2025.01.01 2024.12.15|店舗デザイン
アパレルショップの外観施工事例!デザインポイントや工事費用も紹介
本記事で、アパレルショップの外観施工事例をご紹介します。またデザインポイントや工事費用もご紹介します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。
目次
アパレルショップの外観デザイン・工事に関する基本情報
アパレルショップの外観デザイン・工事を計画する前に、基本情報(アパレルショップにおける外観の役割や要素、ファーサードとの違い、業者の選び方)を確認しましょう。基本情報を確認することで、計画を進めやすくなるからです。
役割
まずアパレルショップにおける外観デザインの役割をご紹介します
- 店舗の業種・業態を知らせる(看板や装飾など)
- 顧客の入店を促す(エントランスや照明など)
- 競合と差別化を図る(屋根や装飾など)
デザイン性と機能性の高い外観をデザイン・工事することで、アパレルショップの集客数を伸ばしましょう。店舗デザインにおける外装の役割を詳しく解説していますので、次の記事も併せてご覧ください。
要素
次にアパレルショップに施工される外観の要素は、屋根と外壁、エントランス、看板、照明、装飾などです。
- 屋根と外壁:外観の雰囲気を演出して内装空間を保護する
- エントランス:顧客を店内へ迎え入れる
- 看板:通行人やドライバーに店舗情報を発信する
- 照明:外観を強調したり、夜間の安全を確保したりする
- 装飾:おしゃれさや季節感などを演出する
以上の各要素の機能や役割を詳しくまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。アパレルショップの外観デザインポイントについては、後ほどご紹介します。
ファサードとの違い
それからアパレルショップの外観とファサードとの違いは、範囲と役割です。店舗の外観は屋根や外壁、エントランス、看板、照明、装飾などの要素で構成され、店舗物件の四方(正面と背面、横二面)が含まれます。
一方でファサードは店舗物件正面の外観を示し、特に顧客からの注目を集めます。したがって集客アップのために、ファサードのデザイン性や機能性が重要です。ファサードの語源や役割をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
業者の選び方
そしてアパレルショップの外観デザイン・工事を依頼する業者の選び方は、相見積もりです。複数の業者から見積もりを取ったうえで、各業者の提案する工事の内容や費用、期間、施工実績、接客対応などを比較して、自店舗に適した業者を選びましょう。
アパレルショップの外観デザイン・工事を依頼できる業者には、設計事務所や工務店、店舗専門業者などがあります。店舗の外観工事にも活用できる業者に依頼した失敗例をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
アパレルショップの外観デザインポイント
基本情報だけではなく、アパレルショップの外観デザインポイント(コンセプトと立地、外装材の機能性・メンテナンス性、視認性の高い看板、ガラス張りの壁や窓、入店しやすいドア、内装デザインとの統一感、照配色・照明の効果)も確認しましょう。
コンセプトの設計
まずコンセプトの設計が、アパレルショップの外観デザインポイントとして挙げられます。店舗経営の基本方針であるコンセプトに基づいて外観をデザインすることで、ターゲットとする顧客層の獲得につながるからです。
外観デザインだけではなく、コンセプトは事業計画書の作成や競合店との差別化、内装デザインにも必要です。店舗のコンセプトを設計する流れと方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
店舗物件の立地
次に店舗物件の立地も、アパレルショップの外観デザインポイントです。店舗物件の立地条件(地域性や交通の利便性、通行量、視認性、競合店数など)に合わせて、適した外観デザインを検討しましょう。
例えば同じエリア内であっても、路面店と空中店舗では店外からの見え方が異なります。店舗を開業できる立地の種類(商業施設やテナントビル、路面、空中、ロードサイド、地下)について詳しく解説していますので、次の記事も併せてご覧ください。
外装材の機能性・メンテナンス性
続いて外装材の機能性・メンテナンス性も、アパレルショップの外観デザインポイントです。外装材の種類によって機能性(耐熱性や耐火性、防音性など)が異なりますので、店舗物件の周辺環境や気候に合わせて適した外装材を選びましょう。
