本記事で、本屋を開業する流れと…
2017.05.19 2024.05.07|新規開業ノウハウ
店舗に施工できる壁紙の種類と費用!張り替え・購入・おしゃれな施工事例も紹介
本記事で、店舗に施工できる壁紙の種類と費用を解説します。また壁紙の張り替え・購入やおしゃれな施工事例もご紹介します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。
目次
店舗の壁紙に関する基本情報
店舗の壁紙を選ぶ前に、基本情報を確認しましょう。基本情報を確認することで、店舗の壁紙を選びやすくなるからです。それでは店舗の壁紙が重要な理由と他の内壁材との違い、メリット・デメリット、購入先をご紹介します。
重要な理由
次に店舗の壁紙が重要な理由は、内装空間のデザイン性と機能性、コストなどに影響するためです。壁紙の素材や色味などによって、デザイン性と機能性は変化します。店舗に施工できる壁紙の種類について、後ほどご紹介します。
またデザイン性と機能性の高い壁紙を施工することで、集客と売上の向上につながりますので、店舗に適した壁紙を選びましょう。店舗の壁紙を選ぶ際のポイントについては、後ほどご紹介します。
メリット・デメリット
また店舗に壁紙を施工するメリットは、コストの安さや張り替えのしやすさなどが挙げられます。左官や塗装、ウッドパネルなどと比較すると、コストが安く、張り替えがしやすいです。
しかし機能性の低さやメンテナンスのコストなどは、店舗に壁紙を施工するデメリットです。特に価格の安い壁紙を選ぶと、機能性が低く、メンテナンスにコストがかかりますので、ご注意ください。
他の内壁材との違い
それから店舗の壁紙と他の内壁材との違いは、デザイン性や機能性、コストなどです。店舗に施工できる内壁材(塗り壁やコンクリート、ウッドパネル、タイルなど)によって、デザイン性(質感や色味など)や機能性(調湿や消臭など)が異なります。
コストについては、壁紙のほうが一般的に他の内装材よりも安いです。店舗に施工できる壁紙の費用について、後ほどご紹介します。店舗の内装に使用できる壁材の種類をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
購入先
そして店舗の壁紙の購入先には、壁紙のメーカーや販売業者、内装工事業者などがあります。自分でメーカーや販売業者を探せば、安い壁紙を選べますが、購入先を選定する時間が必要です。
一方で内装工事業者に壁紙の選定から依頼すれば、適した壁紙の種類を選びやすく、選定の時間を削減できます。内装工事を依頼できる業者をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
店舗に施工できる壁紙の種類と本体価格・張り替え費用
基本情報だけではなく、店舗に施工できる壁紙の種類と費用も確認しましょう。本記事では、7種類(ビニルとオレフィン、紙、木質、布、珪藻土、漆喰)の壁紙と張り替え費用をご紹介します。
ビニル
まず店舗に施工できる壁紙の種類として、ビニルが挙げられます。ビニル製の壁紙は安価で耐水性がありますが、有害物質(ホルムアルデヒドなど)を含む場合には環境負荷が高いです。
ビニル製壁紙の本体価格は、1㎡当たり700~1,500円程度です。単価が高いほど、デザイン性(木目調やプリント柄など)や機能性(耐湿性や消臭性など)も高くなります。単価の安さだけではなく、デザイン性や機能性も検討しましょう。
オレフィン
続いてオレフィンも、店舗に施工できる壁紙の種類です。オレフィン製の壁紙には、耐久性や耐汚性があり、有害物質を含まないため環境負荷が低いです。ただしビニル製壁紙の単価より高いです。
オレフィン製壁紙の本体価格は、1㎡当たり1,000~2,000円程度です。単価が高いほど、デザイン性や機能性が高くなります。単価の安さだけではなく、デザイン性や機能性も検討しましょう。
紙
次に紙も、店舗に施工できる壁紙の種類です。紙製の壁紙は耐久性が低いですが、張り替えのしやすい素材で、豊富なデザイン(プリント加工やエンボス加工、フィルム加工、和紙など)があります。
