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2025.02.06 2024.12.19|店舗デザイン
介護施設の外観施工事例!デザインポイント・事例・費用も紹介

本記事で、介護施設の外観施工事例をご紹介します。また介護施設の外観デザインポイント・事例・費用も解説します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。
目次
介護施設の外観デザイン・工事の基本情報

介護施設の外観デザイン・工事を計画する前に、基本情報を確認しましょう。基本情報を確認することで、計画を進めやすくなるからです。それでは介護施設における外観の役割と要素、ファサードとの違い、デザイン・工事を依頼する業者の選び方をご紹介します。
役割
まず介護施設における外観の役割を確認しましょう。
- 物件の躯体を守る :屋根・外壁など
- 業種・業態を知らせる :看板・装飾など
- 入居者・来訪者を招き入れる:エントランス・照明など
- 競合との差別化を図る :デザインや配色など
介護施設の入居者数が安定するように、おしゃれで機能的な外観をデザインしましょう。介護施設の外観デザイン・工事にも活用できる情報をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
要素
次に介護施設における外観の要素は、屋根・外壁・看板・照明・エントランス・装飾などです。
- 屋根と外壁 :雰囲気の演出や躯体の保護
- 看板 :施設情報の発信
- 照明 :雰囲気の演出や夜間の安全確保
- エントランス:出入口の確保
- 装飾 :おしゃれさや季節感などの演出
以上の各要素の機能や役割を詳しくまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。介護施設の外観デザインポイントについては、後ほどご紹介します。
ファサードとの違い
それから介護施設における外観とファサードとの違いは、範囲と役割です。介護施設の外観は屋根や外壁、看板、照明、エントランス、装飾などの要素で構成され、介護施設の四方向(正面と背面、横二面)が含まれます。
一方でファサードは店舗物件正面の外観を示し、特に入居者・来訪者からの注目を集めます。入居者数を増やすためには、ファサードのデザイン性や機能性が重要です。ファサードの語源や役割をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
業者の選び方
そして介護施設の外観デザイン・工事を依頼する業者の選び方は、相見積もりです。複数の業者から見積もりを取って提案内容(デザイン・工事の内容や費用、期間)や施工実績、接客対応などを比較したうえで、自店舗に適した業者を選びましょう。
介護施設の外観デザイン・工事を依頼できる業者には、設計事務所や工務店、店舗専門のデザイン・工事業者などがあります。介護施設の外観デザイン・工事にも活用できる情報をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
介護施設の外観デザインポイント

