2023.10.23 2023.10.07|店舗デザイン
フレンチレストランの内装デザイン!基本情報・ポイント・施工事例・工事費用
本記事で、フレンチレストランの内装デザインについて解説します。デザイン・工事の基本情報・ポイント・事例・費用をご紹介します。オフィスの開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。
目次
フレンチレストランにおける内装デザイン・工事の基本情報
フレンチレストランの内装をデザインする前に、基本情報を確認しましょう。そこでフレンチレストランにおける内装デザイン・工事の重要な理由や特徴、工事業者の選び方、流れをご紹介します。
重要な理由
まずフレンチレストランの内装デザインが重要な理由は、コンセプト実現と集客・売上向上のために必要だからです。集客と売上を伸ばすためには、ターゲットとする顧客層のニーズに応える内装をデザインして、顧客満足度を高めなくてはなりません。
そしてターゲットとする顧客層のニーズに応える内装をデザインするためには、明確なコンセプトが必要です。フレンチレストランの内装をデザインする際のポイントについて、後ほどご紹介します。
特徴
次にフレンチレストランの内装デザインの特徴は、店舗の価格帯やメニューなどによって異なります。例えばグランメゾンにはドレスコードや年齢制限があり、価格帯が高いため、内装デザインに高級感や豪華さが求められます。
一方で庶民的な料理を提供するビストロには、ナチュラルで温かさを感じさせる内装が合います。またアルコールや軽食を提供するブラッスリーにあう内装は、カジュアルやシンプルなテイストです。
業者の選び方
またフレンチレストランの内装デザイン・工事を依頼できる業者の選び方を確認しておきましょう。予算内に希望条件に合う内装を工事するために、業者の選び方が重要です。
- 内装工事業者の施工実績数を確認しよう
- 施工事例の業種や業態を分析しよう
- 複数業者から相見積もりを取ろう
- 適正な見積もり金額を知ろう
- 内装工事業者の接客対応を評価しよう
以上の内装工事業者の選び方や失敗例などについて詳しくまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
デザイン・工事の流れ
そしてフレンチレストランの内装デザイン・工事の流れも押さえておきましょう。
- 業者探しと問い合わせ
- 相見積もりと契約
- 業者との打ち合わせ
- 店舗物件探しと現場調査
- 店舗内装デザインの完成
- 店舗の内装工事
- 店舗の引き渡し
以上の問い合わせから引き渡しまでには、数か月から半年以上かかりますので、計画的に進めましょう。店舗内装デザイン・工事の流れや注意点について詳しくまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
フレンチレストランの内装をデザインする際のポイント
基本情報を踏まえたうえで、フレンチレストランの内装をデザインする際のポイントも押さえましょう。ポイント7点(コンセプトやテイスト、動線、レイアウト、内装材、配色、照明)をご紹介します。
コンセプトに基づく
まずコンセプトに基づく点が、フレンチレストランの内装をデザインするポイントです。コンセプトに基づくことで、競合レストランとの差別化を図り、独自性のある内装をデザインできます。
ターゲットとする顧客層の属性(年齢や性別、興味・関心など)により、好まれる内装デザインは異なります。店舗のコンセプトを設計する方法や事例などについて詳しくまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
ターゲット層の好むテイストを選ぶ
次にターゲット層の好むテイストを選ぶ点も、フレンチレストランの内装をデザインするポイントです。店舗のコンセプトはもちろん、ターゲット層を意識して、カジュアルや感取り、ゴージャスなどのテイストを選びましょう。
ターゲット層の好むテイストを選ぶと、商品・サービスの魅力を引き出しながら、集客と売上の向上を期待できます。店舗内装デザインのテイストを決めるポイントや表現するコツなどについてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
効率的な動線を設計する
また効率的な動線を設計する点も、フレンチレストランの内装をデザインするポイントです。店舗デザインにおいて動線設計が重要な理由を確認しておきましょう。
- 顧客の満足度を左右するから
- 従業員の作業効率に影響するから
- 集客と売上に影響するから
- 店舗のレイアウトに必要だから
以上の理由を踏まえて、フレンチレストランに適した動線を設計しましょう。店舗の動線を設計する際の注意点や事例などについてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
ダイニングフロアと厨房のレイアウトを検討する
そしてダイニングフロアと厨房のレイアウトを検討する点も、フレンチレストランの内装をデザインするポイントです。設計した顧客の動線(「入店から注文、食事、会計まで」)を踏まえて、ダイニングフロアの通路や座席をレイアウトします。
また従業員の動線(「従業員の接客から片付けまで」)に基づいて、厨房内の設備・機器・什器やダイニングフロアとの位置関係を決めなくてはなりません。店舗のレイアウトが重要な理由や業種・業態別のポイントなどをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
高級感と開放感を意識して内装材を選ぶ
それから高級感と開放感を意識して内装材を選ぶ点も、フレンチレストランの内装をデザインするポイントです。高級感と開放感を演出できる内装材には、石材やタイル、レンガ、フローリング、ガラスなどがあります。
他にも、内装材の種類によって防音や防水、除湿、断熱などの特徴がありますので、フレンチレストランに必要な内装材を選びましょう。内装材の種類や特徴、選び方などについてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
料理を引き立たせる配色を選ぶ
続いて料理を引き立たせる配色を選ぶ点も、フレンチレストランの内装をデザインするポイントです。フレンチ料理の魅力を引き立たせるためには、色相・彩度・明度にほとんど差をつけない配色や温かみのあるトーンの落ち着いた配色などが適しています。