機能性と同様に、外装材の種類によってメンテナンス性も異なります。掃除や交換のしやすい外装材だと、メンテナンスがしやすいです。店舗メンテナンスの重点箇所と方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
視認性の高い看板
それから視認性の高い看板も、アパレルショップの外観デザインポイントです。店舗外観の看板には、営業中のアピールやメニュー・キャンペーンの告知、出入り口への誘導などの役割があります。
そこで位置やサイズ、フォント、色などを検討した視認性の高い看板を施工して、集客数を伸ばしましょう。アパレルショップにも活用できる小売業の看板デザイン事例をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
陳列された商品を見せるガラス張りの壁や窓
また陳列された商品を見せるガラス張りの壁や窓も、アパレルショップの外観デザインポイントです。透過性の高いガラス張りの壁や窓で、内装空間に陳列された商品を見せることで、集客効果を期待できます。
ただし店内を見て回っている顧客や所品を試着している顧客のプライバシーに配慮して、ガラスを施工する位置や角度に注意が必要です。店舗にガラスや窓をデザインするコツをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
入店しやすいドア
さらに入店しやすいドアも、アパレルショップの外観デザインポイントです。エントランスのドアは顧客が店舗に抱く第一印象を左右し、店舗内のセキュリティやプライバシーを保護する役割があります。
そのためドアの種類(引き戸や両開き戸、自動ドアなど)やサイズ、機能性などを検討したうえで、顧客が入店しやすいドアを施工しましょう。店舗ドアの種類と工事費用をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
内装デザインとの統一感
そして内装デザインとの統一感も、アパレルショップの外観デザインポイントです。アパレルショップのコンセプトに基づいてデザインすることで、店舗物件の外観と内装の統一感を保ちましょう。
例えば内装空間が白やベージュを基調に配色されているアパレルショップなら、外観のベースカラーにも同系色を配置します。アパレルショップ内装デザインの特徴と注意点をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
配色・照明の効果
なお配色・照明の効果も、アパレルショップの外観デザインポイントです。外観の配色には、顧客の心理や行動に影響を与える効果(色彩効果)を期待できます。取り扱う商品や内装デザインなどに合わせて、外観に配置する色を検討しましょう。
アパレルショップの外観に施工できる照明器具には、スポットライトやウォールライト、スタンドライト、バーライトなどがあります。店舗の内装に施工できる照明の種類もまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
アパレルショップの外観施工事例
ポイントを押さえてアパレルショップの外観をデザインできるように、参考となる施行事例を調査しましょう。事例5点を取り上げて、各事例の特徴(大きな窓とガラス張り、洗練された内装空間、石倉、廃校)をご紹介します。
大きな窓が施工された外観
まず「ホグロフス原宿店」は、外観のファサードに大きな窓が施工されたアパレルショップです。大きな窓によって店外から店内の雰囲気や陳列されている商品を確認でき、自然光を取り入れて店内の明るさが確保されています。
内装空間はグレーを基調に配色されており、木目の什器が配置されているため、スタイリッシュさや温かさを感じさせます。コンセプトカラーのレッドがアクセントとして配置されている内装デザインです。
参照元:
PR TIMES「スウェーデン発アウトドアブランド 【Haglöfs】が国内唯一のフラッグシップストア <ホグロフス原宿店> を2024年9月14日(土)にグランドオープン」
ガラス張りの外観
次に「コンズ」は、ガラス張りの外観が施工されているアパレルショップです。ファサードのエントランスだけではなく、1-2階の外壁部分もガラス張りで、陳列されている商品が店外へアピールされています。
外観のエントランス上部には、店舗のロゴが切り文字サインで施工されていますが、他に余分な装飾はありません。シルバーをベースカラーに配置された内装空間には、木目の什器や金属製のハンガーラックなどが配置されています。
参照元:F「ステュディオスに続く新セレクトショップ『コンズ(CONZ)』が誕生 30億円規模の事業に」
洗練された内装空間を魅せる外観
