2018.03.26  2024.01.08|店舗デザイン

寿司屋の内装デザインに関する注意点!基本情報・施工事例・工事費用も紹介

寿司屋の内装デザインに関する注意点!基本情報・施工事例・工事費用も紹介

本記事で、寿司屋の内装デザインに関する注意点を解説します。基本情報・施工事例・工事費用もご紹介します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。

寿司屋の内装デザイン・工事に関する基本情報

寿司屋の内装デザイン・工事に関する基本情報

寿司屋の内装デザイン・工事を始める前に、基本情報を押さえましょう。基本情報を押さえることで、内装デザイン・工事をスムーズに進められるからです。それでは4点(重要な理由・必要なスペース・内装工事の流れ・業者の選び方)をご紹介します。

重要な理由

まず寿司屋の内装デザインが重要な理由は、店舗の集客と売上に影響するからです。売上を安定させるためには、新規顧客だけではなくリピーターも獲得しなければなりません。そこでターゲットとする顧客のニーズに合った内装をデザインしましょう。

魅力的な内装をデザインすることで、顧客満足度の向上につながります。魅力的な内装をデザインするには、明確なコンセプト設計が重要です。寿司屋の内装デザインに関する注意点については、後ほど詳しく紹介します。

必要なスペース

次に寿司屋の内装デザイン・工事に必要なスペースについて、リストにまとめました。

  • 厨房
  • ダイニングフロア(テーブル席やカウンター席、小上がり・座敷席など)
  • トイレ
  • バックヤード(在庫保管スペースや休憩・更衣室など)
  • デリバリー・テイクアウトカウンター

ただし寿司屋の業態(イートインやテイクアウト、デリバリーなど)によって、必要なスペースは異なります。飲食店の業態についてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

内装工事の流れ

また寿司屋の内装デザイン・工事の流れについても押さえましょう。

  • 業者探しと問い合わせ
  • 相見積もりと契約
  • 業者との打ち合わせ
  • 店舗物件探しと現場調査
  • 店舗内装デザインの完成
  • 店舗の内装工事
  • 店舗の引き渡し

以上の流れには、数ヶ月から半年以上かかりますので、計画的に進めましょう。店舗内装デザイン・工事の流れについて詳しくご紹介していますので、次の記事も併せてご覧ください。

依頼できる業者

そして寿司屋の内装デザイン・工事を依頼できる業者は、3タイプ(設計事務所と工務店、内装工事業者)に分けられます。タイプごとに、デザイン性や工事の範囲、期間、費用などが異なるため、希望条件に合う業者を選択しましょう。

なお各業者の施工実績数や施工事例、見積もり、接客対応などを比較しましょう。失敗しない内装工事業者の選び方などについて詳しくまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

寿司屋の内装デザインに関する注意点

寿司屋の内装デザインに関する注意点

基本情報を押さえたうえで、寿司屋の内装デザインに関する注意点も確認しましょう。本記事では8点(コンセプトと店舗物件、動線設計、レイアウト、厨房、カウンター、設備・機器・什器、照明)の注意点を取り上げます。

コンセプトの設計

まずコンセプトの設計が、寿司屋の内装デザインに関する注意点として挙げられます。店舗経営の基本方針であるコンセプトを設計することで、統一感ある内装をデザインできます。また事業計画書や開業資金の調達にも役立ちます。

さらに独自性のあるコンセプトを設計することで、競合店との差別化を図ることも可能です。店舗のコンセプトを設計する流れと方法などをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

店舗物件の選定

次に店舗物件の選定も、寿司屋の内装デザインに関する注意点です。店舗経営において物件選びが重要な理由について、以下のリストにまとめました。

  • 店舗のコンセプトを実現させる手段だから
  • 賃料が運転資金の中で大きな割合を占めるから
  • 立地と物件が集客に大きく影響するから

そこで希望条件を整理したうえで、適した店舗物件を選定しましょう。店舗物件の探し方やコツなどをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

