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2024.12.03 2024.10.17|新規開業ノウハウ
カフェフランチャイズに加盟するメリット・デメリット!失敗・オーナーの年収・開業資金
本記事で、カフェフランチャイズに加盟するメリット・デメリットを解説します。また失敗しないための注意点・オーナーの年収・開業資金もご紹介します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。
目次
カフェフランチャイズに加盟するメリット・デメリット
カフェフランチャイズの加盟を検討する際には、加盟するメリット(ノウハウ・マニュアルの活用とブランド力による集客効果)とデメリット(加盟金・ロイヤリティの支払いと契約条件による制約・他店舗からの悪影響)を確認しておきましょう。
メリット①ノウハウ・マニュアルの活用
まずノウハウ・マニュアルの活用は、カフェフランチャイズに加盟するメリットです。加盟店がフランチャイズ加盟料や毎月のロイヤリティを支払う対価として、本部からカフェ経営のノウハウやマニュアルが共有されます。
共有されたノウハウ・マニュアルを活用することで、加盟店が仕入れや仕込み、調理、集客、接客などの業務を円滑に進められます。したがって個人経営とは異なり、一から経営手法を培う必要がありません。
メリット②ブランド力による集客効果
次にブランド力による集客効果も、カフェフランチャイズに加盟するメリットです。加盟店はカフェフランチャイズのロゴやキャッチコピーを活用したり、本部が運営するキャンペーン・イベントに参加したりできるため、集客効果を期待できます。
初めて飲食サービス業界に参入する場合には知名度や認知度がありませんが、カフェフランチャイズに加盟することで開業当初から集客しやすいです。カフェフランチャイズの集客活動については、後ほどご紹介します。
デメリット①加盟金・ロイヤリティの支払い
しかし加盟金・ロイヤリティの支払いは、カフェフランチャイズに加盟するデメリットです。一般的なフランチャイズ契約では、フランチャイズに加盟するために加盟金の支払いを求められます。
加盟金だけではなく、開業後には毎月のロイヤリティも支払わなければなりません。ロイヤリティの種類には、定率制と定額制があります。カフェフランチャイズ加盟による開業資金については、後ほどご紹介します。
デメリット②契約条件による制約・他店舗からの悪影響
そして契約条件による制約・他店舗からの悪影響も、カフェフランチャイズに加盟するデメリットです。フランチャイズ契約条件によっては、カフェの立地やメニュー、サービスなどが制約を受けます。
他店舗が事件や事故を引き起こした場合には、風評被害や営業停止などの悪影響を受けるリスクもあります。そこでカフェフランチャイズの契約条件や本部とのコミュニケーションについて、後ほどご紹介します。
カフェフランチャイズ加盟に失敗しないための注意点
メリット・デメリットだけではなく、カフェフランチャイズ加盟に失敗しないための注意点(契約条件・本部とのコミュニケーション、市場調査・事業計画書、開業資金、年収・売上管理、店舗物件、資格・免許・届出・許可、採用・研修、集客)も確認しておきましょう。
契約条件・本部とのコミュニケーション
まず契約条件・本部とのコミュニケーションが、カフェフランチャイズ加盟に失敗しないための注意点として挙げられます。フランチャイズ本部に加盟を申し込む前には、契約条件(期間や加盟金・ロイヤリティの金額、経営に関する制約など)を確認しましょう。
加盟後の開業準備や開業後の店舗営業を展開する際には、カフェフランチャイズの経営方針に沿って店舗を経営するために、本部とのコミュニケーションが重要です。店舗経営の問題点を相談したり、改善策を提案したりするために、本部との信頼関係を構築してください。
市場調査・事業計画書作成
次に市場調査・事業計画書作成も、カフェフランチャイズ加盟に失敗しないための注意点です。集客と売上を伸ばすためには、市場調査を踏まえて店舗物件の立地や間取りを決めましょう。
カフェフランチャイズに加盟する場合も、開業資金の調達や経営の評価・改善などのために、事業計画書を作成します。飲食店における事業計画書の書き方をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
開業資金の調達
また開業資金の調達も、カフェフランチャイズ加盟に失敗しないための注意点です。開業前の初期投資(物件取得費や設備・機器・什器購入費など)や開業後の運転資金(光熱水費や人件費など)が不足する場合には、開業資金の調達方法を検討しましょう。
