は、坪単価30万円~60万円程度です。30坪のスケルトン物件の工事なら、900万~1,800万円程度かかります。ただし物件の立地や規模、内装・設備・機器・什器の種類や台数などによって、内装工事費用は変動します。
内訳
次にネットカフェ内装工事費用の内訳について、下表にまとめました。参考情報として、30坪のネットカフェにかかる費用を試算してあります。
費用の内訳 | 費用の相場 | 費用の試算 30坪のスケルトン物件 |
デザイン | 全体の10%程度 | 90万~180万円程度 |
諸経費 (施工監理や仮設、解体など) | 全体の20%程度 | 180万~360万円程度 |
内装工事 (天井・壁・床・建具など) | 全体の20%程度 | 180万~360万円程度 |
設備・機器・什器工事 (電気・ガス・水道・厨房・ 空調・換気・パソコン・ アミューズメント・書棚など) | 全体の50%程度 | 450万~900万円程度 |
合計 | 100% 坪単価30万~60万円程度 | 900万~1,800万円程度 |
上表のとおり、ネットカフェ内装工事費用においては、設備・機器・什器工事費用が50%程度を占めます。提供するサービスが幅広いほど、設備・機器・什器の種類と台数が増えます。
節約法
そしてネットカフェ内装工事費用の節約法として、相見積もりや居抜き物件、補助金・助成金が挙げられます。
まず相見積もりを取ることで、各業者の提案する内装工事の内容や費用、期間などを比較検討できます。特に物件探しから内装のデザイン、工事までにワンストップで対応してもらえると、手数料や相談の手間などを節約できます。
また居抜き物件を活用すると、前借主の施工した内装や設備・機器・什器を引き継いだ分だけ、内装工事費用を節約できます。ただし居抜き物件にはメリット・デメリットがありますので、次の記事も併せてご覧ください。
そして補助金・助成金には、基本的に返済義務がありません。開業や設備投資、人材育成などに活用できる補助金・助成金をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
集客できるネットカフェの内装をデザインしよう!
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監修者
-
IDEAL編集部
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