2024.11.01 2024.09.24|店舗デザイン
アメリカンダイナーとは?外観・内装デザインのポイント・施工事例・工事費用を紹介
本記事で「アメリカンダイナーとは?」という疑問にお答えするために、外観・内装のデザインポイントや施工事例、工事費用をご紹介します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。
目次
アメリカンダイナーとは?基本情報を紹介
そもそもアメリカンダイナーとは、どういったレストランでしょうか?そこでアメリカンダイナーの基本情報(定義・特徴と必要なスペース、デザイン・工事する流れ、業者の選び方)を確認しましょう。
定義・特徴
まずアメリカンダイナーの定義はアメリカの大衆的な食堂(レストラン)で、19世紀中ごろに夜間労働者向けに営業していた馬引きの屋台が原型です。20世紀の自動車や鉄道の発達と共に、馬引きの屋台から豪華な食堂車へと進化していきました。
参照元:tocotoco「vol.118/特集『アメリカン・ダイナー』」
アメリカンダイナーの特徴は、レトロなデザインや温かな接客、アメリカ料理を中心とするメニューなどです。アメリカンダイナーの外観・内装施工事例については、後ほどご紹介します。
必要なスペース
次にアメリカンダイナーに必要なスペースは、エントランスやダイニングフロア、キッチン、収納スペース、バックヤードなどです。サービスやメニュー、在庫量、収容人数、従業員数などによって、必要なスペースは異なります。
例えば収納スペース・バックヤードは、収納や休憩、作業などに利用されます。アメリカンダイナーにも必要な収納スペースとバックヤードの違いをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
デザイン・工事する流れ
それからアメリカンダイナーをデザイン・工事する流れも確認しましょう。
- 業者探しと問い合わせ
- 相見積もりと契約
- 業者との打ち合わせ
- 店舗物件探しと現場調査
- 店舗内装デザインの完成
- 店舗の内装工事
- 店舗の引き渡し
以上の流れには数か月から半年以上がかかりますので、開業予定日までに計画的に進めましょう。外観を構成する要素や内装デザイン・工事の流れをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
業者の選び方
そしてアメリカンダイナーのデザイン・工事を依頼する業者の選び方は、相見積もりです。複数の業者から見積もりを取って、工事の内容や費用、期間、施工実績、接客対応などを比較しましょう。
アメリカンダイナーの外観・内装デザイン・工事を依頼できる業者には、設計事務所や工務店、内装専門業者などがあります。失敗しないデザイン・工事業者の選び方をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
アメリカンダイナーの外観・内装デザインポイント
基本情報だけではなく、アメリカンダイナーの外観・内装デザインポイントも押さえましょう。8点(看板と照明、壁紙、床、キッチン、カウンター、インテリア・装飾、SNS映え)をご紹介します。
看板
まず看板は、アメリカンダイナーの外観デザインポイントです。アメリカンダイナーの外観には、ネオンサインやブリキ看板などが合います。店舗のロゴやキャラクターなどを取り入れましょう。
飲食店の看板には、営業中やメニュー・キャンペーン、出入口などを知らせる役割があります。アメリカンダイナーの外観・内装にも設置できる看板の種類をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
照明
次に照明は、アメリカンダイナーの内装デザインポイントです。アメリカンダイナーの外観・内装には、ヴィンテージの照明器具やファン付きの照明器具、デザイナーズ照明器具(ハンバーガーの形やコカ・コーラのロゴなど)などが合います。
店舗の照明には、外観・内装の雰囲気を演出したり、商品・サービスの魅力を引き立てたりする効果があります。アメリカンダイナーの外観・内装にも施工できる照明の種類をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
壁紙
それから壁紙も、アメリカンダイナーの内装デザインポイントです。アメリカンダイナーの内装空間には、レトロやポップ(鮮やかで丸みのあるテイスト)なデザインの壁紙が合います。
