2024.01.25 2024.02.01|店舗デザイン
カレー屋の内装をデザインする際のポイント!基本情報や施工事例、工事費用を紹介
本記事で、カレー屋の内装をデザインする際のポイントを解説します。基本情報や施工事例、工事費用もご紹介します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。
目次
カレー屋の内装デザイン・工事に関する基本情報
カレー屋の内装デザイン・工事を計画する前に、基本情報を押さえましょう。基本情報を押さえることで、スムーズに進められるからです。4点(重要な理由・特徴・工事業者の選び方・内装工事の流れ)をご紹介します。
重要な理由
まずカレー屋の内装デザインが重要な理由は、集客と売上に影響するからです。目標とする売上の達成には、安定した集客が必要です。ターゲットとする顧客層のニーズに応えた内装をデザインしなければなりません。
ニーズに応える内装空間で、顧客の満足度が高まれば、新規顧客やリピーターを獲得しやすいです。ただし店舗のコンセプトによって、必要なスペースや設備・機器・什器などは異なります。
特徴
次にカレー屋の内装デザインの特徴は、店舗のコンセプト(ターゲット層やメニュー・価格帯など)によって異なります。例えば本格的なインドカレーを提供する店舗の内装には、インドの文化に根差した模様や配色などが合います。
一方でご当地食材を使った日本風カレーを提供する店舗であれば、日本や地域に関連するデザインを内装に取り入れても、違和感を感じさせません。またオフィス街や学生街などで、ランチタイムにカレーを提供する店舗には、カウンター席が必要です。
内装工事の流れ
またカレー屋の内装デザイン・工事を依頼する流れも確認しておきましょう。
- 業者探しと問い合わせ
- 相見積もりと契約
- 業者との打ち合わせ
- 店舗物件探しと現場調査
- 店舗内装デザインの完成
- 店舗の内装工事
- 店舗の引き渡し
以上の流れには、数か月から半年以上かかりますので、計画的に進めましょう。店舗内装デザイン・工事の流れついて詳しくまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
業者の選び方
そしてカレー屋の内装デザイン・工事を依頼する業者の選び方も把握しましょう。店舗の内装デザイン・工事を依頼できる業者は、3タイプ(設計事務所と内装専門業者、工務店)に分けられます。依頼する業者を選ぶためには、以下のような情報が必要です。
- 施工実績数
- 施工事例の業種や業態
- 相見積もり
- 適正な見積もり金額
- 接客対応
店舗内装工事を依頼した失敗例などについて詳しくまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
カレー屋の内装をデザインする際のポイント
基本情報を押さえたうえで、カレー屋の内装をデザインする際のポイントも押さえましょう。本記事では、7点(コンセプトやスペース、レイアウト、内装材、空調・換気設備、配色、照明)のポイントをご紹介します。
明確なコンセプト
まず明確なコンセプトが、カレー屋の内装をデザインする際のポイントです。コンセプトは、店舗経営の基本指針です。店舗のコンセプトに基づくことで、一貫性のある内装をデザインできます。
また明確なコンセプトを設計することで、事業計画書に活用したり、競合店との差別化を図ったりすることも可能です。店舗のコンセプトを設計する流れと方法などを詳しくまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
業態に適したスペース
次に業態に適したスペースも、カレー屋の内装をデザインする際のポイントです。カレー屋の主な業態(飲食店型や間借り型、テイクアウト・デリバリー専門店型)について、下表に特徴と必要なスペースをまとめました。
業態名 | 特徴 | 必要なスペース |
飲食店型 | 主にイートインを提供する 持ち帰りや配達にも対応できる 接客対応が多い | ダイニングフロア 厨房 トイレ バックヤード など |
間借り型 | 既存飲食店の営業時間外に 厨房やフロアを借りる 既存の厨房やフロアを変更できない | 厨房 ダイニングフロア トイレ バックヤード など |
テイクアウト・ デリバリー店専門型 | 持ち帰りや配達しやすいメニューを 提供する | カウンター (テイクアウト・ デリバリー用) 厨房 トイレ バックヤード など |
各業態の特徴を踏まえて、必要なスペースを検討しましょう。各業態の開業準備などについてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
