2023.11.30  2023.12.20|内装工事

店舗内装工事にかかる費用(坪単価)!工事の期間・業者・耐用年数・減価償却も紹介

店舗内装工事にかかる費用(坪単価)!工事の期間・業者・耐用年数・減価償却も紹介

本記事で、店舗内装工事にかかる費用(坪単価)を解説します。店舗内装工事の期間・業者・耐用年数・減価償却もご紹介します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。

店舗内装工事前の基本情報

店舗内装工事前の基本情報

店舗内装工事前に、まず基本情報(流れ・物件の探し方・種類・内装材・区分・内装制限)を確認しましょう。基本情報を押さえることで、店舗内装工事の計画を進めやすくなるからです。

流れと期間

まず店舗内装工事の流れを確認しましょう。店舗の業種・業態や物件の規模、工事の内容や範囲などに応じて、数か月から1年程度の工事期間がかかります

  • 業者探しと問い合わせ
  • 業者との打ち合わせ
  • 相見積もりと契約
  • 店舗物件探しと現場調査
  • 店舗内装デザインの完成
  • 店舗の内装工事
  • 店舗の引き渡し

以上の流れを踏まえて、開業の数か月~1年前から店舗の内装工事を計画しましょう。店舗内装のデザイン・工事の流れについて詳しくまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

物件の探し方

次に内装工事を計画する店舗物件の探し方も確認しましょう。

  • 開業する店舗のコンセプトを設計する
  • 店舗物件の希望条件を整理する
  • 店舗物件の取得費用を調達しておく
  • 具体的な物件をWeb検索して内覧を予約する
  • 店舗物件の賃貸契約を申し込む

ただし全ての希望条件を満たす店舗物件が見つかるとは限りませんので、優先順位を付けておきましょう。店舗物件探しのコツや注意点などをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

種類

また店舗における内装工事の種類もご確認ください。内装工事によって、建築物の躯体(屋根や外壁、梁などの構造体)に内装材(天井・壁・床・建具など)が施工されます。

  • 軽鉄工事
  • ボード工事
  • 壁紙工事
  • 塗装工事
  • 左官工事
  • 床仕上げ工事
  • 建具工事
  • 家具工事
  • 他の内装工事

上記の工事について詳しくまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。ただし店舗の営業を開始するためには、設備・機器・什器の工事も必要です。

内装材

それから店舗内装工事に使用される内装材は、下地材(内装の内部)と仕上げ材(内装の表面)に分かれます。下地材には、ベニヤ板や石膏ボード、パーティクルボード、グラスウールなどがあります。

一方で、仕上げ材にはフローリングやクッションフロア、畳、漆喰、クロス、珪藻土、タイル・レンガ、ガラスブロックなどがあります。内装材の役割や種類などをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

区分(A工事・B工事・C工事)

さらに店舗内装工事の区分には、A工事・B工事・C工事があります。A工事・B工事・C工事の違いをご確認ください。

A工事B工事C工事
工事の対象建築物の躯体や共用部分物件内の内装設備(建築物全体に関わる部分)物件内の内装設備(新たに施工する部分)
工事の権限貸主貸主借主
業者の選定貸主貸主借主
費用の負担貸主借主借主

A工事・B工事・C工事に関する借主の注意点をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

内装制限

なお店舗をデザインする際には、消防法と建築基準法による内装制限を遵守しなければなりません。消防法は火災予防や初期消火のために、建築基準法は火災初期の避難経路を確保するために、建築物の内装を制限しています。

ただし全ての建築物の内装が制限されるわけではなく、特殊建築物や大規模建築物、火気使用室、無窓居室などの対象が指定されています。消防法と建築基準法の内装制限についてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

店舗内装工事にかかる費用(坪単価)

店舗内装工事にかかる費用(坪単価)

基本情報だけではなく、店舗内装工事にかかる費用(坪単価)と期間も把握しておきましょう。居抜き物件・スケルトン物件・リフォーム・リニューアル・リノベーション・原状回復にかかる工事費用と資金調達・節約法をご紹介します。

