本記事で、昭和レトロなインテリ…
2024.10.18 2024.09.14|店舗デザイン
マッサージ治療院の内装施工事例!デザインポイントや工事費用も紹介
本記事で、マッサージ治療院の内装施工事例を紹介します。また内装デザインのポイントや工事費用も解説します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。
目次
マッサージ治療院の内装デザイン・工事に関する基本情報
マッサージ治療院の内装デザイン・工事を計画する前に、基本情報(マッサージ治療院の内装デザインが重要な理由や必要なスペース、デザイン・工事の流れ、業者の選び方)を確認しましょう。基本情報を確認することで、計画をスムーズに進められるからです。
重要な理由
まずマッサージ治療院の内装デザインが重要な理由は、集患と売上の向上です。デザイン性の高い内装をデザインして、WebサイトやSNSなどで紹介すれば、新規患者の獲得につながります。
また機能性の高い内装を施工して、患者の満足度や従業員の業務効率が上がれば、売上の向上を期待できます。マッサージ治療院の内装デザインのポイントについては、後ほどご紹介します。
必要なスペース
次にマッサージ治療院の内装に必要なスペースは、受付・会計カウンターや待合室・キッズスペース、施術室、トイレ、休憩・更衣室などです。提供するサービスや患者のターゲット層、従業員数などに応じて、必要なスペースをレイアウトしましょう。
なお開業に国家資格が必要なマッサージ治療院は、リラクゼーションサロンとは異なります。マッサージ治療院とリラクゼーションサロンの違いをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
デザイン・工事の流れ
それからマッサージ治療院の内装デザイン・工事の流れも、確認しましょう。
- 業者探しと問い合わせ
- 相見積もりと契約
- 業者との打ち合わせ
- 店舗物件探しと現場調査
- 店舗内装デザインの完成
- 店舗の内装工事
- 店舗の引き渡し
以上の流れには、数か月~半年以上が必要です。開業予定日に間に合うように、計画的に進めましょう。マッサージ治療院にも活用できる内装デザイン・工事の流れを解説していますので、次の記事も併せてご覧ください。
業者の選び方
そしてマッサージ治療院の内装デザイン・工事を依頼する業者の選び方は、相見積りです。複数の業者から見積もりを取って、各業者の専門性や施工実績、アフターフォローなどを比較しましょう。
内装デザイン・工事を依頼できる業者には、設計事務所や工務店、内装専門業者などがあります。マッサージ治療院にも活用できる内装工事業者に依頼した失敗例をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
マッサージ治療院の内装デザインのポイント
基本情報だけではなく、マッサージ治療院の内装デザインのポイントも確認しましょう。本記事では8点(コンセプトの設計と法令の遵守、レイアウト、快適性・清潔感・防音性、プライバシーの配慮、ユニバーサルデザイン、配色や照明、ファサード)を取り上げます。
コンセプトの設計
まずコンセプトの設計が、マッサージ治療院の内装デザインのポイントとして挙げられます。店舗経営の基本方針であるコンセプトに基づくことで、サービスを提供しやすい内装をデザインできるからです。
内装デザインだけではなく、コンセプトは競合店との差別化や事業計画書の作成にとっても重要です。マッサージ治療院にも活用できるコンセプトを設計する流れと方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
法令の遵守
次に法令の遵守も、マッサージ治療院の内装デザインのポイントです。「あん摩マッサージ指圧師、はり師、きゅう師等に関する法律」に基づいて、待合室と施術室に対する構造設備基準が定められています。
参照元:東京多摩府中保健所「施術所の構造設備基準等について」
また店舗の内装は、建築基準法や消防法による制限も受けます。内装制限の違反に対しては罰則が定められていますので、法令を遵守しましょう。マッサージ治療院にも活用できる消防法と建築基準法の内装制限をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
レイアウト
