本記事で、居抜き物件を工事する…
2023.06.21 2023.07.04|内装工事
店舗をリニューアルする際のポイント!デザイン・工事の費用や事例
本記事で、店舗をリニューアルする際のポイントを解説します。店舗リニューアルデザイン・工事の費用や事例もご紹介します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。
店舗のリニューアルとは?
店舗リニューアルとは、店舗の内装や設備を全面的に改修・修繕する活動です。店舗のリニューアルを計画する前に、まずはリノベーションの目的やリフォーム・リノベーションとの違いを確認しましょう。
主な目的
店舗リニューアルの主な目的として、以下の3点が挙げられます。
- 集客と売上の増加
- 業務効率の向上
- 業種や業態の転換
店舗のリニューアルによって、まず集客と売上の増加を目指せます。外装を目立たせたり、内装の雰囲気を変えたりすることで、顧客に良い印象を抱いてもらいやすくなるからです。
また店舗のレイアウトや設備をリニューアルすることで、業務効率を向上させれば、人件費を削減して利益率を高めることが可能です。働きやすさを感じることで、従業員のモチベーションアップも期待できます。
そして店舗のリニューアルによって、業種や業態の転換もできます。例えば売上不振に陥った飲食店の経営を立て直すために、テイクアウトやデリバリーなどの業態にリニューアル可能です。
リフォーム・リノベーションとの違い
店舗のリニューアルとリノベーション・リフォームとの違いは、目的と範囲、方法です。
- 店舗のリニューアル :店舗の内装や設備の全面的な改修・修繕
- 店舗のリフォーム :店舗の内装や設備の部分的な改修・修繕
- 店舗のリノベーション:店舗フロアの用途やレイアウトの変更
店舗のリフォームは、リニューアルと同じ目的・方法ですが、範囲が狭いです。例えばサロンの施術室だけを改修するなら、リフォームになります。店舗内装リフォームのポイントやタイミングを解説していますので、次の記事も併せてご覧ください。
また店舗のリノベーションは、リニューアルと目的と範囲が重なりますが、方法が異なります。例えば古民家をリノベーションしてカフェを工事する場合には、リニューアルにはなりません。店舗をリノベーションするポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
店舗をリニューアルする際のポイント
狙いとする目的を果たせるように、店舗をリニューアルする際のポイントをご紹介します。本記事では、8点(現状分析や目的、コンセプト、工事の規模・方法と予算・期間、業者選び、告知、メンテナンス)を取り上げます。
店舗経営の現状を分析する
まず店舗をリニューアルする際のポイントとして、店舗経営の現状を分析しましょう。店舗経営の成果と課題を評価するためです。店舗経営の現状を分析するためには、具体的なデータを集める必要があります。
例えばポータルサイトやSNSなどをチェックすると、来店した顧客からの口コミや評判を収集可能です。また業界の動向や競合店を分析することで、自店舗の課題を見つける方法もあります。
他にも店舗経営に活用しているシステム上でデータ(顧客情報や売上)を分析して、集客や販売の成果と課題を特定できます。店舗全般に活用できる売上を管理する方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
目的を明確にする
次に店舗経営の成果と課題を踏まえて、店舗をリニューアルする目的を明確にしましょう。リニューアルの目的(集客と売上の増加と業務効率の向上、業種や業態の転換)によって、適したリニューアルの方法が異なるからです。
例えば集客と売上の増加を目的とするなら、集客しやすい外観に修繕したり、居心地の良い内装のレイアウトに改修したりする方法を選びます。店舗の業種・業態に応じて、適した方法を選びましょう。
コンセプトを反映させる
またリニューアルする目的を果たすだけではなく、店舗経営のコンセプトを反映させてください。コンセプトは、店舗経営の基本方針となるだけではなく、事業計画書を作成したり、競合店との差別化を図ったりするために必要です。
例えば顧客に癒しを感じてもらえる施術の提供を目指すサロンなら、清潔感があり居心地の良い内装をデザインします。店舗のコンセプトを設計する流れと方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