スケルトン物件

まずスケルトン物件の店舗内装工事費用は、坪単価30万〜50万円程度です。ただし店舗の業種・業態や物件の規模・立地などによって、工事費用は変動します。居抜き物件とは異なり、建築物の躯体だけの状態ですので、内装や設備・機器・什器の施工が必要です。

ただしスケルトン物件は、独自性を出したい店舗や経営を拡大して開業する店舗に適しています。スケルトン物件に店舗を開業するメリット・デメリットなどをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

居抜き物件

次に居抜き物件の店舗内装工事費用は、坪単価15万~35万円程度です。スケルトン物件とは異なり、前借主や所有者の施工した内装・設備・機器・什器などを譲渡してもらえるため、工事費用を節約できます。

ただし居抜き物件においては、内装・設備・機器・什器の譲渡物や追加工事に関する注意点があります。居抜き物件を工事する際のポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

リフォーム

また店舗のリフォームにかかる内装工事費用は、坪単価15万〜50万円程度です。ただし店舗の業種・業態やリフォームの種類・範囲などによって、工事費用は変動します。リフォームを範囲を広げると、工事費用が膨らみます。

なお店舗のリフォームにおいては、法令遵守や予算、休業中の人件費、ローンなどに関する注意点があります。店舗改装・リフォームの注意点をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

リニューアル

それから店舗のリニューアルにかかる内装工事費用は、坪単価30万〜60万円程度です。店舗の部分的な改修であるリフォームに比べて、リニューアルは全面的な改修であるため費用がかかります。

そして店舗のリニューアル工事に伴い休業が必要になる場合には、売上を獲得できないため、工事の時期や期間を慎重に判断しましょう。店舗をリニューアルする際のポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

リノベーション

そして店舗のリノベーションにかかる内装工事費用は、坪単価40万~80万円程度です。店舗の改修であるリフォーム・リニューアルと異なり、リノベーションはフロアの用途やレイアウトを変更するため費用がかかります。

なお店舗物件だけではなく、オフィスや住宅などの物件を店舗へリノベーションすることもできます。店舗をリノベーションするポイントや事例などをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

原状回復(スケルトン工事)

さらに店舗物件の原状回復(スケルトン工事)にかかる費用は、坪単価1万〜5万円程度です。ただし原状回復する種類(内装や設備・機器・什器など)と範囲によって、工事費用は変動します。

スケルトン物件での開業や店舗のリニューアルにおいては、スケルトン工事の費用も含めて、予算を検討しましょう。スケルトン工事のメリット・デメリットなどをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

資金調達

続いて店舗内装工事費用の資金調達のためには、出資や借入、融資、補助金・助成金などの方法があります。自己資金だけで工事費用が足りない場合には、店舗の経営状態に適した調達方法を選びましょう。

なお資金調達の際には、一定額の自己資金を蓄えたうえで、緻密な資金計画を立て、事業計画も詳細に検討しましょう。開業資金を調達するポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

節約法

なお店舗内装工事費用の節約法として、相見積もりや範囲の限定、補助金・助成金などがあります。相見積もりを取ることで、各業者の提案する工事の費用や内容、期間を比較できます。

また工事の範囲を限定することで、必要な工事を優先的に依頼できます。そして店舗の開業・経営に活用できる補助金・助成金の種類をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

店舗の内装工事を依頼できる業者

店舗の内装工事を依頼できる業者

工事費用だけではなく、店舗の内装工事を依頼できる業者もご紹介します。店舗の内装工事に失敗しないように、業者の選び方やワンストップソリューション、見積もり、契約書について確認しましょう。

選び方

まず店舗の内装工事を依頼できる業者の選び方を確認しましょう。

  • 施工実績数を確認しよう
  • 施工事例の業種や業態を分析しよう
  • 複数業者から相見積もりを取ろう
  • 適正な見積もり金額を知ろう
  • 接客対応を評価しよう

なお店舗内装工事を依頼できる業者には、3タイプ(設計事務所と内装専門業者、工務店)あります。各タイプのメリット・デメリットをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

