2018.09.07 2020.08.12|新規開業ノウハウ
【カフェ 開業前にチェック!】カフェ経営でありがちな失敗!

カフェ経営にはロマンがあります。自分の理想のカフェを開くことに憧れる人も少なくないでしょう。けれども、このジャンルで成功するのは簡単ではありません。業界では「3年もつ店は半数」ともいわれています。(※1)
オープンする店も多い反面、廃業する店も多いのが現実です。カフェ経営で失敗するケースには、いくつかの共通点が見られます。よくある失敗例からその原因を学んで対策を立てておけば、開業を成功に導くことに役立ちます。
目次
自分の思いやこだわりを客に押しつけて失敗
カフェを開業する人のなかには、理想のカフェのイメージを持っている人も多くいます。
こだわりのエスプレッソコーヒーを味わってもらいたい、好きな映画のイメージで内装をまとめたい、お気に入りの雑貨を並べたい、などその理想はさまざまです。
ところが、そのようなこだわりや理想の押し付けは、客層を限定してしまいがちです。
特定の映画にこだわったカフェには、ファンは多く集まるかもしれませんが、それ以外の一般客にとっては利用しにくくなるでしょう。
エスプレッソコーヒーだけしか飲めない店も同じです。
自分の世界観を持つことは大切ですが、それを顧客に押し付けることは失敗の原因になりかねません。カフェを成功させるには、顧客の立場に立った店作りをするのが基本です。
あいまいな収支計画やいいかげんな採算管理で失敗
カフェのメインメニューとなるコーヒーは一般に単価が安く、数を多く売らなくては利益につながりません。
コーヒーの原価は一杯あたり40〜80円程度であるものが多いので、販売価格を400円とするなら数を売れば十分採算がとれるはずです。(※2)
ところが、コーヒー1杯を淹れるためには、材料費だけでなく水道光熱費や家賃、人件費などの経費がかかります。
このような収益と経費のバランスについて、全体的な視点からシビアな計算をしておかないと、「思ったように利益が上がらない」という結果に陥ることがあるのです。
効果的な集客策を打たずに失敗
自分が淹れたコーヒーに自信やこだわりがある経営者ほど、「美味しいコーヒーを提供すれば、お客様は自然に来てくれるはず」と思い込みがちです。
しかし、この情報社会にあって、なんの宣伝もしていない店を顧客が知ることは難しいでしょう。知り合いや親戚などがたまに来てくれるだけでは、経営は長続きしません。
カフェ経営を成功させるためには、集客のための施策が欠かせないのです。チラシ作成やフリーペーパーなどへの広告掲載のほか、忘れてならないのがホームページ作成やSNS広告です。
カフェはオープンするタイミングが最も顧客の関心を引きやすいので、それに合わせた準備をしておきたいものです。(※3)
出店前に立地環境の調査を行わずに失敗
カフェを始めるのに、自宅を改築したり地元の空き物件を利用したりすることもあるでしょうが、その土地に顧客のニーズがあるかどうか、しっかり調べておきましょう。
「住宅地にカフェを開いたが、客が集まらない」というケースはよくあります。
周辺住民には、わざわざカフェで一服する必要がないためです。また、近くに競合店がある場合は、各段に集客のハードルが上がります。
人気のドッグカフェをオープンしたはいいが、近所からクレームが来たという例もあるようです。(※4)
カフェの開業には、周辺情報も含めた立地調査や競合関係の調査が不可欠です。
緻密な事業計画を作成してカフェ経営を成功させよう
カフェ経営を成功させるためには、失敗例と同じ過ちを繰り返さないようにするのが近道です。まずは立地環境を徹底的に調査して客層となるターゲットを明確にします。
ターゲットに合わせた店作りやメニュー設定、価格設定をするよう心がけましょう。集客のための施策も重要なポイントです。
ホームページ作成やSNSによる広告で成功するためには、関連知識も必要になります。経営に関する知識も求められるでしょう。綿密な事業計画を作成して、着実に実行していくことが成功のカギとなるのです。
監修者
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IDEAL編集部
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