動線設計

また動線設計も、寿司屋の内装デザインに関する注意点です。顧客が過ごしやすく、従業員が作業しやすい動線を設計するために、以下の点に注意しましょう。

  • 顧客の滞在時間を考慮する
  • 従業員の作業動線を短くする
  • 顧客と従業員を交差させない
  • プライバシーに配慮する
  • 死角をなくす
  • 避難経路を確保する

店舗の業種・業態別の動線設計ポイントなどをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

フロアのレイアウト

そしてフロアのレイアウトも、寿司屋の内装デザインに関する注意点です。顧客満足度を高めて、売上の向上につながるフロアのレイアウトについて、以下のリストにまとめました。

  • 厨房の位置に注意する
  • バックヤードの用途・位置を考慮する
  • ターゲットに合わせて客席を選ぶ

特に狭小店舗においては、圧迫感を感じさせないようにフロアをレイアウトしましょう。業種・業態別の店舗をレイアウトするポイントなどをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

厨房の位置や形

それから厨房の位置や形も、寿司屋の内装デザインに関する注意点です。飲食店の厨房は、位置(オープン型とクローズド型)や形(I字型・L字型・二列型・アイランド型)によって分類されます。

食事の提供方法(イートインやデリバリー、テイクアウトなど)や座席数などに応じて、厨房の位置や形を決定しましょう。厨房をレイアウトするポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

おしゃれなカウンター

さらにおしゃれなカウンターも、寿司屋の内装デザインに関する注意点です。カウンターの形やサイズ、素材などによって、顧客に与える印象や座り心地が異なります。コンセプトに基づいて、カウンターをデザインしましょう。

例えば高級寿司屋には、ゆったりと食事を楽しめるローカウンターが適しています。一方で立ち食いの寿司屋であれば、回転率を高めるハイカウンターがおすすめです。おしゃれなカウンター施工事例などをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

必要な設備・機器・什器

続いて必要な設備・機器・什器を手配する点も、寿司屋の内装デザインに関する注意点です。寿司屋の業態やメニューなどによって、必要な設備・機器・什器は異なります。店舗に必要な設備・機器・什器を選びましょう。

  • 寿司ネタ用のショーケースや生け簀
  • 回転寿司用のレーン
  • シンク
  • ガスコンロ・ガステーブル
  • 作業台
  • 冷凍・冷蔵庫
  • 製氷機
  • 食器棚

飲食店に必要な厨房設備・機器・什器の選び方などをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

料理を引き立てる照明

なお寿司屋の内装デザインに関する注意点として、料理を引き立てる照明もあります。照明の種類によって、色味や照射範囲などが異なります。例えば高級寿司屋には、落ち着いた空間を演出できるアッパーライトや調光できるダウンライトがおすすめです。

料理を引き立てるために、照明の形や配置などを工夫しましょう。店舗におしゃれな照明をデザインするポイントなどをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

寿司屋の内装施工事例

寿司屋に理想的な内装をデザインできるように、参考となる施工事例を調査しましょう。本記事では、事例5点(テーブル席、くの字カウンター、回転寿司屋、カウンター席・テーブル席・個室、同じ物件内に3店舗)を取り上げて、内装デザインの特徴をご紹介します。

テーブル席のレイアウトされた内装

テーブル席のレイアウトされた内装

寿司屋「すし将」様の内装には、テーブル席がレイアウトされています。座敷席からリニューアルされました。施工済みのカウンター席などは残されて、入り口の壁面に座敷席に使用されていた資材が再利用されています。

また厨房には、オープンキッチンがレイアウト。オープンキッチンからは、カウンター席やテーブル席だけではなく、出入口を含むフロア全体を把握できます。

くの字カウンターのレイアウトされた内装

くの字カウンターのレイアウトされた内装

寿司屋「鮨 辰也」の内装には、くの字カウンターがレイアウトされています。厨房の作業台とカウンター席の天板の高さが同じであるため、顧客に向けて調理風景をアピールしながら、従業員が接客がしやすいです。

また照明には、ほのかに明るいダウンライトが施工されています。天井には桜模様の彫刻が施され、内壁には丸障子が施工されており、和モダンの内装デザイン。全8席の小規模な寿司屋です。