なお店舗デザインにおける配色には、顧客の心理や行動に影響を与える効果(色彩効果)が期待できます。店舗デザインにおける配色の効果やパターン、事例などについてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
映える照明を工夫する
なおフレンチレストランの内装をデザインするポイントとして、映える照明を工夫しましょう。例えば電球色は古典的な雰囲気を演出しやすいため、伝統的なフレンチ料理を提供する店舗に合います。
またダウンライトは落ち着いた雰囲気を出し、ペンダントライトは座席に配膳された料理を引き立たせます。店舗に施工できる照明の種類やデザインするポイントなどについてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
フレンチレストランの内装施工事例
フレンチレストランの理想的な内装をデザインするために、参考となる施工事例を調査しましょう。本記事では施工事例5点を取り上げて、フレンチレストランの内装をデザインするポイントが活かされている部分をご紹介します。
和と洋が融合された内装
「フレンチレストラン-オトヌ-」様は、鹿児島県清水町で営業しているフレンチレストランです。「和」と「洋」が融合された内装がデザイン。武家屋敷の邸宅に、和室も洋室も施工されています。
フレンチレストランの特徴としては、地産地消(生産農家から直送される野菜や鹿児島県産の食材など)や幅広い用途(結婚式場や宴会場、カフェなど)が挙げられます。独自コンセプトが打ち出されたフレンチレストランです。
参照元:フレンチレストラン-オトヌ-「鹿児島の結婚式・レストラン宴会会場|マナーハウス島津重富荘」
穏やかな照明に照らされた内装
「レストラン タニ」様は、東京都港区で営業しているフレンチレストランです。「豊かな時間経過」をコンセプトに、穏やかな照明に照らされた内装がデザイン。電球色の照明が施工されています。
立地は外苑前駅と表参道駅から徒歩10分圏内で、フランスの郷土料理やクラシックな料理法が提供されています。大きな窓ガラスやフローリングが施工されており、温かみや開放感を感じさせる内装デザインです。
参照元:レストラン タニ「ギャラリー」
顧客とコミュニケーションが取りやすい内装
「Hercule」様は、東京都目黒区で営業しているフレンチレストランです。伝統的なフランス料理をゆっくりと楽しんでもらい、顧客とコミュニケーションが取りやすいように、内装がデザインされています。
具体的にはカウンター13席と個室だけがレイアウトされており、顧客に目が行き届きやすいです。ダイニングフロアにはグレーやブラウンが配色されており、シックな大人の雰囲気が演出されています。
参照元:フランス料理 Hercule「Herculeについて」
白をベースにしたシンプルな内装
「レストラン タクミ」様は、東京都西麻布で営業しているフレンチレストランです。白をベースにしたシンプルな内装がデザイン。壁や床の白色とテーブルやチェアの黒色が対比されています。
「料理の内容やシェフの意図をできるだけ正確にお客様に伝えていこう」をコンセプトにしているため、内装に余分な装飾が施されていません。外観も、白をベースに施工されています。
エレガントな内装
「トゥールダルジャン 東京」様は、東京都千代田区のホテルニューオータニのフレンチレストランです。「パリのエレガンス香る空間」をコンセプトに、エレガントな内装がデザインされています。
エントランスの内装は濃紺をベースに配色され、バーにはルネッサンス時代の肖像画などが設置。そしてダイニングルームには、ドレープの彫刻された大理石のテーブルなどが配置されています。
参照元:フランス料理 トゥールダルジャン 東京「レストラン&バー」
フレンチレストランの内装工事費用
フレンチレストランの内装工事を依頼するためには、必要な予算を確保しなくてはなりません。そこで内装工事費用の相場と内訳をご紹介します。経費の無駄も省けるように、節約法も確認しましょう。
相場
まずフレンチレストラン内装工事費用の相場は、坪単価25万~50万円程度です。20坪分の内装を改装するなら、500万〜1,000万円程度かかります。ただし物件の立地や施工する内装材(天井材や壁材、床材、防音材、防水材、建具など)の種類、設備・機器・什器のグレードなどによって、工事費用は変動します。
内訳
次にフレンチレストランの内装工事費用の内訳について、下表にまとめました。参考情報として、20坪分のスケルトン物件にかかる工事費用を試算してあります。
費用の内訳 | 費用の目安 | 費用の試算 20坪のスケルトン |
デザイン | 全体の10%程度 | 50万〜100万円程度 |
諸経費 (施工監理・仮設・解体など) | 全体の10%程度 | 50万〜100万円程度 |
内装 (天井・壁・床・建具・ 造作家具など) | 全体の40%程度 | 200万〜400万円程度 |
設備・機器・什器 (電気・水道・ガス・空調・ 換気・照明など) | 全体の40%程度 | 200万〜400万円程度 |
合計 | 100%坪単価 坪単価25万-50万円程度 | 500万〜1,000万円程度 |
上表の通り、フレンチレストランの内装工事費用において、内装・設備・機器・什器費用が大半を占めます。特に高級店において内装・設備・機器・什器にこだわると、工事費用が増額されます。
節約法
そしてフレンチレストラン内装工事費用の節約法として、相見積もりと居抜き物件、補助金・助成金などがあります。相見積もりを取ることで、複数の業者が提案する工事の内容と費用、期間を比較できるため、余分な工事を省けます。比較しやすいように、同じ希望条件を提示しましょう。
居抜き物件を活用して、内装・設備・機器・什器などを譲渡してもらえると、新規工事費用を節約できます。ただし居抜き物件にはメリット・デメリットがありますので、次の記事も併せてご覧ください。
補助金・助成金を受給できると、基本的に返済義務のない資金を獲得できます。飲食店が申請できる補助金や助成金についてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
フレンチレストランの内装をデザインしよう!
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監修者
-
IDEAL編集部
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