ワンストップソリューション

次に店舗内装工事業者によるワンストップソリューションには、店舗のコンセプト設計や資金調達、物件探し、内外装のデザイン・工事、集客などが含まれます。ただし各業者によって、対応できる業務内容が異なるため、ご注意ください。

店舗の開業前には、人材採用やメニュー開発なども進めなくてはならないため、準備に費用も時間もかかります。そこでワンストップソリューションのできる業者に依頼することで、別々の業者に依頼するよりも、店舗内装デザイン・工事にかかる費用や時間、手間などを削減できます。

見積もり

また店舗の内装工事を業者に依頼する前には、費用と期間を計算するために見積もりが必要です。以下の流れに沿って、内装工事の見積もりを依頼しましょう。

  • コンセプトを決める
  • 希望条件を絞る
  • 業者を選定する
  • ヒアリング・現地調査を受ける
  • 見積もりを提示してもらう

そして業者から内装工事の見積もりを取ったら、次の点にご注意ください。

  • 見積もりから工事開始までの期間
  • 希望条件の達成率
  • 一式の費用
  • 別途の費用
  • 疑問点や不明点の解決

契約書

なお店舗の内装工事を依頼する際には、業者と請負契約書を交わさなくてはなりません。契約自体は口約束で成立しますが、法的に契約書の作成が求められているからです。そこで店舗内装工事の請負契約書に関する注意点をご確認ください。

  • 見積書の金額
  • 遅延に対する損害金
  • クーリングオフの期間
  • 収入印紙
  • 支払いの方法
  • 契約不適合責任の範囲
  • 個人情報の保護
  • 下請けの可否

店舗内装工事における請負契約書のひな形をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

店舗内装工事後の対応(耐用年数と減価償却など)

店舗内装工事後の対応(耐用年数と減価償却など)

店舗内装工事後の対応には、立会検査と引き渡しや減価償却(耐用年数の確認)、メンテナンス、保証と保険の確認があります。集客と売上を伸ばしながら店舗を経営できるように、必要な対応を進めましょう。

立会検査と引き渡し

まず店舗内装工事後の対応として、立会検査と引き渡しが必要です。立会検査においては、設計図を確認しながら、内装や設備・機器・什器の素材や施工状態や、稼働状況などを確認しましょう。

そして疑問点や問題点がある場合には、引き渡し前に改修や追加工事が必要です。なお店舗物件の建築確認と完了検査についてもまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

減価償却(耐用年数の確認)

次に減価償却(耐用年数の確認)にも、店舗内装工事後には対応しましょう。減価償却とは、長期間使用する建物・設備・備品などの経費を一定期間内に分配する税務処理です。所得税法と法人税法によって、減価償却資産の耐用年数が定められています。

内装工事においては、建物と附属設備、器具・設備、造作によって耐用年数が異なります。内装工事の耐用年数と減価償却についてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

メンテナンス

また店舗内装工事後には、メンテナンスにも対応しましょう。店舗のメンテナンスは、内装や外装の劣化と破損の修繕や設備・機器・什器の保守点検、業務効率の向上、安全の管理などのために重要です。

そして店舗の従業員に対応できるメンテナンスだけではなく、専門業者に依頼すべきメンテナンスもあります。店舗メンテナンスの重点箇所と方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

保証と保険の確認

なお店舗内装工事後の対応として、保障と保険の確認も必要です。民法に基づいて、店舗内装工事の請負契約においては、工事業者に契約不適合責任が生じます。契約条件に反する工事の内容に対しては、返金や無償の追加工事などが保証されます。

参照元:e-GOV法令検索「民法」(562‐564条)

また工事現場での火災や盗難、災害などに対する工事保険や工事に伴う第三者の怪我や事故に対する賠償責任保険などもあります。店舗内装工事を依頼する前に、業者と相談しましょう。

参照元:東京海上日動「工事保険の種類」

店舗の内装工事を計画しよう!

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監修者

IDEAL編集部

日本全国の美容室・カフェ・スポーツジム等の実績多数!
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