基本情報を確認したうえで、介護施設の外観デザインポイント(コンセプト設計と物件の立地、周辺環境との調和、視認性の高い看板、バリアフリーのエントランス、内装デザインとの統一感、照明・配色の効果、外装材の機能性・メンテナンス性)も押さえましょう。
コンセプトの設計
まずコンセプトの設計が、介護施設の外観デザインポイントとして挙げられます。介護施設のコンセプトに基づいて外観をデザインすることで、サービスを提供しやすくなり、入居者の満足度向上につながるからです。
コンセプトは介護施設経営の基本方針となり、競合との差別化や事業計画書の作成にも必要です。介護施設にも活用できるコンセプトを設計する流れと方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
物件の立地
次に物件の立地も、介護施設の外観デザインポイントです。立地の種類(路面や空中、ビル内など)によって、適した外観デザインが異なります。例えば路面と比べて、空中やビル内にある介護施設には大きなフォントで目立つ色の看板が必要です。
介護施設の立地を選ぶ際には、地域性や交通の利便性、通行量、視認性、競合数などの条件を比較しましょう。介護施設にも活用できる立地を決める際の注意点をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
周辺環境との調和
それから周辺環境との調和も、介護施設の外観デザインポイントです。地域に密着して信頼される介護施設を目指すためには、奇抜なデザインは合いません。周辺環境と調和する外観の配色や素材などを選びましょう。
例えば地元産の外装材や地域の気候に耐えうる性能の外装材を選ぶと、サステナブルな外観をデザインできます。介護施設にも活用できるサステナブルなデザインについてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
視認性の高い看板
続いて視認性の高い看板も、介護施設の外観デザインポイントです。介護施設の認知度を向上させるために、屋外の歩行者やドライバーから視認できる場所(壁や路上、ファサードなど)に看板を設置しましょう。
看板を高めるためには、看板の色や素材、フォントの種類、装飾なども重要です。介護施設にも活用できるおしゃれな看板をデザインするポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
バリアフリーのエントランス
またバリアフリーのエントランスも、介護施設の外観デザインポイントです。入居者が快適・安全に通行できるように、エントランスの物理的・制度的・文化的・意識的なバリアを取り除きましょう。
エントランスをバリアフリー化する方法には、スロープや手すり、自動ドア、点字ブロック、音声案内、幅の広い出入口・通路などがあります。介護施設にも活用できるバリアフリー化する際の注意点をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
内装デザインとの統一感
さらに内装デザインとの統一感も、介護施設の外観デザインポイントです。介護施設のコンセプトに基づいて統一感のある外観と内装をデザインすることで、入居者の快適性・満足度の向上につながります。
介護施設の種類(介護老人保健施設やグループホームなど)によって、必要な内装や設備・機器・什器などは異なります。介護施設の内装をデザインするポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
照明・配色の効果
そして照明・配色の効果も、介護施設の外観デザインポイントです。照明には、外観の雰囲気を演出したり、夜間に出入口を照らしたりする効果があります。安全性や周辺環境との調和などに配慮して、照明をデザインしましょう。
配色には、入居者の心理や行動に影響を与える効果(色彩効果)があります。介護施設の外観には、清潔さや温かさを感じさせる色(ホワイト・ベージュ・グリーン・オレンジなど)が適しています。配色するポイントについては、次の記事も併せてご覧ください。
外装材の機能性・メンテナンス性
なお外装材の機能性・メンテナンス性も、介護施設の外観デザインポイントです。外装材の素材によって、機能性(耐久性・断熱性・耐水性など)が異なります。介護施設の周辺環境に合わせて、機能性の高い外装材を選びましょう。
機能性の高い外装材を選んでも経年劣化や破損のリスクはなくなりませんので、定期的なメンテナンスが必要です。介護施設にも活用できるメンテナンスの重点箇所と方法についてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
介護施設の外観施工事例
ポイントを押さえて介護施設の外観をデザインできるように、参考となる事例を調査しましょう。事例5点(介護付き有料老人ホームと住宅型有料老人ホーム、高齢者グループホーム、介護老人保健施設、特別養護老人ホーム)の特徴をご紹介します。
介護付き有料老人ホームの外観

まず「パークウェルステイト西麻布」は、介護付き有料老人ホームです。36階建て(400室)のビルに、高級タワーマンションをイメージさせる外観が施工されています。都会にありながらも、緑に囲まれた介護施設の外観施工事例です。
ビル内には1LDKや2LDKなどの居室が施工されており、共有施設(ダイニングレストランやスパ・フィットネススペース、カラオケルームなど)もあります。居室は、介護用と一般用に分かれています。
参照元:ダイヤモンド不動産研究所「聖路加レジデンスを超えた? 5億円超えの富裕層が押し寄せる老人ホーム『パークウェルステイト西麻布』とはどんな施設?」
住宅型有料老人ホームの外観
家族で看取りができる住宅型有料老人ホーム「スリールしあわせ館」開設、 札幌佐藤病院グループ大蔵商事が運営https://t.co/TWW3nKdjKc
— リアルエコノミー【公式】 (@realeconomy) August 14, 2024
次に「スリールしあわせ館」は、住宅型有料老人ホームです。外壁にベージュやライトオレンジが配色されており、温かな雰囲気を感じさせる介護施設の外観施工事例です。エントランスには屋根が施工されており、雨天時に車の乗り降りをしても濡れません。
内装空間には、最期が近い入居者が家族と過ごせるように、家族用の個室が施工されています。自宅で過ごしているような雰囲気を味わえるように、個室内に家族用のベッドやキッチン、浴室などがあります。
参照元:リアルエコノミー「家族で看取りができる住宅型有料老人ホーム『スリールしあわせ館』開設、札幌佐藤病院グループ大蔵商事が運営」
高齢者グループホームの外観
それから「ライブラリ横浜丸山」は、高齢者グループホームです。ダークグレーの外壁にライトグレーのドアが施工されており、モダンテイストの外観施工事例です。ドアの近くに、介護施設の看板が施工されています。
内装空間には27の個室と共有スペース(食堂・相談室・浴室・エレベーターなど)がレイアウトされており、バリアフリー化されています。個室内には、介護用ベッドや緊急時コールボタン、照明、スプリンクラーが配備されています。
参照元:PR TIMES「高齢者グループホーム『ライブラリ横浜丸山』が2024年4月1日にオープン」
介護老人保健施設の外観

