本記事で、店舗物件の基礎工事の…
2025.03.06 2025.01.22|店舗デザイン
店舗エントランスのデザインポイント!施工事例・工事費用も紹介

本記事で、店舗エントランスのデザインポイントを解説します。また店舗エントランスの施工事例・工事費用もご紹介します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。
目次
店舗エントランスのデザイン・工事に関する基本情報

店舗エントランスのデザイン・工事を計画する前に、基本情報を確認しましょう。基本情報を確認することで、計画を進めやすいからです。それでは店舗エントランスの役割と重要な理由、ファサードとの違い、業者の選び方をご紹介します。
役割
まず店舗のエントランスには、商品・サービスの魅力を伝えたり、顧客を店外から店内へと迎え入れたりする役割があります。エントランスの壁やドアにメニューやキャンペーン情報などを掲載することで、通行人の興味・関心を集めやすいです。
そして入店を決めた顧客は、エントランスを通じて店内へ移動します。安全で清潔にエントランスが保たれていないと、入店する前に顧客満足度の低下を招きます。店舗エントランスのデザインポイントについては、後ほど確認しましょう。
重要な理由
次に店舗エントランスの重要性は、集客と売上に影響するからです。店舗のエントランスがおしゃれにデザインされ、商品・サービスの魅力が発信されていることで、新規顧客の獲得につながります。
店舗のエントランスが常に安全で清潔に保たれていることで顧客満足度が高まれば、リピート率の安定につながります。例えば店舗のエントランスにバリアフリー・ユニバーサルデザインを取り入れらると、幅広い顧客のニーズに対応しやすいです。
ファサードとの違い
それから店舗エントランスとファサードとの違いは、範囲と役割です。店舗のエントランスには顧客が入退店するためのドアや通路、ホールなどが含まれ、商品・サービスの魅力を伝えたり、顧客を店外から店内へと迎え入れたりする役割があります。
一方で店舗正面の外観であるファサードには、屋根や外壁、エントランスのドアなどが含まれ、主に顧客の注目を集めて入店を促す役割があります。店舗のファサードをデザインするポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
業者の選び方
そして店舗エントランスのデザイン・工事を依頼する業者の選び方は、相見積もりです。複数の業者から見積もりを取って、工事の内容や費用、期間、施工実績、接客対応などを比較して、自店舗に適した業者を選びましょう。
店舗エントランスのデザイン・工事を依頼できる業者には、設計事務所や工務店、店舗工事専門業者などがあります。失敗しない内装工事業者の選び方をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
店舗エントランスのデザインポイント

基本情報だけではなく、店舗エントランスのデザインポイントも確認しましょう。8点(コンセプトの設計と店舗デザインの統一感、動線の設計、清潔感・視認性・季節感、入店しやすいドア、店舗情報の発信、窓ガラスの透過性、照明)をご紹介します。
コンセプトの設計
まずコンセプトの設計が、店舗エントランスのデザインポイントとして挙げられます。店舗経営の基本方針であるコンセプトに基づいてエントランスをデザインすることで、商品・サービスを提供しやすいからです。
例えば「非日常的な癒しの体験」をコンセプトにするエステサロンには、日常的に利用する空間とは異なるおしゃれな雰囲気のエントランスが合います。店舗のコンセプトを設計する流れと方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
店舗デザインの統一感
次に店舗デザインの統一感も、店舗エントランスのデザインポイントとして挙げられます。顧客満足度を高めて集客と売上を伸ばすために、設計したコンセプトに基づいてエントランスを含む外観や内装空間をデザインして統一感を保ちましょう。
店舗の外観には屋根や外壁、看板、外灯、エントランスドアなどが含まれ、内装空間は天井や内壁、床、建具などで構成されています。店舗の外観・内装デザインについてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
動線の設計
それから動線の設計も、店舗エントランスのデザインポイントとして挙げられます。店舗の動線設計は顧客の満足度や従業員の業務効率を左右するため、集客と売上に影響を与えるからです。
そこで顧客と従業員の動線を区別して設計し、店舗エントランスの場所やサイズ、他スペース(飲食店のダイニングフロアやサロンの待合スペースなど)との位置関係などを検討しましょう。
清潔感・視認性・季節感
続いて清潔さ・視認性・季節感も、店舗エントランスのデザインポイントとして挙げられます。清潔で視認性の高いエントランスをデザインして、顧客の興味・関心を集めて入店を促しましょう。
エントランスのデザインに季節感を出すためには、看板や装飾などを活用できます。季節のキャンペーン・イベントに応じて、手軽に変更できるからです。店舗の看板や装飾などについてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
入店しやすいドア
また入店しやすいドアも、店舗エントランスのデザインポイントとして挙げられます。ターゲットとする顧客層が入店しやすいように、ドアの場所やサイズ、種類などを検討しましょう。
店舗に施工できるドアの種類には、引き戸や引き分け戸、片開きドア、両開きドア、親子扉、自動ドアなどがあります。店舗に施工できるドアの種類と工事費用をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
店舗情報の発信
さらに店舗情報の発信も、店舗エントランスのデザインポイントとして挙げられます。集客と売上を伸ばすために、エントランスから店舗情報(営業時間や定休日、メニュー、キャンペーン・イベントなど)を発信しましょう。
例えば看板や装飾、デジタルサイネージなどが、店舗情報の発信に役立ちます。幅広い業種の店舗に導入できるデジタルサイネージの種類と費用をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
窓ガラスの透過性
そして窓ガラスの透過性も、店舗エントランスのデザインポイントとして挙げられます。窓ガラスの透過性を高めると、内装空間の雰囲気や商品・サービスの魅力を店外へ発信できるからです。
ただし顧客のプライバシーに配慮したり、店外の景色を遮断したりする場合には、窓ガラスの透過性を下げなければなりません(プライベートサロンやオーセンティックバーなど)。店舗に施工できる窓やガラスについては、次の記事も併せてご覧ください。
照明
なお照明も、店舗エントランスのデザインポイントとして挙げられます。照明には、雰囲気を演出したり、商品やサービスの魅力を引き立てたりする効果があります。店舗のコンセプトや周辺環境、時間帯に応じて、照明の色味や範囲、明るさを調節しましょう。
店舗に施工できる照明の種類には、ベースライトやシーリングライト、ペンダントライト、スポットライト、ダウンライト、シャンデリアなどがあります。店舗に施工できる照明の種類をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
店舗エントランスの施工事例
ポイントを押さえて店舗エントランスをデザインできるように、参考となる施行事例を調査しましょう。事例5点(飲食店とリラクゼーションサロン、整骨院、パーソナルジム、物販店)を取り上げて、各事例の特徴をご紹介します。
飲食店の開放的なエントランス