工事の期間と予算を計算する
そして店舗のコンセプトを反映させながら、リニューアルの目的を達成できるように、工事の期間と予算を計算しましょう。リニューアル工事に伴う休業期間中には売上を獲得できませんので、適切な工事期間を設定しましょう。
また工事の予算を確保できなければ、店舗のリニューアル工事を計画できません。店舗リニューアル工事費用の相場と内訳、節約方法を後ほどご紹介します。
工事の方法を決める
それから計算した期間と予算に基づいて、店舗リニューアル工事の方法を決めましょう。店舗経営のコンセプトやリニューアルの目的に応じて、適した工事の方法を選ぶ必要があります。
例えば大衆的な飲食店が「集客と売上の増加」を目指してリニューアルを計画するなら、厨房の改修工事やダイニングフロアの増築工事を選びます。工事の期間と予算には限りがありますので、工事内容に優先順位を付けておきましょう。
なお内装工事の種類をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
おしゃれな外観をデザインする
加えておしゃれな外観をデザインする点も、店舗をリニューアルする際のポイントです。外観は店舗の顔であり、顧客からの第一印象を左右します。特に店舗をリニューアルする際には、リピーターはもちろん、新規の顧客に注目を集められる外観をデザインしましょう。
店舗の外観を構成する要素は、外壁と屋根、エントランス、看板、照明、装飾などです。各要素の特徴や店舗におしゃれな外観をデザインするポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
適した業者を選ぶ
以上の店舗リニューアルの希望条件を整理できたら、適した業者を選びましょう。希望条件に適した業者を選ぶことで、リニューアルの目的を達成しやすくなります。工事業者を選ぶ際には、次のポイントをご確認ください。
- 工事業者の施工実績数
- 施工事例の業種や業態
- 複数業者からの相見積もり
- 適正な見積もり金額
- 工事業者の接客対応
以上のポイントについて詳しく解説していますので、次の記事も併せてご覧ください。
リニューアルオープン予定を告知する
工事業者へ依頼を済ませたら、店舗のリニューアルオープン予定を告知してください。告知するタイミングは、店舗リニューアル工事開始の1~3か月前です。工事期間の長さに応じて、適切なタイミングを選びましょう。
リニューアルオープン予定の告知方法には、店頭でのチラシ掲示やWebサイトからの情報発信などがあります。特に関係の深い取引先やお得意先に対しては、案内状(郵送やFAX、メールなど)を送付しましょう。
他にも店舗へ集客する方法を紹介していますので、次の記事も併せてご覧ください。
定期的にメンテナンスする
なおリニューアル工事を終えてリニューアルオープンした後には、定期的にメンテナンスしましょう。定期的にメンテナンスすることで、内装や設備・機器・什器などの不具合に素早く対応できるからです。
定期メンテナンスの方法として、従業員による清掃や点検だけではなく、業者による対応も必要です。内装や設備・機器・什器の種類ごとに、メンテナンスの計画を立てておくと、やり忘れを防ぐことができます。
店舗リニューアルのデザイン・工事費用
理想的な店舗へリニューアルできるように、デザイン・工事費用の相場と内訳を確認しましょう。無駄を省いて店舗リニューアルの予算を確保できるように、デザイン・工事費用の節約方法もご紹介します。
費用の相場
店舗リニューアルのデザイン・工事費用の相場は、店舗の業種やリニューアルの規模、設備・機器・什器の台数などによって異なります。
- 小売業(アパレル店や雑貨店など) :坪単価10万~30万円程度
- サービス業(美容室やサロンなど) :坪単価20万~40万円程度
- 飲食業(カフェや居酒屋など) :坪単価20万~50万円程度
- 医療・福祉業(病院や介護施設など):坪単価30万~60万円程度
上記のように、専門的な設備・機器・什器(飲食業の厨房設備・機器や医療・福祉業の医療・介護設備・機器など)を必要とする業種において、リニューアルのデザイン・工事費用の相場が高いです。
費用の内訳
下表に、店舗リニューアルのデザイン・工事費用の内訳をまとめました。
費用の内訳 | 割合 | 費用の相場 |
