2023.02.17|店舗デザイン

店舗の和モダンな内装デザイン!特徴・事例・工事費用も紹介

店舗の和モダンな内装デザイン!特徴・事例・工事費用も紹介

本記事で、店舗に和モダンな内装をデザインするポイントを解説します。和モダンな内装の特徴や施工事例、工事費用もご紹介します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。

店舗の和モダンな内装の特徴

店舗の和モダンな内装の特徴

店舗内装デザインにおける和モダンとは、伝統的な日本のデザインを表す「和」現代的なデザインを表す「モダン」が融合したデザインです。店舗内装デザインに効果的に取り入れるために、和モダンの特徴を押さえましょう。

日本の伝統的な素材が使用される

まず店舗の和モダンな内装の特徴として、日本の伝統的な素材が使用される点が挙げられます。具体的には、天然木材や竹材、珪藻土や漆喰などの素材です。障子や畳などの建具には、和紙が使用されます。

和モダンな内装に合う飲食店の業態として、古民家カフェがあります。日本の伝統的な建築様式で建てられており、無垢材などで内壁や床が仕上げられます。また洋風のテーブルやイス、ガラス戸を取り入れると、モダンな雰囲気の演出が可能です。

古民家カフェ内装デザインのポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

耐久性がある

次に耐久性がある点も、店舗の和モダンな内装の特徴です。天然素材は一般的に劣化しにくく、長い年月をかけて強度を増します

例えば竹材は繊維の方向が揃っているため、しなやかです。また強度があり衝撃を吸収する特徴もあるため、内壁の装飾や襖に利用できます。

漆喰も、耐久性のある素材です。空気中の二酸化炭素を吸収しながら硬化するため、店舗の外壁などに使用できます。ただし定期的なメンテナンスが必要である点にご注意ください。

シンプルで飽きない

さらに店舗も和モダンな内装は、シンプルで飽きないデザインです。無駄な設備や什器が配置されないシンプルな空間をデザインすることで、幅広い顧客層に好まれます

加えて天然素材を施工することで、内装の経年変化を楽しむことができます。例えば天然木材は年月をかけて色味を増すため、壁紙(クロス)とは違った味わいの演出が可能です。

現代風や洋風のデザインと融合している

そして現代風や洋風のデザインと融合している点も、店舗の和モダンな内装の特徴になります。純和風の内装とは異なり、現代風や洋風のデザインがアクセントになり、店舗の独自性を出しやすいです。

昔ながらの和食を提供する飲食店には、畳の個室に鴨居や床の間などを取り入れた純和風の内装がデザインされます。

一方で西洋料理と融合した和食を提供する飲食店なら、畳の色を変えて組み合わせたり、洋風のアンティーク什器を取り入れたりすることで、店舗のコンセプトを表現しましょう。

幅広い業種に適している

なお和モダンな内装には、幅広い業種に適している特徴もあります。店舗のコンセプトに合わせて、柔軟に内装をデザインしやすいからです。和の要素とモダンな要素のどちらかだけに縛られることなく、両方をバランスよく取り入れられます。

例えば飲食業なら、現代や海外の文化を取り入れた和食店や和菓子屋などに、和モダンな内装が合います。小売業なら、昔と今の和雑貨を取り扱う物販店や日本茶と紅茶を販売する物販店などに、和モダンな内装をデザイン可能です。

店舗に和モダンな内装をデザインするポイント

店舗に和モダンな内装をデザインするポイント

和モダンの特徴を押さえたうえで、店舗に和モダンな内装をデザインするポイントをご紹介します。店舗の業種・業態に合わせて和モダンな内装をデザインして、独自のコンセプトを表現しましょう。

天然素材を活かす

まず店舗に和モダンな内装をデザインするポイントは、天然素材を活かすことです。内装空間全体のバランスを保ちながら、天井や壁、床へ部分的に、天然素材を取り入れましょう。

例えば天井を梁や屋根の構造が見えように仕上げつつ、細い竹材で天井を装飾すれば、和モダンのテイストを表現できます。店舗に天井をデザインするポイントについて、次の記事も併せてご覧ください。

また内壁に和モダンのテイストを出すためには、木材や塗り壁だけではなく、和紙の壁紙も合います。店舗の壁をデザインするコツをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

