2024.07.08 2024.06.01|店舗デザイン
ペットホテルの内装施工事例を紹介!ポイントや工事費用も解説
本記事で、ペットホテルの内装施工事例をご紹介します。またペットホテルの内装デザイン・工事に関するポイントや工事費用も解説します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。
目次
ペットホテルの内装デザイン・工事に関する基本情報
ペットホテルの内装デザイン・工事を計画する前に、基本情報を確認しましょう。基本情報を確認することで、計画を円滑に進めやすいからです。それではペットホテルの内装デザイン・工事が重要な理由や必要なスペース、流れ、業者選びの選び方をご紹介します。
重要な理由
まずペットホテルの内装デザイン・工事が重要な理由は、集客と売上に影響するからです。デザイン性の高い内装を施工して、SNSやWebサイトなどから発信することで、新規顧客の獲得を狙えます。
また飼い主が安心してペットを宿泊させられるように、機能性の高い設備・機器・什器などを導入すれば、顧客満足度の向上とリピーターの獲得が可能です。ペットホテルの内装デザイン・工事に関するポイントについては、後ほどご紹介します。
必要なスペース
次にペットホテルの内装に必要なスペースは、受付・会計カウンターやペットの宿泊場所、従業員のトイレ・休憩室などです。ペット用のフリースペースやドッグラン、トリミングスペースなども併設できます。
そこで提供するサービスや受け入れるペットの種類、数などに応じて、ペットホテルに必要なスペースを検討しましょう。ペットホテル開業の基本情報をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
流れ
それからペットホテルの内装デザイン・工事の流れも確認しましょう。
- 業者探しと問い合わせ
- 相見積もりと契約
- 業者との打ち合わせ
- 店舗物件探しと現場調査
- 店舗内装デザインの完成
- 店舗の内装工事
- 店舗の引き渡し
以上の流れには数か月から半年以上かかりますので、開業予定日までに計画的に進めましょう。ペットホテルにも応用できる内装デザイン・工事の流れをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
業者の選び方
そしてペットホテルの内装デザイン・工事を依頼できる業者の選び方として、相見積もりを取って、複数の業者を比較(工事の費用や期間、施工実績、得意分野、接客対応など)しましょう。
また内装デザイン・工事を依頼できる業者には、設計事務所や内装専門業者、工務店などがあります。ペットホテルにも応用できる内装工事業者に依頼した失敗例をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
ペットホテルの内装デザイン・工事に関するポイント
基本情報だけではなく、ペットホテルの内装デザイン・工事に関するポイントも確認しましょう。本記事では、8点(コンセプトと動線、レイアウト、消臭性・清潔性、安全性・快適性、防音性、メンテナンス性、空調・換気効率)をご紹介します。
コンセプトの設計
まずコンセプトの設計が、ペットホテルの内装デザイン・工事に関するポイントとして挙げられます。店舗経営の基本方針であるコンセプトに基づくことで、オリジナリティのある内装をデザインして競合店との差別化を図れるからです。
そこで店舗のターゲット層やサービスの魅力などを明確にしたうえで、内装をデザインしましょう。ペットホテルにも応用できるコンセプトを設計する流れと方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
動線の設計
次に動線の設計も、ペットホテルの内装デザイン・工事に関するポイントです。内装空間の動線設計はペットの快適性・安全性や従業員の業務効率に影響するため、ペットホテルの集客と売上を左右します。
そこでペットと従業員を区別したうえで、動線を設計しましょう。ペットのストレス緩和や健康管理のためにも、動線設計は必要です。ペットホテルにも応用できる動線を設計する際の注意点をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
レイアウト
それからレイアウトも、ペットホテルの内装をデザイン・工事をする際のポイントです。
