2024.04.26 2024.09.14|店舗デザイン
鍼灸院の内装工事費用はいくら?デザインの注意点や施工事例も紹介
本記事で、鍼灸院の内装工事費用を解説します。デザインの注意点や施工事例もご紹介します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。
目次
鍼灸院の内装デザイン・工事に関する基本情報
鍼灸院の内装デザイン・工事を計画する前に、基本情報を確認しましょう。基本情報を確認することで、計画を進めやすいからです。それでは鍼灸院の内装デザインが重要な理由や必要なスペース、依頼できる業者の種類、流れをご紹介します。
重要な理由
まず鍼灸院の内装デザインが重要な理由は、集患と売上の向上です。サービスを提供しやすいおしゃれな内装をデザインして、患者の満足度と従業員の業務効率が上がれば、集患と売上の向上につながります。
そこで鍼灸院のコンセプトに基づいて、ターゲットとする患者層のニーズに応える内装をデザインしましょう。鍼灸院の内装デザイン・工事に関する注意点について、後ほどご紹介します。
必要なスペース
次に鍼灸院の内装に必要なスペースは、受付・会計や待合室、施術室、トイレ、休憩・更衣室などです。特に待合室と施術室に対しては、法律に基づいて構造設備基準が定められています。
参照元:東京多摩府中保健所「施術所の構造設備基準等について」
そこで提供するサービスや従業員数などに応じて、鍼灸院に必要なスペースやレイアウトを検討しましょう。柔道整復師やあん摩マツサージ指圧師によるサービスも提供する場合には、次の記事も併せてご覧ください。
依頼できる業者の種類
それから鍼灸院の内装デザイン・工事を依頼できる業者の種類には、設計事務所や工務店、内装専門業者などがあります。業者の種類ごとに得意分野や施工実績、アフターフォローなどが異なります。
そこで複数の業者を比較するために、同じ希望条件を提示して相見積もりを取りましょう。鍼灸院にも活用できる失敗しない内装工事業者の選び方をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
流れ
そして鍼灸院の内装デザイン・工事の流れも押さえましょう。
- 業者探しと問い合わせ
- 相見積もりと契約
- 業者との打ち合わせ
- 店舗物件探しと現場調査
- 店舗内装デザインの完成
- 店舗の内装工事
- 店舗の引き渡し
以上の流れには、数か月から半年以上がかかります。開業予定日に間に合うように、計画的に進めましょう。鍼灸院にも活用できる内装デザイン・工事の流れを解説していますので、次の記事も併せてご覧ください。
鍼灸院の内装デザイン・工事に関する注意点
基本情報だけではなく、鍼灸院の内装デザイン・工事に関する注意点も確認しましょう。本記事では、8点(コンセプトと法令、レイアウト、快適性と清潔感、配色や照明、防音性、プライバシー保護、ユニバーサルデザイン)を取り上げます。
コンセプトの設計
まずコンセプトの設計が、鍼灸院の内装デザイン・工事に関する注意点として挙げられます。店舗経営の基本方針であるコンセプトに基づくことで、サービスを提供しやすい内装をデザイン・工事できるからです。
そこで市場調査と競合分析を行ったうえで、独自性のあるコンセプトを設計しましょう。鍼灸院にも活用できるコンセプトを設計する流れと方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
法令の遵守
次に法令の遵守も、鍼灸院の内装デザイン・工事に関する注意点です。鍼灸院の開設届を申請すると、保健所から検査を受けます。構造設備基準を満たすように、待合室や施術室をデザインしなければなりません。
また鍼灸院を含む店舗物件の内装デザインは、建築基準法や消防法にも規制を受けます。法令違反による罰則を受けないように、法令を遵守しましょう。消防法と建築基準法の内装制限をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
レイアウト
またレイアウトも、鍼灸院の内装デザイン・工事に関する注意点です。内装のレイアウトは空調性能や患者満足度を左右するため、集患と売上に影響を与えます。サービスを提供しやすいレイアウトを検討しましょう。