なお床にタイルを施工したり、畳のような色合いのカーペットを敷いたりすると、和モダンのテイストを出せます。店舗に適した床材の種類をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

内装全体の調和を保って配色する

次に内装全体の調和を保って配色する点も、店舗に和モダンな内装をデザインするポイントです。なぜなら明るすぎると和モダンのテイストから離れてしまい、暗すぎると店舗全体の雰囲気も悪くなってしまうからです。

そこで和モダンの内装には、白やベージュ、グレー、茶色といった落ち着いた色をベースカラーに採用しましょう。赤や黄色などをアクセントカラーにすると、鮮やかな印象になります。例えば天井や柱をベージュにして、内壁に赤を配色するという組み合わせです。

おしゃれな建具をデザインする

また店舗に和モダンな内装をデザインするポイントとして、おしゃれな建具をデザインする点も挙げられます。直線的にデザインされた和風の襖や障子、格子などに、現代的なアレンジを加える点が重要です。

例えば障子に和紙ではなくガラスをはめ込めば、モダンさを演出できます。金属製パーテーションの代わりとして、格子でレイアウト可能です。和風と現代風の比率を見極めて、建具のデザイン性を検討しましょう。

店舗ドアのおしゃれなデザインを紹介していますので、次の記事も併せてご覧ください。

座敷席やカウンター席をレイアウトする

次に座敷席やカウンター席をレイアウトすることも、店舗に和モダンな内装をデザインするポイントです。ターゲット層のニーズに応えるために、顧客の年齢層や利用目的などを想定して座席の種類を決めましょう。

例えば飲食店に畳の敷かれた座敷席をレイアウトすれば、足腰に不安のある高齢者や子ども連れの顧客にゆっくり過ごしてもらえます。掘りごたつを施工すれば、現代的な雰囲気を演出可能です。

また厨房に面してコの字カウンター席をレイアウトすれば、顧客に調理風景をアピールできます。また一人で来店する顧客には、壁際のI字カウンターも好まれます。店舗のカウンターの作り方をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

温かみのある照明を選ぶ

温かみのある照明を選ぶ

さらに温かみのある照明を選ぶ点も、店舗に和モダンな内装をデザインするポイントです。照明の形状や、色味、明るさを検討して、和モダンの雰囲気を演出しましょう。

例えば和紙や竹細工に囲まれたペンダントライトは柔らかく光を照らし、落ち着いた雰囲気の演出が可能です。提灯型のスタンドライトや木枠のシーリングライトも、和モダンのテイストに合います。

ただし照明の明るさが足りないと、取り扱う商品・サービスが見えなくなりますので、ご注意ください。店舗におしゃれな照明をデザインするポイントをまとめてありますので、次の記事を併せてご覧ください。

和風の什器を選ぶ

加えて和風の什器を選ぶ点も、店舗に和モダンな内装をデザインするポイントです。日本人が親しみを感じやすい和風の什器を探して、モダンな雰囲気に合うように配置する場所や数を決めましょう

例えば和風の飾り棚や違い棚に、洋風のインテリアを飾ります。また和の食材を取り入れたフレンチ料理の盛り付けに、漆や和柄の絵付けが施された食器を選びます。店舗におしゃれな什器を選ぶポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

外観デザインと調和させる

そして外観と調和させる点も忘れてはいけません。顧客が違和感を感じないように、店舗の和モダンな内装と外観のデザインを調和させてください。予算に応じて、外観もデザインしましょう。

例えば日本の伝統的な屋根が施工されているなら、外壁に現代や西洋のデザインを取り入れます。反対に現代的な建築様式の外観なら、ドアや窓などに和のテイストを加えます。和と洋のバランスに応じて、ウッドデッキや縁側をレイアウトすることも可能です。

店舗におしゃれな外観をデザインするコツをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

植栽にもこだわる

なお店舗内装に和モダンをデザインするポイントとして、植栽にもこだわりましょう。なぜなら植栽は落ち着いた雰囲気を演出して、和モダンの内装を引き立ててくれるからです。