またレイアウトも、マッサージ治療院の内装デザインのポイントです。レイアウトは患者の満足度や従業員の業務効率、空調・換気の性能などを左右するため、売上に影響を与えます。スペースごとに、必要な設備・機器・什器のサイズや配置などを検討しましょう。
例えば施術用の個室に高さのある設備・機器・什器を配置してしまうと、患者に圧迫感を与えてしまいます。マッサージ治療院にも活用できるレイアウトの施工事例をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
快適性・清潔感・防音性
それから快適性・清潔感・防音性も、マッサージ治療院の内装デザインのポイントです。肌に触れる施術を提供するため、患者に快適性・清潔感を与えられる内装材の素材や配色、メンテナンス性などを検討しましょう。
また室外の会話や足音などを気にせず、患者にリラックスして施術を受けてもらえるように、施術室内の防音性を高めなければなりません。マッサージ治療院にも活用できる防音対策する流れと方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
プライバシーの配慮
続いてプライバシーの配慮も、マッサージ治療院の内装デザインのポイントです。患者同士の視線を気にせず施術を受けられるように、プライバシーに配慮したうえで施術室をデザインしましょう。
具体的には、完全個室の施術室を複数配置したり、施術室内にパーテーションやカーテンなどを設置したりします。完全個室と半個室の違いをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
ユニバーサルデザイン
さらにユニバーサルデザインも、マッサージ治療院の内装デザインのポイントです。幅広い患者層のニーズに応えるために、ユニバーサルデザイン(全ての人が利用しやすい設計)を取り入れましょう。
ユニバーサルデザインの具体例には、自動ドアやバリアフリートイレ、センサー式照明、ピクトグラムなどがあります。マッサージ治療院にも活用できるユニバーサルデザインを取り入れるポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
配色や照明の効果
そして配色や照明の効果も、マッサージ治療院の内装デザインのポイントです。配色には、患者の心理や行動に影響を与える効果(色彩効果)を期待できます。快適性や清潔感を与えられる配色を選びましょう。
照明には、内装の雰囲気を演出したり、サービスの魅力を引き立てたりする効果がありますので、集客や売上を向上させるために重要です。マッサージ治療院に施工できる照明の種類をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
ファサード
なおファサードも、マッサージ治療院の内装デザインのポイントです。ファサード(店舗正面の外観)には、患者の注目を集めて来院を促す役割があります。新規患者を獲得できるように、ファサードのデザインを工夫しましょう。
例えば視認性の高い看板を設置したり、ほどよく内装を見せたりしながら、ファサードをデザインします。マッサージ治療院にも活用できるファサードデザインの施工事例をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
マッサージ治療院の内装施工事例
ポイントを押さえてマッサージ治療院の内装をデザインできるように、参考となる事例を調査しましょう。本記事では事例5点を取り上げて、各事例の特徴(ジム併設とプライバシー、清潔さ・温かさ、カラフル、カフェ併設)をご紹介します。
ジムが併設された内装空間
まず「ゆり〜とぅ治療院」は、ジムが併設されたマッサージ治療院です。グレーを基調としたスタイリッシュなジムと木目が取り入れられ温かな雰囲気の施術室が、院内にレイアウトされています。
施術室では、マッサージだけではなく、鍼灸や運動療法などを組み合わせたメニューが提供されています。ジムでは、施術を受けた患者がトレーニングできます。一般患者やアスリートに対応したマッサージ治療院です。
参照元:
石垣経済新聞「石垣・大川にはり・きゅう・マッサージ『ゆり~とぅ治療院』 ジムも完備」
プライバシーが配慮された内装空間
次に「エンネ・スポーツマッサージ治療院」は、プライバシーが配慮されたマッサージ治療院です。施術室内で患者同士の視線が気にならないように、施術台ごとにカーテンで仕切られています。半個室の施術スペースです。