特に設備・機器・什器などを配置する際には、患者と従業員の動線を区別することが重要です。鍼灸院にも活用できるレイアウトの施工事例をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
快適性と清潔感
それから快適性と清潔感も、鍼灸院の内装デザイン・工事に関する注意点です。肌に触れながら施術を提供する鍼灸院においては、快適性や清潔感を感じてもらうことで、患者の満足度向上につながります。
そこで内装や設備・機器・什器の材質やサイズ、色味、メンテナンス性などを検討しましょう。鍼灸院にも活用できる内装材の種類と特徴をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
配色や照明の効果
続いて配色や照明の効果も、鍼灸院の内装デザイン・工事に関する注意点です。内装デザインにおける配色には、患者の心理や行動に影響を与える効果(色彩効果)が期待されます。配色するポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
配色と同様に、照明効果を取り入れることで、内装の雰囲気を演出したり、サービスの魅力を引き立てたりできます。鍼灸院に施工できる照明の種類をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
防音性
さらに防音性も、鍼灸院の内装デザイン・工事に関する注意点です。院外からの騒音が大きい場合には、施術中に患者に快適性を感じてもらえるように、防音対策を検討しましょう。防音対策の方法には、遮音や吸音、防振、制振などがあります。
そこで騒音レベルや周辺環境を調査したうえで、適切な防音対策を講じてください。鍼灸院にも活用できる防音対策する流れと方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
プライバシーの保護
そしてプライバシーの保護も、鍼灸院の内装デザイン・工事に関する注意点です。完全個室の施術室をレイアウトすることで、施術を受ける顧客のプライバシーを保護できます。法的に、施術室は完全個室でなければなりません。
参照元:東京多摩府中保健所「施術所の構造設備基準等について」
なお施術室内に複数の施術台を配置する場合には、パーテーションやカーテンで半個室に区切りましょう。完全個室と半個室の違いなどをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
ユニバーサルデザイン
なおユニバーサルデザインも、鍼灸院の内装デザイン・工事に関する注意点として挙げられます。幅広い顧客のニーズに応えるために、ユニバーサルデザイン(自動ドアや多機能トイレ、センサー式の水栓や照明など)が必要です。
そこでターゲットする顧客層のニーズを調査したうえで、取り入れるユニバーサルデザインを検討しましょう。鍼灸院にも活用できるユニバーサルデザインを取り入れるポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
鍼灸院の内装施工事例
注意点に気をつけながらデザインできるように、鍼灸院の内装施工事例を調査しましょう。本記事では事例5点を取り上げて、各事例の特徴(清潔感と温かみ、スタイリッシュ、個室、古民家、キッズスペース)をご紹介します。
清潔感と温かみのある内装
まず「ほてい鍼灸院」には、清潔感と温かみのある内装が施工されています。天井と壁には清潔感を与える白の内装材がデザインされ、床には温かみを感じさせる木材がデザインされているからです。
そして施術を受ける患者にリラックスしてもらえるように、絵画や花・オブジェなどで装飾されている内装空間です。アットホームな雰囲気でありながら、完全個室の施術室がレイアウトされているため、プライバシーが保護されています。
参照元:号外NET 一宮市「【一宮市】超隠れ家☆お子様や鍼が怖い人でも安心!少ない鍼の本数が人気の『ほてい鍼灸院』をご紹介♪素敵すぎる院内もぜひご覧ください!!」
スタイリッシュな内装
次に「鍼灸整体サロンつぼぜん」には、スタイリッシュな内装が施工されています。白を基調とした内装空間に、アクセントとしてラベンダー色が配置。患者にリラックスしてもらえるように、アロマや音楽が取り入れられた空間です。
施術室は完全個室のため、患者同士の視線や会話が気になりません。幅広いニーズに応えられるように、国家資格保持者が在籍して、鍼灸だけではなく、整体の施術も提供しているサロンです。
