2024.01.18  2023.12.14|内装工事

内装工事の見積もりとは?基本情報や依頼する流れ・見積書の内訳と注意点も紹介

内装工事の見積もりとは?基本情報や依頼する流れ・見積書の内訳と注意点も紹介

本記事で、内装工事の見積もりについて、基本情報や依頼する流れ、見積書の内訳と注意点などをご紹介します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。

内装工事の見積もりとは?基本情報を解説

内装工事の見積もりとは?基本情報を解説

内装工事の見積もりとは、顧客の希望に沿った内装工事にかかる費用や期間などを工事業者が計算する作業です。内装工事の見積もりを依頼する間に、基本情報(目的や役割、費用、節約法)を確認しましょう。

目的

まず内装工事における見積もりの目的は、費用の内訳を明確に示して、スムーズに発注や請求の手続きを進めて、取引の記録を残すためです。内装工事費用の内訳が明確に示されることで、依頼主にとって理解しやすくなります。

また内装工事の見積書が作成されることで、工事業者と依頼主の認識の違いを埋めて、スムーズに発注や請求の手続きを進めやすいです。そして会計処理のためには、口頭でのやりとりだけでなく、取引の記録を残すことが必要です。

役割

次に内装工事における見積もりの役割は、発注内容の確認や費用の比較などです。依頼主の希望条件に沿って、工事業者に内装工事の見積書を作成してもらうことで、発注内容を確認できます。

また複数の工事業者に同じ希望条件を提示して見積もり(相見積もり)を取ると、内装工事の費用や期間などを比較できます。各業者の見積もり内容を比較することで、内装工事費用の相場の把握や無駄な工事の削除などが可能です。

費用

そして内装工事の見積もりにかかる費用は、工事業者によって異なります。一般的には、大まかな希望条件を伝えて、内装工事の費用や期間を見積もりしてもらう場合には無料です。ただし詳細に工事内容を詰めていくと、費用が変動する恐れがあります。

一方で希望条件に関するヒアリングや対象物件の現地調査を行い、図面を作成したうえで、工事費用を見積もる場合には、有料です。なお内装工事の費用についてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

節約法

それから内装工事の見積もりの節約法には、一括での依頼や不要な工事の削除、内装材のグレードの見直しなどがあります。天井や壁、床などの工事を別々の業者に依頼せず、同じ業者に一括で依頼することで、手数料や相談時間(従業員の人件費)などを抑えられます。

また見積書を受け取った際には、内訳を確認して、不要な工事を削除すると、無駄な経費を支出しないで済みます。そしてデザイン性や機能性にこだわる箇所と内装材のグレードを下げる箇所の区別も重要です。

内装工事の見積もりを依頼する流れ

内装工事の見積もりを依頼する流れ

基本情報を押さえたうえで、内装工事の見積もりを依頼する流れも確認しましょう。5点(コンセプト設計から希望条件の整理、業者の選定、ヒアリングと現地調査、見積もりの提示まで)に分けてご紹介します。

コンセプトの設計

まず内装工事の見積もりを依頼する前に、コンセプトを設計しましょう。明確なコンセプトを設計することで、見積もりを依頼する際に内装デザインの具体的な条件を伝えて、正確な見積もりを取りやすいです。

そしてコンセプトに基づいて内装をデザインして、店舗をブランディングできれば、集客や売上につながります。店舗のコンセプトを設計する方法について解説していますので、次の記事も併せてご覧ください。

希望条件の整理

次にコンセプトに基づいて、内装工事の見積もりに対する希望条件を整理しましょう。見積もりを依頼する際に伝えられるように、内装工事の予算や使用したい内装材の種類、デザイン性、機能性、レイアウトなどについて検討します。

例えば厨房機器の使用電力やガスの容量、寸法などをまとめておきましょう。加えて客席やトイレの数、収納スペースの広さなども必要です。なお店舗をレイアウトするポイントについて紹介していますので、次の記事も併せてご覧ください。

業者の選定

それから希望条件を踏まえて、内装工事の見積もりを依頼する業者を選定します。業者ごとに得意分野や保有資格などが異なるため、各業者の施工事例や口コミなどの調査が必要です。希望条件に沿って内装のデザインや工事を進められる業者を選びましょう。