動線を考慮したレイアウト
また動線を考慮したレイアウトも、カレー屋の内装をデザインする際のポイントです。内装デザインにおいて、レイアウトが重視される理由を把握しておきましょう。
- 売上に影響する
- 顧客満足度に影響する
- 空調性能に影響する
特に飲食店の内装をレイアウトする際には、顧客と従業員の動線を踏まえて、ダイニングフロアや厨房の位置を決めましょう。店舗レイアウトの施工事例などをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
消臭性のある内装材
そして消臭性のある内装材も、カレー屋の内装をデザインする際のポイントです。カレー特有の香辛料の匂いを軽減するために、消臭効果のある内装材(漆喰や珪藻土など)を選びましょう。
ただし内装材には消臭だけではなく、防音や防水、調湿、断熱などの機能性もあります。カレー屋のコンセプトに基づいて、内装空間に適した内装材を選びましょう。内装材の種類や選び方などを詳しくまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
空調・換気設備の性能
それから空調・換気設備の性能も、カレー屋の内装をデザインする際のポイントです。脱臭・消臭機能の備わった空調設備なら、店内の温度を適切に保ちつつ、香辛料の匂いを軽減できます。店舗に空調設備をデザインするポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
また換気設備を導入することで、調理中の煙や香辛料の匂いなどを排出できます。店舗に換気設備をデザインするポイントなどをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
食欲を掻き立てる配色
さらに食欲を掻き立てる配色も、カレー屋の内装をデザインする際のポイントです。店舗デザインにおいて、配色には顧客の心理・行動に影響を与える効果(色彩効果)が期待できます。
顧客の食欲を掻き立てるためには、寒色ではなく、暖色の配置が飲食店の内装に適しています。店舗デザインに活用できる配色のパターンや配色するポイントなどをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
おしゃれな照明器具
加えておしゃれな照明器具も、カレー屋の内装をデザインする際のポイントです。カレー屋におしゃれな照明器具を選ぶために、照明効果を押さえましょう。
- 内外装の雰囲気を演出する
- 商品やサービスの魅力を引き立てる
- 集客や売上の向上につながる
そして照明効果を引き出すためには、照明器具の照射範囲や角度、種類などの工夫が必要です。店舗のおしゃれな照明施工事例などをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
カレー屋の内装施工事例
カレー屋に理想的な内装をデザインできるように、参考となる施工事例を調査しましょう。本記事では、施工事例5点を取り上げて、事例ごとの特徴(配色とテイスト、清潔感・開放感、打ちっぱなしコンクリート、高級感)をご紹介します。
カレー色が配置された内装
まず「100時間カレー」は、カレー色が配置された内装が施工されたカレー屋です。内装の壁や天井だけではなく、外観の外壁にもカレーをイメージさせる黄色が配置されています。什器や看板の配色も、カレーを想起させる茶色です。
またターゲットである女性やファミリー、カップルが来店しやすいように、カフェやバルのようなテイストの内装デザインです。ただしテーブル席だけではなく、カウンター席もレイアウトされており、1人で来店する顧客にも対応しています。
参照元:PR TIMES「全国に147店!女性目線のメニュー開発でコロナ禍でも驚異的な売上と出店拡大!山口県防府市にオープンした『100時間カレー』初のロードサイド店が初月175%の売上を達成!」
落ち着いたテイストの内装
次に「日乃屋カレー JR川崎タワー店」は、落ち着いたテイストの内装が施工されたカレー屋です。天井や壁にはベースカラーの白が配色され、床や什器には木目が選択されています。ロゴやカウンター席の赤色が、アクセントカラーです。
カウンター席の上には、店名のネオンサインが設置されています。通路に面したエリアには壁が施工されておらず、店外から混雑状況を把握しやすく、開放感を与える内装デザインです。
清潔感と開放感のある内装
また「カレー食堂 心 西新宿店」は、清潔感と開放感のある内装が施工されたカレー屋です。壁には白色が配置されて、ライトブラウンの什器や床材が施工。スケルトン天井も仕上げられています。