さらに「ソピア御殿山」は、介護老人保健施設です。8階建ての複合施設(介護・医療施設と図書館)で、白やライトグレーの配色で清潔さを感じさせる外観施工事例です。介護施設は、複合施設の1・3・4・8階にあります。
内装空間にも白やライトグレーが配置されており、外観デザインとの統一感が保たれています。各階に浴室があり、各部屋にトイレを設置されているため、入居者の快適性・利便性が高い内装デザインです。
参照元:
株式会社図書館流通センター「全国初 病院・介護老人保健施設に公共図書館が併設品川区立大崎図書館6月1日移転リニューアル開館」
特別養護老人ホームの外観
そして「大山愛宕の園」は、特別養護老人ホームです。ライトグレーをベースカラーに、アクセントカラーにベージュが配色された介護施設の外観施工事例です。雨天でも車の乗り降りがしやすいように、エントランスには屋根が施工されています。
内装空間には、個室と共有施設(リハビリスペースや食堂、交流スペースなど)がレイアウトされています。人感センサーや顔認証カメラ、見守りシステムなどが導入されており、DXが推進されている介護施設です。。
介護施設の外観工事費用

事例のような介護施設の外観をデザイン・工事するためには、予算が必要です。そこで介護施設の外観工事費用の相場と内訳をご紹介します。無駄な経費を削減できるように、外観工事費用の節約法も確認しましょう。
相場
まず介護施設の外観工事費用の相場は、坪単価5万~20万円程度です。例えば40坪の介護施設の外観には、200万~800万円程度の工事費用がかかります。ただし物件の立地や階数、外装の素材や範囲(屋根・外壁・エントランス・照明・装飾)などによって、外観工事費用は変動します。
内訳
次に介護施設の外観工事費用の内訳について、下表にまとめました。参考情報として、40坪の介護施設にかかる外観工事費用を試算してあります。
費用の内訳 | 費用の目安 | 費用の試算 |
諸経費 (デザイン・施工監理費など) | 10%程度 | 60万円程度 (40坪の介護施設) |
屋根工事 | 30%程度 (㎥単価数千~数万円程度) | 120㎡で180万円程度 |
外壁工事 | 30%程度 (㎡単価数万円程度) | 120㎡で180万円程度 |
看板工事 | 10%程度 (1枚5万-50万円程度) | 6枚で60万円程度 |
照明工事 | 10%程度 (1個1万-5万円程度) | 30個で60万円程度 |
装飾工事 | 10%程度 (フェンスのm単価数万円程度) | 60mで60万円程度 |
合計 | 100% (坪単価5万~20万円程度) | 600万円程度 |
上表のとおり、介護施設の外観工事費用においては、屋根・外壁工事費用が高いです。ただし物件の立地や階数によって屋根・外壁工事が不要な場合には、工事費用を削減できます。
節約法
そして介護施設の外観工事費用の節約法は、居抜き物件や補助金・助成金などです。居抜き物件を選んで、前借主や所有者の施工した外装材を譲渡してもらえると、新規工事費用を節約できます。ただし居抜き物件にはデメリットもありますので、次の記事も併せてご覧ください。
補助金・助成金には基本的に返済義務がありませんが、申請条件が定められています。介護施設の開業・経営にも活用できる補助金・助成金をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
介護施設の外観デザイン・工事を計画しよう!
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監修者
-
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