参照元:食べログ「鮨 辰也」

回転寿司屋の内装

回転寿司屋の内装

「廻転寿司 まぐろ問屋 新横浜駅店」には、回転寿司屋の内装が施されています。全席にフルオーダー制が導入。カウンター席では目の前の職人から、テーブル席では回転寿司レーンに乗せて、握りたての寿司が提供されます。

厨房にはオープンキッチンがレイアウトされており、入り口からカウンター席、テーブル席までを見渡すことが可能です。内装空間全体に木材が使用されて、メインカラーの白色とアクセントカラーの青色が配置されています。

参照元:株式会社ネオ・エモーション「廻転寿司 まぐろ問屋 新横浜駅店」

3種類の座席がレイアウトされた寿司屋

3種類の座席がレイアウトされた寿司屋

「寿司 高瀬」の内装には、3種類の座席がレイアウトされています。カウンター席では1人や少人数での食事が可能で、オープンキッチンがレイアウトされています。テーブル席では、大人数で食事を楽しめます。

そして個室では、家族のイベントや仕事の接待などが可能です。内装空間全体に、温かみを感じさせる色合いのダウンライトが施工されています。

参照元:寿司高瀬「個室紹介」

同じ物件内にある3店舗の内装

同じ物件内にある3店舗の内装

「Roppongi Sushi Apartment」には、3店舗の内装がレイアウト。「鮨 無垢」の内装は、木材が使用された温かみのあるテイストです。カウンターには、オープンキッチンがレイアウトされています。

「鮨 白銀」には、白と銀が配色されたスタイリッシュな内装がデザイン。BARとしての利用も可能で、カウンター上部にお酒やグラスの収納スペースが配置されています。残り1店舗は会員制のため、内装デザインが非公開です。

参照元:Roppongi Sushi Apartment 「鮨無垢/鮨白銀」

寿司屋の内装工事費用

寿司屋の内装工事費用

寿司屋の内装工事を依頼するためには、費用を確保しなければなりません。そこで寿司屋の内装工事費用の相場と内訳をご紹介します。また無駄な費用を削減するために、節約法も確認しましょう。

相場

まず寿司屋の内装工事費用の相場は、坪単価30万〜50万円程度です。10坪のスケルトン物件の場合には、300万〜500万円程度かかります。ただし物件の立地や規模、種類(居抜きかスケルトン)、設備・機器・什器の台数などによって、工事費用は大きく変動します。

内訳

次に寿司屋の内装工事費用の内訳について、下表にまとめました。参考情報として、10坪分のスケルトン物件にかかる工事費用を試算してあります。

費用の内訳費用の目安費用の試算
デザイン・施工監理費全体の10%程度30万〜50万円程度
(10坪のスケルトン物件)
諸経費
(仮設・解体など)
全体の10%程度30万〜50万円程度
内装工事費
(天井・壁・床・建具など)
全体の30%程度90万〜150万円程度
設備・機器・什器工事費
(電気・ガス・水道・厨房・
空調・換気・照明・
カウンターなど)
全体の50%程度150万〜250万円程度
合計100%
(坪単価30万〜50万円)
300万〜500万円程度

上表のとおり、寿司屋の内装工事費用においては、設備・機器・什器工事費が全体の5割程度を占めます。つまり設備・機器・什器にこだわるほど、内装工事費用が増えますので、ご注意ください。

節約法

そして寿司屋の内装工事費用の節約法として、相見積もりと居抜き物件、中古品・リース品などが挙げられます。相見積もりを取ることで、各業者の提案内容(工事の費用や期間など)を比較できるため、無駄な費用の削減が可能です。

また居抜き物件を活用することで、内装や外観、設備・機器・什器などの新規工事費用の節約が可能です。ただし居抜き物件には、メリットだけではなく、デメリットもあります。居抜き物件の注意点などをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

そして設備・機器・什器の中古品やリース品を活用することで、新品の購入よりも費用を抑えられます。厨房機器のリースと中古のメリット・デメリットをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

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IDEALは、店舗全般のコンセプト設計から資金調達、物件探し、内外装のデザイン・工事、集客までのワンストップソリューションをご提供しております。

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監修者

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