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2024.06.15 2024.05.13|店舗デザイン
ショールーム型の店舗とは?デザインポイントや工事の事例・費用を紹介
本記事で、ショールーム型店舗のデザインポイントを解説します。また工事の事例・費用もご紹介します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。
目次
ショールーム型店舗のデザイン・工事に関する基本情報
ショールーム型店舗のデザイン・工事を計画する前に、基本情報を確認しましょう。基本情報を確認することで、計画を進めやすいからです。それではショールーム型店舗の目的や適した業種・業態、メリット・デメリットをご紹介します。
目的
まずショールーム型店舗の目的は、商品・サービスの認知度アップや顧客との直接的なコミュニケーションなどです。特にECサイトを運営する企業が、ショールーム型店舗で顧客に商品・サービスを体験してもらう機会を提供すれば、認知度アップにつながります。
またマーケティングの一環としてショールーム型店舗を運営して、顧客との直接的なコミュニケーションを重視すれば、新たな消費者ニーズを発掘できます。店舗マーケティングの流れと方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
適した業種・業態
次にショールーム型店舗に適した業種・業態も確認しましょう。
- 小売業のアパレルショップや食品販売店、百貨店など
- 製造業の家具メーカーや自動車メーカー、家電メーカーなど
- 建設業の建築工事業者やリフォーム工事業者など
- 農林水産業の生産者など
目的や取り扱う商品・サービスに応じて、ショールーム型店舗のデザインを検討しましょう。ショールーム型店舗の施工事例については、後ほどご紹介します。
メリット
それからショールーム型店舗のメリットは、集客・売上の増加や在庫保管コストの削減などです。ショールーム型店舗により商品・サービスの認知度をアップできれば、ECサイトの集客や商品・サービスの売上の増加につながります。
またショールーム型店舗には商品・サービスのサンプルだけが展示されるため、大量の在庫を抱える必要がありません。実店舗に比べて、商品や材料を輸送・保管するコストを削減できます。
デメリット
しかし初期投資や運転資金などのコストは、ショールーム型店舗のデメリットです。主にECサイトを運営する場合でも、ショールーム型店舗のデザイン・工事や運営のコストがかかります。
そこで無駄な経費を削減したうえで、ショールーム型店舗の工事を計画しましょう。ショールーム型店舗工事費用の相場と内訳、節約法については、後ほどご紹介します。
ショールーム型店舗をデザイン・工事する際のポイント
基本情報だけではなく、ショールーム型店舗をデザイン・工事する際のポイントも確認しましょう。本記事では、8点(コンセプトと店舗物件、視認性、動線、音響・映像、照明・配色、接客・販売)を取り上げます。
コンセプトの設計
まずショールーム型店舗をデザイン・工事する際のポイントとして、コンセプトの設計が挙げられます。ショールーム型店舗の目的(認知度アップや顧客とのコミュニケーションなど)に応じて、コンセプトを設計しましょう。
コンセプトは店舗経営の基本方針であり、競合店との差別化や開業資金の調達などにも必要です。ショールーム型店舗にも活用できるコンセプトを設計する流れと方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
商品・サービスに合う店舗物件
次に商品・サービスに合う店舗物件も、ショールーム型店舗をデザイン・工事する際のポイントです。商品・サービスの種類やサイズに応じて、店舗物件の立地や坪数、間取りなどを検討しましょう。
そこで希望条件を整理したうえで、不動産情報サイトや不動産業者で店舗物件を探しましょう。ショールーム型店舗にも活用できる店舗物件の探し方やコツなどをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
店外からの視認性
それから店外からの視認性も、ショールーム型店舗をデザイン・工事する際のポイントです。店外からの視認性を高めることで、通行人やドライバーにショールーム型店舗の存在をアピールしましょう。