また内装工事の見積もりを依頼する際には、接客対応も確認してください。接客対応が親切で丁寧な業者なら、内装工事に対する疑問や不安などを相談しやすいです。店舗の内装工事を依頼できる業者についてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

ヒアリングと現地調査

続いて内装工事の見積もりを依頼する業者から、ヒアリングと現地調査を受けましょう。ヒアリングでは、設計したコンセプトや希望条件などを伝えます。業者によっては、コンセプト設計や希望条件の整理から相談することも可能です。

ヒアリングを踏まえた現地調査では、主に店舗物件の構造や電気・ガス・水道の容量などを専門的に確認してもらいます。内装工事の正確な見積もりを出してもらうためには、現地調査が必要です。

見積もりの提示

そして業者によるヒアリングと現地調査を踏まえて、内装工事の見積もりを提示してもらいましょう。見積書に記載された内容(内装工事の合計費用と内訳、期間など)を確認しながら、疑問点や不明点を整理します。

一般的には、見積もりを依頼してから見積書が届くまでに、数週間程度かかります。ただし内装工事の規模や内容、時期などによっては、想定よりも長くかかります。見積もりを依頼する前に、見積書作成にかかる期間を確認しておきましょう。

内装工事における見積書の内訳

内装工事における見積書の内訳

内装工事の見積もりを依頼する流れだけではなく、見積書の内訳についても押さえましょう。一般的な内装工事の工程(設計から仮設・解体や造作工事、設備・機器・什器工事、内装仕上工事まで)に沿って、見積書の内訳をご紹介します。

設計・施工監理費

まず内装工事における見積書の内訳には、設計・施工監理費が記載されています。設計費は、内装空間(フロアのレイアウトや天井・壁のデザインなど)の図面作成にかかる費用です。施工監理費は、図面に沿った内装の施工を確認するための費用です。

保険料

次に保険料も、内装工事における見積書の内訳に含まれます。内装工事の対象物や第三者、従業員などに対する損害の補償が目的です。なお内装工事に対する保証と保険について解説していますので、次の記事も併せてご覧ください。

仮設工事費

また仮設工事費も、内装工事における見積書の内訳に含まれます。内装工事の準備作業(資材を搬入するための養生や資材の運搬、足場や仮設の事務所・トイレの設置など)にかかる費用です。

解体工事費

それから解体工事費も、内装工事における見積書の内訳に含まれます。居抜き物件の内装を工事する際に、不要な内装や設備・機器・什器などを撤去するための費用です。スケルトン工事との違いを解説していますので、次の記事も併せてご覧ください。

造作工事費

そして造作工事費も、内装工事における見積書の内訳に含まれます。内装や設備・機器・什器などを施工するための下地を作る工事にかかる費用です。造作工事について詳しく解説していますので、次の記事も併せてご覧ください。

防音工事費

続いて防音工事費も、内装工事における見積書の内訳に含まれます。「店内から店外への騒音」や「店外から店内への騒音」を防止する工事にかかる費用です。店舗の防音対策について解説していますので、次の記事も併せてご覧ください。

電気設備工事費

さらに電気設備工事費も、内装工事における見積書の内訳に含まれます。店舗内へ電力を供給するために、電気設備の工事にかかる費用です。店舗の電気工事について紹介していますので、次の記事も併せてご覧ください。

ガス設備工事費

次にガス設備工事費も、内装工事における見積書の内訳に含まれます。店舗内へガスを供給するために、ガス設備の工事にかかる費用です。店舗のガス工事について紹介していますので、次の記事も併せてご覧ください。

給排水・衛生設備工事費

また給排水・衛生設備工事費も、内装工事における見積書の内訳に含まれます。「店舗への給水・給湯」と「店舗からの排水処理」のために、必要な設備の工事にかかる費用です。店舗の給排水・衛生設備工事について解説していますので、次の記事も併せてご覧ください。