内装空間にはベージュをベースカラーに、メインカラーのグレーとアクセントカラーのオレンジが配色されています。スポーツマッサージや高周波治療、鍼治療を提供するスポーツマッサージ治療院です。
参照元:
エンネ・スポーツマッサージ治療院「スポーツマッサージの手法を全ての人に。」
シクロワイアード「エンネ・スポーツマッサージ治療院が東京・千駄ヶ谷に移転オープン」
清潔さ・温かさを感じさせる内装空間
また「マッサージ鍼灸院セカンド」は、清潔さ・温かさを感じさせる内装空間が施工されたマッサージ治療院です。白を基調にした内装空間には、木目の内装材や什器が配置されています。
待合スペースには大きな窓が施工されており、自然光が取り入れられた明るい空間です。施術室内には、施術台ごとにカーテンで仕切られた半個室のスペースがレイアウトされています。マッサージと鍼灸の施術を提供する治療院です。
参照元:
マッサージ鍼灸院セカンド「マッサージ鍼灸院セカンドについて」
カラフルな内装空間
それから「富ヶ丘マッサージさとう治療院」は、カラフルな内装空間が施工されたマッサージ治療院です。白を基調とした内装空間には、イエローやオレンジ、グリーンなどが配色されています。
待合室にはキッズスペースがレイアウトされており、治療を受けた著名人のサインや写真が飾られています。一般患者や芸能人、プロスポーツ選手に施術を提供しているマッサージ治療院です。
カフェが併設された内装空間
そして「WA-roots」は、カフェが併設されたマッサージ治療院です。白をベースカラーにしたカフェスペースには、ライトブラウンの什器やダークブラウンの床材が配置されています。キッズスペースがレイアウトされており、子連れ客にも対応しています。
施術スペースにはブルーの施術台が配置され、カーテンで仕切られています。プライバシーに配慮された半個室の施術室です。
参照元:
マッサージ治療院の内装工事費用
事例のようなマッサージ治療院の内装を施工するためには、予算が必要です。そこでマッサージ治療院の内装工事費用の相場と内訳を確認しましょう。無駄な経費を削減できるように、内装工事費用の節約法もご紹介します。
相場
まずマッサージ治療院の内装工事費用の相場は、坪単価20万~50万円程度です。例えば20坪のスケルトン物件なら、400万~1,000万円程度がかかります。ただし店舗物件の立地や規模、種類(居抜きかスケルトン)、設備・機器・什器の台数などによって、工事費用は変動します。
内訳
次にマッサージ治療院の内装工事費用の内訳について、下表にまとめました。参考情報として、20坪のスケルトン物件にかかる内装工事費用を試算してあります。
費用の内訳 | 費用の目安 | 費用の試算 |
諸経費 (デザイン・ 施工監理など) | 全体の20%程度 | 80万~200万円程度 (20坪の店舗物件) |
内装工事 (天井や壁、床、 建具など) | 全体の50%程度 | 200万~500万円程度 |
設備・機器・什器工事 (電気やガス、 水道、照明、 空調、換気など) | 全体の30%程度 | 120万~300万円程度 |
合計 | 100% (坪単価20万~50万円程度) | 400万~1,000万円程度 |
上表のとおり、マッサージ治療院の工事費用においては、内装工事費が大半を占めます。つまり天井や壁、床、建具などの素材やデザインなどにこだわるほど、内装工事費用が増額するわけです。
節約法
そしてマッサージ治療院の内装工事費用の節約法には、相見積もりや居抜き物件、補助金・助成金などがあります。相見積もりを取って、複数の業者の見積もり(工事の内容や費用、期間など)を比較すれば、無駄な経費を削減しやすいです。
居抜き物件を契約して、内装や設備・機器・什器などを譲渡してもらえば、工事費用を節約できます。ただし居抜き物件にはデメリットもありますので、次の記事も併せてご覧ください。
補助金・助成金の申請が通れば、基本的に返済義務のない資金を獲得できます。ただし補助金・助成金ごとに申請条件や用途が定められていますので、次の記事も併せてご覧ください。
マッサージ治療院の内装デザイン・工事を計画しよう!
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監修者
-
IDEAL編集部
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