そこで店舗からの視認性を高めるためには、看板や窓のデザインが重要です。ショールーム型店舗にも活用できる看板や窓をデザインするポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
動線の設計
また動線の設計も、ショールーム型店舗をデザイン・工事する際のポイントです。動線の設計は、顧客の満足度や従業員の作業効率を左右するため、集客と売上に影響します。店舗をレイアウトするためにも、動線の設計が必要です。
そこで顧客と従業員の動線を区別したうえで、展示する商品や体験できるサービス、顧客の滞在時間とプライバシーなどを考慮しながら、動線を設計しましょう。ショールーム型店舗にも活用できる動線を設計する際の注意点も併せてご覧ください。
音響・映像設備
さらに音響・映像設備も、ショールーム型店舗をデザイン・工事する際のポイントです。音響・映像の効果を活用すれば、ショールーム型店舗に展示される商品や体験できるサービスの魅力を引き出せます。
そこで活用したい音響・映像効果に基づいて、必要な音響・映像設備を選びましょう。ショールーム型店舗にも活用できる音響設備工事の流れをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
照明・配色の効果
続いて照明・配色の効果も、ショールーム型店舗をデザイン・工事する際のポイントです。照明器具は、ショールーム型店舗の雰囲気を演出したり、商品やサービスの魅力を引き立てたりできます。
店舗デザインにおける配色には、顧客の心理や行動に影響を与える効果を期待できます。商品・サービスのコンセプトに基づいて、ブランドカラーを取り入れながら、ショールーム型店舗の配色を検討しましょう。
接客・販売の方法
そして接客・販売の方法も、ショールーム型店舗をデザイン・工事する際のポイントです。接客・販売の方法に応じて、ショールーム型店舗に必要な設備・機器・什器を配置しましょう。
例えば住宅家電メーカーのショールーム型店舗においては、商品体験スペースだけではなく、相談・商談スペースもレイアウトして、販売率の増加を図ります。実際に利用する場面をイメージしてもらうためには、スペースの広さや設備・機器・什器の配置などが重要です。
キャンペーンやイベントに合わせた装飾
なおキャンペーンやイベントに合わせた装飾も、ショールーム型店舗をデザイン・工事する際のポイントです。キャンペーンやイベントに合わせた装飾を工夫して、集客数を増やしましょう。
例えば新商品の発売イベントを開催する際には、新商品の魅力を伝えるポスターを掲示したり、イベントの内容を伝える看板を設置したりします。ショールーム型店舗にも活用できる装飾する方法と費用をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
ショールーム型店舗の施工事例
ポイントを押さえてショールーム型店舗をデザイン・工事できるように、施工事例を調査しましょう。本記事では事例5点(アパレル通販サイトと家電製品、百貨店、無人運営、レストラン併設)を取り上げて、各事例の特徴をご紹介します。
アパレル通販サイトのショールーム
まず「Zozo」は、アパレル通販サイトを運営する企業です。東京都渋谷区のショールーム型店舗では、パーソナルスタイリングサービスが提供されています。顧客が自分に似合う服を探せます。
ショールーム型店舗のオープン前には、ファッションに関する意識調査が実施され、消費者のニーズ(「自分に似合うファッションが分からない」「パーソナルスタイリングサービスを求めている」)が分析されました。
参照元:ZOZO「ZOZO初のリアル店舗を表参道にオープン、 自分の『似合う』が見つかる 超パーソナルスタイリングサービス『niaulab by ZOZO』を開始」
家電製品のショールーム
次に「蔦屋家電+」は、家電製品のショールーム型店舗です。家電を始め、雑貨や食品などが展示されています。来店した顧客は、各商品について説明を受けたり、実物に触れたりできます。
また商品を出展した企業は、自社製品をプロモーションしながら、マーケティングデータを取得できます。ショールーム型店舗にAIカメラが設置されており、個人が特定されない形で顧客データを取得しているからです。
参照元:
日経クロストレンド「ECを超える「小売店の新しいあり方」とは 成功例を自ら解説」
百貨店のショールーム
それから「大丸東京店」は、ショールームをオープンしている百貨店です。ショールーミングスペースの提供により、D2Cブランドとのネットワークが強化されています。顧客が、ECサイトで販売されている商品の実物に触れられます。