空調・換気設備工事費

そして空調・換気設備工事費も、内装工事における見積書の内訳に含まれます。店内の空気環境を管理するために、空調・換気設備の工事にかかる費用です。店舗の空調・換気設備工事について詳しく解説していますので、次の記事も併せてご覧ください。

厨房設備工事費

それから厨房設備工事費も、内装工事における見積書の内訳に含まれます。飲食店やカフェなどに対して、厨房設備(シンクやガスコンロなど)の工事にかかる費用です。飲食店に必要な厨房設備について詳しく紹介していますので、次の記事も併せてご覧ください。

音響設備工事費

さらに音響設備工事費も、内装工事における見積書の内訳に含まれます。飲食店やサロンなどに対して、音響設備(オーディオプレイヤーやアンプ、スピーカーなど)の工事にかかる費用です。店舗の音響設備工事について解説していますので、次の記事も併せてご覧ください。

消防用設備工事費

続いて消防用設備工事費も、内装工事における見積書の内訳に含まれます。消防法に基づいて、消防用設備(消火器や誘導灯など)を工事するための費用です。店舗に対する消防法の規定について紹介していますので、次の記事も併せてご覧ください。

造作什器工事費

加えて造作什器工事費も、内装工事における見積書の内訳に含まれます。店舗内に什器(カウンターやテーブル、陳列棚など)を造作するための費用です。造作什器について解説していますので、次の記事も併せてご覧ください。

内装仕上工事費

なお内装工事における見積書の内訳には、内装仕上工事費も含まれます。インテリア・天井仕上・壁張り・内装間仕切り・床仕上・たたみ・ふすまなどを施工するための費用です。内装仕上工事について解説していますので、次の記事も併せてご覧ください。

内装工事の見積書に関する注意点

内装工事の見積書に関する注意点

内装工事における見積書の内訳と併せて、注意点も確認しましょう。5点(契約日から工事開始までの期間と希望条件の達成率、一式の費用、別途の費用、疑問点や不明点の解決)を取り上げます。

契約日から工事開始までの期間

まず契約日から工事開始までの期間が、内装工事の見積書に関する注意点として挙げられます。見積書を確認して契約してから工事が開始するまでに、一般的には数週間~数か月程度かかります。

特に複雑な内容の工事や特別な内装材を使用する工事を契約すると、工事会議までに長い期間がかかります。したがってヒアリングから見積書が届くまでの期間だけではなく、契約から工事開始までの期間も踏まえたうえで、工事を計画しましょう。

希望条件の達成率

次に希望条件の達成率も、内装工事の見積書に関する注意点です。見積書を受け取ったら、内装工事業者に伝えた希望条件(予算やレイアウト、内装材など)を1点ずつ確認しましょう。

相見積もりを取った場合には、各工事業者から届いた見積書を比較して、希望条件の達成率が高い業者を選びましょう。工事費用の安さや工期の短さだけではなく、総合的な検討が必要です。

一式の費用

そして一式の費用も、内装工事の見積書に関する注意点です。見積書に「〇〇一式」と記載されている場合には、細かな内訳(工事の内容や費用など)まで確認しましょう。業者との行き違いを防ぐためです。

「〇〇一式」の項目に、希望条件に合わない工事の内容や費用が含まれている場合には、工事業者と相談して、変更や削除を検討します。納得のできる見積もりの内容に修正したうえで、契約してください。

別途の費用

それから別途の費用も、内装工事の見積書に関する注意点です。別途の費用は、見積書には明記されておらず、工事開始後に請求されます。工事の進捗状況に応じて、金額が変動するからです。

したがって見積書に別途の費用が記載されている場合には、理由や想定される金額を確認しましょう。内装工事の合計費用が予算内に収まるように、希望条件を明確に伝えることが重要です。

疑問点や不明点の解決

なお内装工事の見積書に関する注意点には、疑問点や不明点の解決もあります。提示された見積書に関する疑問点や不明点を放置してしまうと、希望条件に沿った工事が進まない恐れがあるからです。

そこで見積書を受け取って、契約書にサインする前に、疑問点や不明点について業者に相談しましょう。丁寧に対応しながら、希望条件に沿って見積書を修正してくれる工事業者なら、安心して依頼できます。

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監修者

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