紙製壁紙の本体価格は、1㎡当たり1,500~2,500円程度です。単価が高いほど、デザイン性や機能性(耐久性や抗ウィルス性など)が高くなります。単価の安さだけではなく、デザイン性や機能性も検討しましょう。
木質
また木質も、店舗に施工できる壁紙の種類です。木質の壁紙には、自然素材の温かさや吸音性、調湿性などがあります。しかし単価が高くて、耐水性が低く、同じ模様の素材が手に入らないため一部分だけの張り替えが難しいです。
木質壁紙の本体価格は、1㎡当たり1,500~2,000円程度です。単価が高いほど、デザイン性や機能性(吸音性や調湿性など)が高くなります。単価の安さだけではなく、デザイン性や機能性も検討しましょう。
布
それから布も、店舗に施工できる壁紙の種類です。布製の壁紙は環境負荷が低く、耐湿性や高級感があります。ただし耐汚性や防火性が低いためメンテナンスに手間がかかり、対応できる業者が少ないです。
布製壁紙の本体価格は、1㎡当たり1,500~5,000円以上です。単価が高いほど、デザイン性や機能性が高くなります。単価の安さだけではなく、デザイン性や機能性も検討しましょう。
漆喰
さらに漆喰も、店舗に施工できる壁紙の種類です。漆喰の壁紙には、防火性や耐久性、調湿性、防汚性などがあります。ただし壁紙に使用される漆喰の量には限りがあるため、塗り壁ほどの性能は期待できません。
漆喰製壁紙の本体価格は、1㎡当たり1,000~2,500円程度です。単価が高いほど、デザイン性や機能性(調湿性や耐久性など)が高くなります。単価の安さだけではなく、デザイン性や機能性も検討しましょう。
珪藻土
そして珪藻土も、店舗に施工できる壁紙の種類です。珪藻土の壁紙には、自然素材の質感や耐久性、調湿性、消臭性などがありますが、汚れが付いたり、カビが発生したりするリスクがあります。
珪藻土壁紙の本体価格は、1㎡当たり1,500~3,000円程度です。単価が高いほど、デザイン性や機能性(調湿性や消臭性など)が高くなります。単価の安さだけではなく、デザイン性や機能性も検討しましょう。
張り替え費用
なお店舗の壁紙の張り替え費用は、1㎡当たり1,000~6,000円以上(壁紙の本体価格と施工費用の合計)です。ただし壁紙の種類や施工の範囲などによって、張り替え費用は変動します。壁紙の張り替えを依頼する前に、相見積もりを取りましょう。
相見積もりを取ることで、各業者の見積もり内容(工事の費用や期間など)を比較できます。内装工事の見積もりを依頼する流れをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
店舗の壁紙を選ぶ際のポイント
店舗に施工できる壁紙の種類と費用と併せて、選ぶ際のポイントもご紹介します。ポイント5点(コンセプトの設計とデザイン性・機能性、耐久性・メンテナンス性、配色、コスト)を取り上げます。
コンセプトの設計
まず店舗の壁紙を選ぶ際のポイントとして、コンセプトの設計が挙げられます。コンセプトは、店舗経営の基本方針です。コンセプトに合う壁紙を選ぶことで、統一感のある内装空間をデザインしましょう。
内装デザインだけではなく、コンセプトは事業計画書の作成や競合店との差別化にとっても重要です。店舗のコンセプトを設計する流れと方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
デザイン性と機能性
次に機能性も、店舗の壁紙を選ぶ際のポイントです。先ほどご紹介したとおり、壁紙の種類によって、デザイン性と機能性が異なります。
- 化学素材(ビニルやオレフィン)の壁紙:耐久性や耐水性など
- 自然素材(紙や木質、布)の壁紙 :吸音性や調湿性など
- 無機素材(漆喰や珪藻土)の壁紙 :防汚性や調湿性など
そこで店舗の業種・業態やコンセプト、工事の予算などに基づいて、壁紙のデザイン性と機能性を選びましょう。
耐久性とメンテナンス性
また耐久性とメンテナンス性も、店舗の壁紙を選ぶ際のポイントです。機能性と同様に、壁紙の種類によって、耐久性とメンテナンス性も異なります。
- 耐久性とメンテナンス性が高い壁紙:ビニル・オレフィンや漆喰の壁紙
- 耐久性とメンテナンス性が低い壁紙:紙や木質、布の壁紙
しかしフィルム加工やハードストレッチ加工などの壁紙なら、耐久性やメンテナンス性が高いです。また下地材との組み合わせにより、防火性も高まります。