デザイン性だけではなく、内装空間の壁紙は機能性やコストなどにも影響します。アメリカンダイナーの内装にも施工できる壁紙の種類をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
床
続いて床も、アメリカンダイナーの内装デザインポイントです。一般的なアメリカンダイナーの内装空間には、白黒チェック柄の床材(フロアタイルやクッションフロアなど)が施工されています。
ただしアメリカンダイナーのコンセプトに基づいて床の柄や色味などを変えれば、独自性を出せます。店舗に適した床材の種類をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
カウンター
またカウンターも、アメリカンダイナーの内装デザインポイントです。一般的なアメリカンダイナーのダイニングフロアには、オープンキッチンや壁に面するようにカウンターが施工されます。
飲食店にカウンター席をレイアウトする際には、形やサイズ、素材などを検討しましょう。アメリカンダイナーにも活用できるカウンターの作り方をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
キッチン
さらにキッチンも、アメリカンダイナーの内装デザインポイントです。アメリカンダイナーのキッチンには、ダイニングフロアと同様にレトロやポップなどのテイストが合います。白やベージュを基調に、アクセントのライトブルーやピンクなどを配色しましょう。
配色だけではなく、提供するメニューに必要な厨房設備・機器・什器を配置しなければなりません。飲食店に必要な厨房設備・機器・什器をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
インテリア・装飾
そしてインテリア・装飾も、アメリカンダイナーの内装デザインポイントアメリカンダイナーの内装空間には、アメリカンテイストのインテリア(雑貨や電化製品、アート作品など)が合います。
インテリアだけではなく、アメリカンテイストの装飾(チラシやポスター、看板など)も取り入れましょう。例えば有名なキャラクターや企業の看板(アメリカンヒーローやコカ・コーラ社など)などがあります。
SNS映え
なおSNS映えは、アメリカンダイナーの外観・内装デザインポイントです。エントランスやカウンター席、ソファ席などにSNS映えするスポットをデザインすることで、集客アップにつながります。
店舗のデザインだけではなく、SNS映えを狙う際には情報を発信するSNSの種類や投稿のルールなども検討しましょう。店舗のSNS集客を展開するコツをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
アメリカンダイナーの外観・内装施工事例
ポイントを押さえてアメリカンダイナーの外観・内装をデザインできるように、参考となる施工事例を調査しましょう。事例5点を取り上げて、各事例の特徴(沖縄のテイストとシック、スタイリッシュ、カウンター席、爽やかな雰囲気)をご紹介します。
沖縄のテイストを織り交ぜたアメリカンダイナー
まず「Castle Rock Diner」は、沖縄のテイストを織り交ぜたアメリカンダイナーです。沖縄の古民家からリノベーションされ、外観の屋根瓦や内装の木材の躯体などが活用されています。
しかしアメリカンテイストのアート作品やインテリアなどが配置されているため、アメリカンダイナーの雰囲気を感じさせています。メニューについても、日本とアメリカの料理を提供しているアメリカンダイナーです。
参照元:
たびらい「Castle Rock Diner(キャッスルロック ダイナー)|アメリカンダイナー×沖縄のドライブインが融合した店で、熱々ステーキを堪能」
KITIVE「ハンバーガーの名店・ゴーディーズの新店がオープン!オールドアメリカンな『Castle Rock Diner(キャッスルロック ダイナー)』(読谷村)」
シックなアメリカンダイナー
次に「AU diner」は、シックなアメリカンダイナーです。外観は白をベースカラーに配置されており、ダークブラウンのレンガ調の壁材が施工されています。英語のネオンサインが、アメリカンダイナーの雰囲気を感じさせます。
内装空間はグレーを基調に配色されていますが、白とグレーのチェック型の壁紙やピンクの壁紙が施工されています。アメリカテイストの装飾品やポップなテイストの什器も配置されているアメリカンダイナーです。
参照元:
日刊WEBラズダ「松江駅近くのアメリカンダイナー『AU diner(アウダイナー)』はレトロポップな空間も◎」
スタイリッシュなアメリカンダイナー