デザイン・施工監理費用 | 合計の10%程度 | 数万~数十万円程度 |
内装工事費用(天井・壁・床・建具など) | 合計の40%程度 | 坪単価5万~50万円程度 |
設備・機器・什器費用 (空調・換気・水道・電気・ガス・厨房・医療・造作什器など) | 合計の30%程度 | 数十万~数百万円程度 |
外観工事費用 (外壁・屋根・エントランス・看板・照明・装飾など) | 合計の20%程度 | 坪単価2万~4万円程度 |
合計 | 100% (坪単価10万~60万円程度) | 数十万円~数百万円程度 |
上表のとおり、リニューアルする店舗の規模や設備・機器・什器によって、デザイン・工事費用が変動します。デザイン・工事の希望条件を業者へ伝え、見積もりを取ってから、正確な費用を確認しましょう。
節約方法
店舗リニューアルのデザイン・工事費用の節約方法として、まずは複数の業者から見積もり(相見積もり)を取りましょう。工事の内容と費用を比較することで、適正な費用で工事を依頼できる業者を選びやすいです。
また国や地方自治体の補助金や助成金の活用も、店舗リニューアルのデザイン・工事費用の節約方法です。
- 小規模事業者持続化補助金
- 業務改善補助金
- 受動喫煙防止対策助成金
- 事業再構築補助金
ただし補助金や助成金には申請できる条件や期間が定められていますので、次の記事を併せてご覧ください。
店舗リニューアルの事例
希望する工事の予算と期間で店舗をリニューアルできるように、参考となる事例を調査しましょう。本記事では、IDEALの施工した事例などを取り上げて、リニューアルのポイントをご紹介します。
住宅からリニューアルされた民泊用施設
「Oneness House」様は、1棟全体を貸切できる民泊用施設です。3階建ての住宅からリニューアルされました。競合店との差別化を図るために、屋上や庭もレイアウト。幅広い用途(大人数での宿泊など)に利用できるデザインです。
また顧客が温もりを感じながらリラックスして過ごせるように、木材の什器(カウンターや棚など)が施工。さらにフロアごとに色合いを変化させるために、オリジナルのポスターパネルが設置されています。
客席がリニューアルされた飲食店
「浅草もんじゃ 土蛍」様は、もんじゃ焼きの飲食店です。顧客に快適に過ごしてもらえるように、客席がリニューアル。幅広い顧客層(おひとり様やカップル、家族連れ、団体など)に対応できるように、テーブル席や座敷席などがレイアウトされました。
席数の増加だけではなく、顧客に気分よく過ごしてもらえるように、壁面やソファーシートの張替えも行われました。清潔感や癒しを感じさせるように、トイレは白と木材でデザインされています。
ナチュラルテイストにリニューアルされた物販店
「IN NATURAL 小田原店」様は、植物とファッション、雑貨などを販売する物販店です。商品の魅力をアピールしやすい店舗を目指して、ナチュラルテイストにリニューアルされました。外観と内装には、商品の植物が配置されています。
またナチュラルさに加えてアンティーク感も出せるように、内装空間が彩度を抑えたグレイッシュカラーで配色。壁や柱などに、古材が施工されました。
優しい雰囲気にリニューアルされた美容室
「優好美容室」様は、「髪とお肌に優しい美容室」を目指して、ノンケミカルの薬剤を使用する美容室です。店舗経営のコンセプトに基づいて、優しい雰囲気にリニューアルされました。
内装はアースカラーのブラウンをベースに配色され、ダウンライトやペンダントライトなどで優しく照らされています。また外観にはロゴがデザインされ、夜間にライトで照らされることで、店舗の存在が分かりやすいです。
モダンな雰囲気にリニューアルされた歯科医院
「しのざき歯科医院」様は、予防歯科からインプラント治療までの幅広いニーズに応える歯科医院です。従来までの老舗の印象を変えるべく、モダンな雰囲気にリニューアルされました。
内装の木目と天井のペンダントライトで、明るさと柔らかさが演出されており、診療前の患者の気持ちを和らげる効果が期待されます。また各診察室の入り口が分離されており、患者のプライバシーに配慮されています。
参照元:しのざき歯科医院「院内ツアー」
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監修者
-
IDEAL編集部
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