ショールーミングスペースはアンバサダーとして、各商品に込められた思いを顧客に伝えたり、顧客の声を生産者にフィードバックしたりしています。定期的に取り扱う商品を入れ替えているショールームです。
参照元:
PREDGE「#さぁ、ご自愛しましょう 新体験型ショールーム「明日見世」に集うヒトとモノ」
PR TIMES「大丸松坂屋初のショールーミングスペース「明日見世(asumise)」大丸東京店 4 階、10 月 6 日(水)オープン|株式会社 大丸松坂屋百貨店」
無人運営されているショールーム
続いて「神谷コーポレーション湘南株式会社」は、室内ドア専門メーカーです。無人運営されているショールームには、アバターによる接客が導入されています。従業員がアニメキャラクターのアバターを遠隔操作する仕組みです。
アバター導入により、テレワークする従業員が場所や身だしなみを気にせず、各ショールームの接客業務に対応できるようになりました。完全予約制のショールームです。
参照元:PR TIMES「ドア会社の無人展示場にアニメ女性のアバター接客を導入」
レストラン併設のショールーム
そして「STELLAR WORKS」は、家具メーカーです。東京都南区のショールームには、レストランが併設されています。同社の家具が配置された店内では、ミシュランから星を獲得したシェフが料理を提供しています。
併設されたショールームでは、レストランに配置されている家具の購入やオーダーメードの注文に対応しています。デザイナーの商品や芸術家の作品なども展示・販売するショールームです。
参照元:
@press「STELLAR WORKSが放つ、食と空間のクロスカルチャー 青山ショールーム内にレストランをオープン!」
シブヤ経済新聞「青山一丁目駅ビルにレストラン 家具ブランドのショールーム併設」
ショールーム型店舗の内装工事費用
上記の事例のようなショールーム型店舗の内装工事には、費用が必要です。そこでショールーム型店舗の内装工事費用の相場と内訳をご紹介します。無駄な経費を削減できるように、内装工事費用の節約法も確認しましょう。
相場
まずショールーム型店舗の内装工事費用の相場は、坪単価10万~100万円程度です。例えば20坪の店舗なら、200万~2,000万円程度の内装工事費用がかかります。ただし店舗物件の立地や規模、種類(居抜きかスケルトン)、取り扱う商品・サービスなどによって、工事費用は変動します。
内訳
次にショールーム型店舗の内装工事費用の内訳について、下表にまとめました。参考情報として、20坪の店舗物件にかかる内装工事費用を試算してあります。
費用の内訳 | 費用の目安 | 費用の試算 |
諸経費 (デザインや施工監理、 仮設、解体など) | 全体の20%程度 | 40万~400万円程度 (20坪の店舗物件) |
内装工事費 (天井や壁、床、建具など) | 全体の40%程度 | 80万~800万円程度 |
設備・機器・什器工事費 (電気やガス、水道、 照明、空調・換気、 陳列棚、造作カウンターなど) | 全体の40%程度 | 80万~800万円程度 |
合計 | 100% (坪単価10万~100万円程度) | 200万~2,000万円程度 |
上表のとおり、ショールーム型店舗の内装工事費用においては、内装材や設備・機器・什器のグレードや台数などによって、工事費用が増減します。
節約法
そしてショールーム型店舗の内装工事費用の節約法には、相見積もりや居抜き物件、補助金・助成金などがあります。相見積もりを取って、各業者の見積もり(工事の費用や期間など)を比較すれば、無駄な経費の削減が可能です。
居抜き物件を契約して、内装や設備・機器・什器などを譲渡してもらえると、新規工事費用を削減できます。ただし居抜き物件には注意点がありますので、次の記事も併せてご覧ください。
補助金・助成金には基本的に返済義務がありませんが、申請の条件や用途が定められています。ショールーム型店舗にも活用できる開業・経営に活用できる補助金・助成金の種類をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
ショールーム型店舗のデザイン・工事を計画しよう!
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監修者
-
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