更衣室のレイアウトされた内装
また「M’s Familia あざみ野 鍼灸院整体院」の内装には、更衣室がレイアウトされています。リラックスしやすい服装に着替えたい患者のニーズに応えています。施術室は完全個室です。
白を基調とした内装空間に、木材の床材や建具が施工されているため、清潔感と温かみを感じさせます。「多くの患者様の笑顔を見られるよう施術していきます」という施術所にふさわしい内装デザインです。
参照元:
M’s Familia あざみ野 鍼灸院整体院「あざみ野駅の整体・カイロプラクティックは」
タウンニュース「鍼灸・整体 「季節の変わり目、ご用心」 あざみ野駅1分、施術25万人の笑顔と実績 | 青葉区」
古民家がリノベーションされた女性専用鍼灸院の内装
それから「開運鍼灸RIRI」は、古民家がリノベーションされた女性専用鍼灸院です。1階には駐車スペースと小上がりの玄関、トイレが施工されています。和風の古民家ですが、ウィリアム・モリスの壁紙がおしゃれです。
2階にレイアウトされた施術室には、窓から自然光が取り入れられて、天井高があるため開放的な雰囲気です。古民家の躯体を生かしながら、清潔でおしゃれな内装に改装されています。
参照元:開運鍼灸RIRI「店舗紹介」
キッズスペースのレイアウトされた内装
そして「東洋一心堂鍼灸院」の内装には、キッズスペースがレイアウトされています。子連れ客に配慮している鍼灸院です。0歳児からの夜泣き・カンムシ・オネショ等に対して、小児鍼灸治療を提供しています。
内装空間は白をベースに配色されており、床や什器等に木材が取り入れられているため、清潔感と温かみがあります。施術室内には複数の施術台がレイアウトされていますが、可動型パーテーションで区切られてプライバシーが保護された半個室です。
参照元:PR TIMES「東洋一心堂鍼灸院は11周年を迎え、不妊不育、婦人科疾患全般、産前産後ケア、子供のケアで悩む方々向けの施設を拡大リニューアルオープン。」
鍼灸院の内装工事費用
事例のような鍼灸院の内装を工事するためには、費用が必要です。そこで鍼灸院の内装工事費用の相場と内訳をご紹介します。無駄な経費を削減できるように、内装工事費用の節約法も確認しましょう。
相場
まず鍼灸院の内装工事費用の相場は、坪単価20万~50万円程度です。例えば20坪のスケルトン物件なら、400万~1,000万円程度がかかります。ただし店舗物件の立地や規模、種類(スケルトンか居抜き)、設備・機器・什器の台数などによって、内装工事費用は変動します。
内訳
次に鍼灸院の内装工事費用の内訳について、下表にまとめました。参考情報として、20坪の店舗物件にかかる内装工事費用を試算してあります。
費用の内訳 | 費用の目安 | 費用の試算 |
諸経費 (デザイン・施工監理など) | 全体の20%程度 | 80万~200万円程度 (20坪の店舗物件) |
内装工事 (天井や壁、床、建具など) | 全体の50%程度 | 200万~500万円程度 |
設備・機器・什器工事 (電気やガス、水道、 照明、空調、換気など) | 全体の30%程度 | 120万~300万円程度 |
合計 | 100% (坪単価20万~50万円程度) | 400万~1,000万円程度 |
上表のとおり、鍼灸院の内装工事費用においては、内装工事費が大半を占めます。つまり天井や壁、床、建具などの素材やデザインにこだわるほど、内装工事費用が増額するわけです。
節約法
そして鍼灸院の内装工事費用の節約法には、相見積もりや居抜き物件、補助金・助成金などがあります。相見積もりを取って、複数の業者の見積もり(工事の費用や期間など)を比較すれば、無駄な経費を削減しやすいです。
居抜き物件を契約して、内装や設備・機器・什器などを譲渡してもらえるほど、新規の工事費用を節約できます。ただし居抜き物件にはデメリットもありますので、次の記事も併せてご覧ください。
補助金・助成金の申請が通れば、基本的に返済義務のない資金を獲得できます。ただし補助金・助成金ごとに、申請の条件や用途などが異なりますので、次の記事も併せてご覧ください。
鍼灸院の内装デザイン・工事を検討しよう!
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監修者
-
IDEAL編集部
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