ペットがストレスなく過ごせて、従業員が見守りやすいように、設計した動線に基づいて内装空間をレイアウトしましょう。
なお内装空間のレイアウトは空調性能を左右しますので、消臭性や快適性に影響します。ペットホテルにも応用できる店舗レイアウトの施工事例をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
消臭性・清潔性
続いて消臭性・清潔性も、ペットホテルの内装デザイン・工事に関するポイントです。ペットホテルから異臭が発生してしまうと、周辺の住民や店舗などから苦情を受ける恐れがあります。
そこでペットホテルの消臭性・清潔性を保つために、消臭性の高い内装材や空気清浄機などを取り入れましょう。ペットホテルにも応用できる内装材の種類と特徴をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
安全性・快適性
さらに安全性や快適性も、ペットホテルの内装デザイン・工事に関するポイントです。初めて宿泊するペットが慣れない環境にストレスを感じてしまうと、ペットホテルから脱走する危険性があります。
そこでペットホテルの安全性・快適性を高めるために、二重・三重の扉や建具をレイアウトしたり、防犯カメラを設置したりしましょう。ペットホテルにも応用できる店舗を防犯対策するポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
防音性
そして防音性も、ペットホテルの内装デザイン・工事に関するポイントです。ペットの鳴き声が店外へ漏れてしまうと、近隣の住民や店舗からクレームを受けるリスクがあります。また周辺環境の騒音レベルが高いと、ペットにストレスを与えてしまいます。
そこで騒音レベルや周辺環境を調査したうえで、適切な防音対策を講じましょう。ペットホテルにも応用できる防音対策の流れと方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
メンテナンス性
またメンテナンス性も、ペットホテルの内装デザイン・工事に関するポイントです。ペットホテルの内装空間には汚れや傷が付きやすいため、メンテナンスのしやすい内装材を選びましょう。
例えば犬や猫の過ごすスペースには、クッションフロアや耐久性・耐汚性の高い壁紙などが適しています。ペットホテルにも応用できる店舗メンテナンスの重点箇所と方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
空調・換気効率
なお空調・換気効率も、ペットホテルの内装デザイン・工事に関するポイントです。ペットの健康管理や飼い主である顧客との信頼関係構築、従業員の働きやすさなどのために、内装空間に空調・換気設備を施工しましょう。
ただし空調・換気設備の種類によって、機能(冷暖房・気流調整や換気・空気清浄、脱臭・消臭など)が異なります。空調設備と換気設備の違いなどをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
ペットホテルの内装施工事例
ポイントを押さえてペットホテルの内装をデザインできるように、参考となる施工事例を調査しましょう。本記事では事例5点を取り上げて、各事例の特徴(フリースペースとトリミングスペース、個室、Webカメラ、ゲージフリー)をご紹介します。
フリースペースのある内装
まず「ちゃめごろうDOG WAYS」様は、フリースペースのあるドッグホテルです。ケージの中だけで過ごしてペットがストレスを感じないように、内装空間に2か所のフリースペースがレイアウトされています。フリースペースでのお泊りも可能です。
また快適な温度を保てるように、冷暖房設備も施工されています。なお散歩のできない日や屋内で排泄を済ませられないペットのために、屋上にテラスがデザインされているペットホテルです。
トリミングスペースのある内装
次に「ペットホテル&トリミングサロン目黒ホットアミー」様は、トリミングスペースのあるペットホテルです。内装空間にレイアウトされたトリミングスペースは、小型犬から大型犬まで対応できます。
内装空間にはフリースペースもレイアウトされており、食事中や睡眠時にペットが利用できます。ペットの飼い主である顧客に安心してもらえるように、ライブカメラが設置されているペットホテルです。
参照元:ペットホテル&トリミングサロン目黒ホットアミー「ホテル」
4種類の個室がある内装