まず「Brianza 6・1」は、開放的なエントランスが施工された飲食店です。エントランスの折りたたみドアを開放すると、店外から内装空間の様子を確認できます。商業ビルの地下にありますが、通行人からの視認性が確保されたエントランスの施行事例です。
内装空間にはスケルトン天井が仕上げられているため、エントランスと同様に開放感があります。白を基調にブラウンの床材や什器が配置されているため、清潔さや温かさを感じさせる内装デザインです。
リラクゼーションサロンのアジアンテイストのエントランス

次に「OLIVE SPA 銀座店」は、アジアンテイストのエントランスが施工されたリラクゼーションサロンです。コンセプトのアジアンテイストに基づいて、自然素材の内装材や観葉植物などが配置されています。
エントランスと同様に内装空間もアジアンテイストでデザインされており、店舗デザインの統一感が保たれています。ベージュを基調に、ダークブラウンの内装材や什器が配置された内装デザインです。
整骨院の清潔感のあるエントランス

それから「げんき堂整骨院 泉中央セルバテラス」は、清潔感のあるエントランスが施工された整骨院です。白が配色されたエントランスで、柱にはアクセントカラーのエメラルドグリーンが配色されています。
エントランスと同様に内装空間のベースカラーも白ですが、木目の床材やカラフルな什器が配置されているため、明るさや温かさを感じさせています。施術スペースの半個室や個室がレイアウトされた内装デザインです。
パーソナルジムのスタイリッシュなエントランス

続いて「PLUS ME」は、スタイリッシュなエントランスが施工されたパーソナルジムです。ライトグレーを基調にした空間に、自然素材(レンガや石材など)が配置されています。
内装空間のベースカラーもライトグレーで、黒の什器や内装材が配置されています。休憩室には白色の水道設備(シャワーや洗面器、トイレなど)が配置されているため、清潔感と明るさを感じさせています。
物販店のガラス張りのエントランス

そして「PLUS YU」は、ガラス張りのエントランスが施工された物販店です。ガラスの透過性が高いため、店内に陳列された商品が店外へ向けてアピールされています。路面店であるため、エントランスの外にも商品が陳列されています。
内装空間のベースカラーはライトブラウンで、自然素材(木材やレンガなど)の内装材や什器が配置されています。アウトドア用品を扱う店舗に合わせて、ナチュラルテイストでデザインされた内装デザインです。
店舗エントランスの工事費用

事例のような店舗エントランスを工事するためには、予算が必要です。そこで店舗エントランス工事費用の相場と内訳をご紹介します。無駄な経費を削減できるように、工事費用の節約法も確認しましょう。
相場
まず店舗エントランス工事費用の相場は、坪単価20万〜60万円程度です。例えば5坪の店舗エントランスなら、100万〜300万円程度の工事費用がかかります。ただし店舗エントランスの立地や広さ、物件の種類(居抜きかスケルトン)、設備・機器・什器の台数、内装材のグレードなどによって、工事費用は変動します。
内訳
次に店舗エントランス工事費用の内訳について、下表にまとめました。参考情報として、5坪の店舗エントランス工事費用を試算してあります。
費用の内訳 | 費用の目安 | 費用の試算 |
諸経費 (デザインと施工監理、 仮設、解体など) | 全体の10%程度 | 10万~30万円程度 (5坪の店舗エントランス) |
内装工事費 (天井や壁、床、 建具など) | 全体の50%程度 | 50万~150万円程度 |
設備・機器・什器工事費 (電気や照明、 空調・換気、 音響・映像、 カウンターなど) | 全体の30%程度 | 30万~90万円程度 |
外観工事費 (看板や外灯、 装飾など) | 全体の10%程度 | 10万~30万円程度 |
合計 | 100% (坪単価20万~60万円程度) | 100万~300万円程度 |
上表のとおり、店舗エントランス工事費用においては、内装工事費が大半を占めます。つまり天井や壁、床、建具などにこだわるほど、工事費用が増加するわけです。
節約法
そして店舗エントランス工事費用の節約法は、中古品・リース品や居抜き物件、補助金・助成金などです。中古品・リース品を活用すれば、新品を購入するよりも設備・機器・什器工事費を抑えられますが、デメリットもありますのでご注意ください。
居抜き物件を契約して、内装や外観、設備・機器・什器などを譲渡してもらえると、新規工事費用を抑えられます。ただし居抜き物件にもデメリットがありますので、次の記事も併せてご覧ください。
補助金・助成金には基本的に返済義務がありませんが、種類ごとに申請条件が定められています。店舗開業・経営に活用できる補助金・助成金をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
店舗エントランスデザイン・工事を計画しよう!
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監修者
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IDEAL編集部
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