それから「FOREST DINER 札幌店」は、スタイリッシュなアメリカンダイナーです。ライトブラウンをベースカラーとした内装空間に、木目調の床材や革製の什器などが配置されています。
オープンキッチン上部のネオンサインやファン付きの照明器具などが、アメリカンダイナーの雰囲気を感じさせています。ハンバーガーだけではなくグリルメニューも提供しているため、ステーキハウスのテイストも感じさせる内装デザインです。
参照元:
札幌経済新聞「札幌駅前にアメリカンスタイルの飲食店 ハンバーガーやグリル料理など」
カウンター席のレイアウトされたアメリカンダイナー
さらに「マーコリーズダイナー」は、カウンター席のレイアウトされたアメリカンダイナーです。ダイニングフロアのカウンター席は、キッチンに面して施工されています。白黒チェック柄の壁紙が、アメリカンダイナーの雰囲気を感じさせます。
内装材だけではなく、コカ・コーラ社のロゴが入った什器やアメリカンヒーローのポスターなども、アメリカンダイナーにマッチしています。シェアキッチンから移転したアメリカンダイナーです。
参照元:号外NET 鴻巣市・北本市「【北本市】6/9に本格ハンバーガー店、マーコリーズダイナーがロックにオープンしました!」
爽やかな雰囲気のアメリカンダイナー
そして「Nashville」は、爽やかな雰囲気のアメリカンダイナーです。白を基調にした外観・内装には、アクセントにシーブルーが配色されています。カリフォルニアの海をイメージさせるデザインです。
ダイニングフロアには、テーブル席とカウンター席がレイアウトされています。カウンター席からオープンキッチンの調理風景を楽しめるアメリカンダイナーのレイアウトです。
参照元:Yahoo!ニュース「【行橋市】最強バーガーも健在 アメリカンダイナーに生まれ変わった『Nashville』移転Open!」
アメリカンダイナーの外観・内装工事費用
事例のようなアメリカンダイナーの外観・内装を施工するためには、予算が必要です。そこでアメリカンダイナーの外観・内装工事費用の相場と内訳をご紹介します。無駄な経費を削減できるように、工事費用の節約法も確認しましょう。
相場
まずアメリカンダイナーの外観・内装工事費用の相場は、坪単価30万〜80万円程度です。例えば20坪の店舗物件を貸借するなら、600万〜1,600万円程度の内装工事費用がかかります。ただし店舗の立地や物件の規模、種類(居抜きかスケルトン)、設備・機器・什器の台数、内装材のグレードなどによって、内装工事費用は変動します。
内訳
次にアメリカンダイナーの外観・内装工事費用の内訳について、下表にまとめました。参考情報として、20坪の店舗物件にかかる工事費用を試算してあります。
費用の内訳 | 各費用の目安 | 費用の試算 |
諸経費 (デザインや施工監理、 仮設、解体など) | 全体の20%程度 | 120万~320万円程度 (20坪の店舗物件) |
外観工事費 (屋根や外壁、 看板、外灯など) | 全体の5%程度 (坪単価2~4万円程度) | 30万~80万円程度 |
内装工事費 (天井や壁、 床、建具など) | 全体の35%程度 | 210万~560万円程度 |
設備・機器・什器工事費 (電気やガス、 水道、照明、 空調・換気、厨房、 カウンターなど) | 全体の40%程度 | 240万~640万円程度 |
合計 | 100% (坪単価30万~80万円程度) | 600万~1,600万円程度 |
上表のようにアメリカンダイナーの外観・内装工事費用においては、設備・機器・什器工事費が大半を占めます。つまり設備・機器・什器の種類や台数が増えるほど、工事費用が増加するわけです。
節約法
そしてアメリカンダイナーの外観・内装工事費用の節約法は、相見積もりや居抜き物件、補助金・助成金などです。相見積りを取って複数の業者を比較すれば、無駄な費用を削減できます。
内装や設備・機器・什器などが施工されている居抜き物件を契約すれば、工事費用を節約できます。ただし居抜き工事にはデメリットもありますので、次の記事も併せてご覧ください。
基本的に返済義務のない補助金・助成金を受給できれば、開業資金に占める自己資金の割合を減らせます。ただし補助金・助成金の種類ごとに申請条件が異なりますので、次の記事も併せてご覧ください。
アメリカンダイナーの外観・内装をデザイン・工事しよう!
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監修者
-
IDEAL編集部
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