それから「Ishihara Dog Salon OHANA」様は、4種類の個室があるペットホテルです。人間の利用するホテルのように、預けるペットのサイズや頭数によって、シングルからダブル、VIP、スウィートの個室を選択できます。
内装空間には、丸洗いできる床材やペット用の空調設備が施工されているため、内装空間の消臭性・清潔性・快適性が保たれています。宿泊用の個室以外にも、プレイルームやトリミングスペースもレイアウトされたペットホテルです。
参照元:Ishihara Dog Salon OHANA「オハナのペットホテル」
Webカメラの設置された内装
続いて「PET HOTEL・SALON chacha」様は、Webカメラの設置されたペットホテルです。飼い主である顧客がスマートフォンを利用して、内装空間に設置されたWebカメラを通してペットの様子を確認できます。
内装空間には、24時間稼働の冷暖房設備や空気清浄機が配置されているため、消臭性や快適性が保たれています。宿泊用の個室以外にも、トリミングスペースや室内ドッグランも施工されているペットホテルです。
参照元:PET HOTEL・SALON chacha「伊勢神宮から15分のペットの為のペットホテル・サロン」
ゲージフリーの内装
さらに「トリミングサロン・ペットホテルLucu」様は、ゲージフリーのペットホテルです。ケージの使用を希望する場合を除いて、小型犬でも大型犬でもフリースペースで遊んだり、寝泊りしたりできます。
白をベースに配色された内装空間には、木目(茶色)の内装材やフェイクグリーン(緑色)が取り入れられているため、清潔さや温かさを感じさせます。フリースペース以外にも、防音個室やトリミングスペース、ドッグカフェ、室内ドッグランもあるドッグホテルです。
参照元:川口・南鳩ヶ谷のトリミングサロン・ペットホテルLucu「ペットホテル」
ペットホテルの内装工事費用
事例のようなペットホテルの内装を施工するためには、工事費用が必要です。そこでペットホテル内装工事費用の相場と内訳をご紹介します。無駄な経費を削減できるように、内装工事費用の節約法も解説します。
相場
まずペットホテル内装工事費用の相場は、坪単価20万~50万円程度です。例えば20坪の店舗物件には、400万~1,000万円程度の内装工事費用がかかります。ただし店舗物件の立地や規模、種類(居抜きかスケルトン)、設備・機器・什器の台数などによって、内装工事費用は変動します。
内訳
次にペットホテル内装工事費用の内訳について、下表にまとめました。参考情報として、30坪の店舗物件にかかる内装工事費用を試算してあります。
各費用の内訳 | 各費用の目安 | 各費用の試算 |
---|---|---|
諸経費 (デザインや施工監理、 仮設、解体など) | 20%程度 | 80万~200万円程度 (20坪の店舗物件) |
内装工事費 (天井や壁、床、建具など) | 40%程度 | 160~400万円程度 |
設備・機器・什器工事費 (電気やガス、水道、照明、 空調・換気、ケージ、 カウンターなど) | 40%程度 | 160万~400万円程度 |
合計 | 100% (坪単価20万~50万円程度) | 400万~1,000万円程度 |
上表のとおり、ペットホテルの内装デザインにおいては、内装材のグレードを上げたり、設備・機器・什器の台数を増やしたりするほど、工事費用が増加します。予算内に、工事費用を収めましょう。
節約法
そしてペットホテル内装工事費用の節約法には、相見積もりと居抜き物件、補助金・助成金などがあります。相見積もりを取って、各業者の見積もり(工事の内容や費用、期間など)を比較すれば、無駄な経費を削減しやすいです。
居抜き物件を契約すれば、内装や設備・機器・什器などを引き継ぐ分だけ、新規工事費用を節約できます。ただし居抜き物件にはデメリットもありますので、次の記事も併せてご覧ください。
補助金・助成金の申請が通れば、基本的に返済義務のない資金を獲得できます。例えばペットホテルの改装に小規模事業者持続化補助金を活用できますが、申請の条件や用途などが定められているため、ご注意ください。
ペットホテルの内装デザイン・工事を計画しよう!
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監修者
-
IDEAL編集部
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