それから「H&M 原宿店」は、洗練された内装空間を魅せる外観が施工されたアパレルショップです。ガラス張りのファサードで、陳列された商品や内装デザインが店外へ向けてアピールされています。
エントランスの上部には店舗のロゴが施工されています。白を基調にした内装空間には小型のスポットライトやシルバーのハンガーラックなどが配置されており、無駄のない洗練された内装デザインです。
参照元:ファッションプレス「H&M、原宿駅前の商業施設『ウィズ原宿』に新店舗 – 日本初“レディース特化”の品揃え&セルフレジも」
石倉からリノベーションされたアパレルショップの外観
続いて「GEA」は、酒造工場からリノベーションされたアパレルショップです。風合いを感じさせる石造りの外観で、エントランスのドアはダークグレーに塗装されています。夜間には間接照明に照らされ、おしゃれさが演出されている外観デザインです。
酒造工場の石造りや梁が生かされた内装空間には、ダークグレーの柱やガラスのパーテーション、ホワイトの造作壁などが施工されており、スタイリッシュさや和モダンの雰囲気が演出されています。
参照元:
廃校からリノベーションされた商業複合施設内のアパレルショップ外観
そして「ei-to」は、廃校からリノベーションされた商業複合施設内のアパレルショップです。外観には白が配色されており、四方にガラス窓が施工されているため、校舎をイメージさせます。
商業複合施設内には、アパレルショップやカフェ、コワーキングスペースなどが入居しています。アパレルショップの内装空間は外観と同様に白を基調に配色され、スケルトン天井と窓ガラスで開放感が演出されている内装デザインです。
参照元:
淡路島観光ナビ「【ei-to エイト】淡路島・旧江井小学校がファッションやカフェの複合施設としてオープン」
Kiss PRESS「未来につながるものづくり★工房体験やカフェも併設」
アパレルショップの外観工事費用
事例のような外観を工事するためには、予算が必要です。そこでアパレルショップ外観工事費用の相場と内訳をご紹介します。無駄な経費を削減できるように、工事費用の節約法も確認しましょう。
相場
まずアパレルショップ外観工事費用の相場は、坪単価5万~20万円程度です。例えば20坪の店舗物件の外観には、100万~400万円程度の工事費用がかかります。ただし店舗物件の立地や階数、外装材の種類(屋根・外壁・看板・照明・装飾など)、数量などによって、外観工事費用は変動します。
内訳
次にアパレルショップ外観工事費用の内訳について、下表にまとめました。参考情報として、20坪の店舗物件にかかる外観工事費用を試算してあります。
費用の内訳 | 費用の目安 | 費用の試算 |
諸経費 (デザイン・ 施工監理費など) | 10%程度 | 20万円程度 (20坪の店舗物件) |
屋根工事 | 30%程度 (㎥単価数千~数万円程度) | 60㎡で60万円程度 |
外壁工事 | 30%程度 (㎡単価数万円程度) | 60㎡で60万円程度 |
看板工事 | 10%程度 (1枚5万-50万円程度) | 2枚で20万円程度 |
照明工事 | 10%程度(1個1万-5万円程度) | 10個で20万円程度 |
装飾工事 | 10%程度 (フェンスのm単価数万円程度) | 20mで20万円程度 |
合計 | 100% (坪単価5万~20万円程度) | 200万円程度 |
上表のとおり、アパレルショップの外観工事費用においては、屋根と外壁の工事費用の割合が高いです。ただし店舗物件の立地や階数によって屋根や外壁の工事が不要なら、工事費用が少なくなります。
節約法
そしてアパレルショップ外観工事費用の節約法は、相見積もりや居抜き物件、補助金・助成金などです。相見積もりを取って、各業者の見積もり(デザイン・工事の内容や期間、費用など)を比較すれば、不要な経費を削減しやすいです。
居抜き物件を選んで、前借主や所有者の施工した外装材を譲渡してもらえると、新規工事費用を節約できます。ただし居抜き物件にはデメリットもありますので、次の記事も併せてご覧ください。
補助金・助成金には基本的に返済義務がありませんが、申請条件が定められています。アパレルショップの開業にも活用できる補助金・助成金をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
アパレルショップの外観デザイン・工事を計画しよう!
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監修者
-
IDEAL編集部
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