例えば洋風の鉢植えにあえて日本の盆栽を組み合わせます。手入れの簡単な観葉植物を選びましょう。白砂利や化粧砂を入れて、見た目がおしゃれになるように工夫してください。

店舗の和モダンな内装施工事例

店舗に和モダンな内装をデザインするポイントを踏まえて、実際の施工事例を調査しましょう。IDEALの施工事例を取り上げながら、上記のデザインポイントが活かされている点をご紹介します。

飲食店のライブ感を演出する内装

飲食店のライブ感を演出する内装

「うなぎ四代目菊川 横浜ベイクォーター店」様は飲食店で、ライブ感を演出できるように内装がデザインされました。キッチンの調理風景が見えるように、カウンター席がレイアウトされています。

内装全体は柔らかなベージュと木材を基調にデザインされて、和モダンの雰囲気が演出されるように、アクセントとして床や間仕切りにグレーが配色されています。個室は障子で仕切られていますが、現代的なデザインとしてカウンター席の後ろには大きなガラス窓も施工されています。

飲食店のシックな内装

飲食店のシックな内装

「倭」様も飲食店で、大人のシックな空間をコンセプトに内装がデザインされました。和モダンの落ち着いた空間となるように、ベースカラーとしてグレーとベージュが配色されています。内装空間に温かみも出せるように、木材のカウンターや什器が選定されています。

また直線的なデザインだけで硬くなりすぎないように、通路や個室の内壁には曲線的なデザインも取り入れられている点も特徴的です。カウンターやテーブルの各客席には、顧客が和やかに食事と会話を楽しめるように、集光型ダウンライトが施工されています。

物販店の市松模様が映える内装

物販店の市松模様が映える内装

「美術刀剣松本 東京西葛西店」様は物販店で、市松模様が映える内装が特徴的です。顧客が気軽に来店できるように、店外から店内の雰囲気が見えるガラスドアが施工。現代的なドアに和モダンのテイストを加えるために、白い市松模様がプリントされています。

そして販売する刀剣を引き立てるために、ヒノキで造作された什器に陳列されています。刀剣の美しさだけでなく、ヒノキの香りや色によっても、和テイストが表現された店舗のデザインです。

ブランド買取店の高級感のある内装

ブランド買取店の高級感のある内装

「バイセル新宿サブナード店」様は、ブランド買取店です。買取しているブランド品に合わせて、高級感のある内装がデザインされました。

グレーを基調とした内装に、和テイストを感じさせる木目の建具が施工。モダンな雰囲気を出せるように、ゴールドの照明やイエローのロゴ看板で装飾されています。

なおエントランスのドアには日本発祥の文化であるピクトグラムがプリントされており、買い取り対象の商品がアピールされています。

ヘアサロンの格子でゾーニングされた内装

ヘアサロンの格子でゾーニングされた内装

「CREAM」様は、ヘアサロンです。グレーを基調としたモダンな内装がデザインされて、和テイストの格子でシャンプー台がゾーニングされています。完全個室として仕切るわけではなく、格子の隙間から光の入る空間です。

またヘアサロンのおしゃされや清潔さを内装デザインで表現できるように、什器は黒色に統一されて、店名のネオンサインや天井には爽やかなスカイブルーが配色されています。

店舗に和モダンな内装を工事する費用

店舗に和モダンな内装を工事する費用

デザインした和モダンな内装を店舗に工事できるように、内装を工事する費用を確認しておきましょう。希望や理想を詰め込んだ内装をデザインできても、予算内に費用を収めなければ工事を依頼できません。

内装工事費用は、一般的に坪単価で示されます。店舗の内装工事費用の相場は、30万~50万円程度です。例えば20坪の店舗を工事する場合に、600万~1000万円程度かかります。

ただし内装工事費用は、店舗の種類(居抜きかスケルトンか)や業種・業態によって異なる点にご注意ください。内装工事費用の内訳や節約方法をまとめてありますので、併せてご覧ください。

例えば和食店の内装にはメニューや顧客単価などに応じて、座敷や床の間だけではなく、生け簀や日本庭園などがデザインされます。和食店の内装工事についてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。 

おしゃれな和モダンの内装をデザインしよう

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監修者

IDEAL編集部

日本全国の美容室・カフェ・スポーツジム等の実績多数!
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