メインメニューはスープカレーであるため、カウンター席のパーテーションには、スープカレーの発祥地である北海道がデザイン。イートインとテイクアウトに対応した内装デザインです。
打ちっぱなしコンクリートの内装
それから「TOKYO MIX CURRY(トウキョウミックスカリー) 根津本店」は、内装に打ちっぱなしコンクリートが施工されたカレー屋です。天井や壁が打ちっぱなしコンクリートで仕上げられたことで、開放的な雰囲気やスタイリッシュさを感じさせます。
内装空間全体はモノトーンで配色されていますが、1階の壁にはカレーをイメージさせるイエローグリーンの枠がデザイン。テイクアウトに対応した店舗で、モバイルアプリから注文を受け付けています。2階でイートインも可能です。
参照元:食べログ「TOKYO MIX CURRY 根津本店 (トウキョウミックスカリー)」
高級感のある内装
そして「デリー 銀座店」は、高級感のある内装デザインが特徴のカレー屋です。本格的なインド料理を提供する店舗に合わせて、インドに関連するメッセージやアート作品などで装飾されています。
また内装空間には、ベースカラーの白とメインカラーのダークブラウン、アクセントカラーのワインレッドが配色。天井には、温かみを感じさせる色合いのダウンライトが施工されています。
参照元:カレーとインド料理・パキスタン料理のデリー「デリー銀座店」
カレー屋の内装工事費用
カレー屋の内装デザイン・工事を依頼するために、必要な工事費用を確保しましょう。そこでカレー屋の内装工事費用の相場と内訳をご紹介します。無駄な費用を削減できるように、節約法も確認しましょう。
相場
まずカレー屋の内装工事費用の相場は、坪単価20万円~50万円程度です。例えば20坪のスケルトン物件を工事するなら、400万〜1,000万円程度かかります。ただし物件の立地や規模、種類(居抜きやスケルトン)、内装材・外装材のグレード、設備・機器・什器の台数などによって、工事費用は変動します。
内訳
次にカレー屋の内装工事費用の内訳について、下表にまとめました。参考情報として、20坪分のスケルトン物件にかかる工事費用を試算してあります。
費用の内訳 | 費用の目安 | 費用の試算 |
デザイン・施工監理費 | 全体の10%程度 | 40万〜100万円程度 (20坪のスケルトン物件) |
諸経費 (施工管理・仮設・解体など) | 全体の10%程度 | 40万〜100万円程度 |
内装工事費 (天井・壁・床・建具など) | 全体の30%程度 | 120万〜300万円程度 |
設備・機器・什器工事費 (電気・ガス・水道・空調・ 換気・照明など) | 全体の50%程度 | 200万〜500万円程度 |
合計 | 100% (坪単価20万〜50万円) | 400万〜1,000万円程度 |
上表の通り、カレー屋の内装工事費用においては、設備・機器・什器工事費が全体の5割程度を占めます。つまり設備・機器・什器にこだわるほど、内装工事費用が増えますので、ご注意ください。
節約法
そしてカレー屋の内装工事費用の節約法として、相見積もりと居抜き物件、補助金・助成金などがあります。相見積もりを取ることで、各業者からの提案(工事の内容や費用・期間など)を比較して、無駄な工事の削減が可能です。
居抜き物件を活用して、所有者や前借主の施工した内装や外観、設備・機器・什器などを譲渡してもらえば、スケルトン物件よりも新規工事費用を削減できます。ただし居抜き物件にはデメリットもありますので、次の記事を併せてご覧ください。
補助金・助成金を受給できれば、基本的に返済義務のない資金を得られます。例えば「業務改善助成金」や「事業再構築補助金」などを、カレー屋の内装工事に活用できます。飲食店が申請できる補助金や助成金についてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
参照元:
集客できるカレー屋の内装をデザイン・工事しよう!
IDEALは、店舗全般のコンセプト設計から資金調達、物件探し、内外装のデザイン・工事、集客までのワンストップソリューションをご提供しております。
下のキーワードをクリックして、店舗デザインや開業準備などの関連記事もぜひご覧ください。また店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討の際は、ぜひご相談ください。
監修者
-
IDEAL編集部
日本全国の美容室・カフェ・スポーツジム等の実績多数!
> IDEALの編集者ポリシー
店舗づくりをプロデュースする「IDEAL(イデアル)」が運営。
新規開業、店舗運営のお悩みや知りたい情報をわかりやすくお届けいたします。