参照元:
配色
さらに配色も、店舗の壁紙を選ぶ際のポイントです。配色には、顧客の心理や行動に影響を与える効果(色彩効果)を期待できます。集客と売上を伸ばせるように、店舗の業種・業態や商品・サービスに応じて壁紙の配色を検討しましょう。
そこで店舗を配色するポイントとして、3色程度にまとめたり、ブランドカラーを取り入れたりしてください。他にも店舗を配色するポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
コスト
そしてコストも、店舗の壁紙を選ぶ際のポイントです。素材やデザイン性、機能性などによって、壁紙の本体価格と施工費用は変動します。内装デザイン・工事の予算内に収まるように、壁紙工事の費用を計算しましょう。
内装デザイン・工事費用は、店舗の業種・業態や物件の立地、規模などによって変動しますが、坪単価10万~100万円程度が相場です。店舗内装デザイン・工事の費用をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
店舗の壁紙施工事例
ポイントを押さえて店舗の壁紙を選べるように、施工事例を調査しましょう。本記事では事例5点(シェアハウスとホストクラブ、マッサージサロン、カフェ、シェアスぺース)を取り上げて、各事例の特徴をご紹介します。
シェアハウスの黒板として使用できる壁紙
まず「草加」は、埼玉県草加市に立地するシェアハウスです。リビングスペースには、黒板として使用できる壁紙が施工されています。チョークでメッセージやレシピなどの記入が可能です。
元々は個室3部屋と廊下、キッチンがレイアウトされていましたが、壁を取り除いてリビングスペースがデザインされました。住民同士が交流しやすいシェアハウスの内装デザインです。
ホストクラブのエレガントさを演出する壁紙
次に「CLUBLuXss」は、千葉県千葉市に立地するホストクラブです。ブラックを基調とした内装デザインで、ゴールドやシルバーの壁紙がエレガントさを演出しています。顧客や従業員が互いの表情を見やすいように、壁に間接照明が当てられています。
また周囲の視線が気にならないように、客席が曇りガラスのパーテーションで区切られています。顧客の動線や接客の品質が配慮されたホストクラブのレイアウトです。
マッサージサロンのフレンチシャビーな壁紙
それから「Fre-SH!!」は、東京都立川氏のアロマを使用するマッサージサロンです。使い込んだテイストの壁紙やアンティーク調の照明器具が取り入れられており、フレンチシャビーな内装空間がデザインされています。
またブルーを基調とした内装空間ですが、部屋ごとに異なる柄の壁紙が施工されているため、ゾーニングの効果があります。施術用の個室やメイクルームがレイアウトされているため、顧客のプライバシー保護や快適性を重視するサロンのレイアウトです。
カフェのアート作品を引き立てる壁紙
また「ねっこcafe」は、東京都練馬区に立地するカフェです。展示されているアート作品を引き立てるように、イエローの壁紙が選定されました。ペンダントライトの温かな照明に照らされています。
イエローを基調としたダイニングフロアとは対照的に、トイレには清潔感を与えるホワイトが配色されています。単調な白の空間ではなく、ボーダー柄の壁紙が取り入れられているトイレの内装デザインです。
シェアスペースを色分けする壁紙
そして「enicia 早稲田店」は、東京都新宿区に立地するシェアスぺースです。シェアスペースは壁紙で色分けされており、作業スペースには寒色系の壁紙が、コミュニケーションスペースには暖色系の壁紙が施工されています。
壁紙だけではなく、パーテーションや装飾も活用されて、作業スペースとコミュニケーションスペースがデザインされています。作業とコミュニケーションのメリハリを付けやすいシェアスペースの内装デザインです。
店舗に適した壁紙を選ぼう!
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監修者
-
IDEAL編集部
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