銀行からの融資や国・自治体からの補助金などを申請する際には、一般的に経営者の自己資金が求められます。開業資金ゼロから自己資金を調達するときの注意点をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
オーナーの年収・売上管理
それからオーナーの年収・売上管理も、カフェフランチャイズ加盟に失敗しないための注意点です。カフェフランチャイズ加盟店オーナーの年収に関するデータはWeb上に掲載されていません(2024年10月時点)が、以下の調査によると300万~1,500万円程度と推測されます。
参照元:飲食店ドットコム「飲食店経営者の『年収』や『悩み』をアンケート調査。赤字店の98.1%が『集客力』に課題」
無駄な経費を削減して、売上に占める利益率を高めるため(オーナーの年収を増やすため)には、正確な売上管理が重要です。飲食店の売上を管理する方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
店舗物件の選定とデザイン・工事
続いて店舗物件の選定とデザイン・工事も、カフェフランチャイズ加盟に失敗しないための注意点です。希望条件(規模や間取り、賃料など)を整理したうえで、店舗物件を選定しましょう。
店舗物件の購入・賃借を契約したら、開業予定日までに外観と内装のデザイン・工事を計画します。カフェフランチャイズにも活用できる外観・内装のデザインについてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
資格・免許の取得と届出・許可の申請
さらに資格・免許の取得と届出・許可の申請も、カフェフランチャイズ加盟に失敗しないための注意点です。資格・免許・届出・許可によって申請条件が異なりますので、必ず最新情報を確認しましょう。
- 調理やコーヒー製造に関する資格やスキル
- 税務や財務に関する資格やスキル
- 食品衛生責任者の資格
- 防火管理者の資格
- 食品営業許可の申請
- 税務署類の提出(個人事業主の開業届または法人の設立届など)
- 社会保険と労働保険の加入(従業員を雇用する場合)
- 防火管理者選任届(該当する店舗物件の場合)
- 防火対象設備使用開始届・火を使用する設備等の設置届
人材の採用・研修
そして人材の採用・研修も、カフェフランチャイズ加盟に失敗しないための注意点です。長時間営業する場合や多店舗展開する場合には、経営者以外の従業員に店舗営業を任せます。採用したい職種や人数、条件などを整理したうえで、採用活動を計画しましょう。
従業員採用から開業予定日までの間には、調理や接客などの研修も計画しなければなりません。カフェフランチャイズにも活用できる人材採用のコツや研修の注意点をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
集客活動
なお集客活動も、カフェフランチャイズ加盟に失敗しないための注意点です。フランチャイズに加盟するとブランド力による集客効果を期待できますが、加盟店による集客活動が必要ないわけではありません。
そこでターゲットとする顧客層に応じて、オンライン(SEOやSNSなど)とオフラインの集客方法(看板やポスティングなど)を選びましょう。カフェフランチャイズにも活用できる集客に成功した事例をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
カフェフランチャイズの事例
注意点に気をつけてカフェフランチャイズに加盟できるように、参考となる事例を調査しましょう。事例5点(カフェ・ド・クリエと高木珈琲、カフェヨシノ、ドトールコーヒー、イタリアントマト)を取り上げて、各事例の特徴をご紹介します。
多様なスタイルの店舗を展開するカフェ・ド・クリエ
まず「カフェ・ド・クリエ」は、多様なスタイルの店舗を展開するカフェフランチャイズです。加盟すると、4スタイル(ダイニング型・ワークスペース型・病院併設型・書店併設型)の加盟店を開業できます。
例えば病院併設型の店舗はバリアフリーで設計されており、健康に配慮したメニュー(カフェインレスコーヒーなど)が提供されています。ヨーロッパのカフェ文化を日本文化に融合させたスタイルを目指しているカフェフランチャイズです。
自家焙煎珈琲を提供する高木珈琲
次に「高木珈琲」は、自家焙煎珈琲を提供するカフェフランチャイズです。世界中の珈琲豆を自家焙煎して製造されたコーヒーが提供されることで、競合店との差別化が図られています。
コーヒーに合うフードメニュー(パンケーキやカレーライスなど)も提供しているカフェフランチャイズです。加盟店の開業エリアは、関東から東海、関西、中国、四国地方までに広がっています(2024年10月時点)。
参照元:カフェレストラン髙木珈琲「フランチャイズ加盟店募集」
定額制ロイヤリティのカフェヨシノ
それから「カフェヨシノ」は、定額制ロイヤリティのカフェフランチャイズです。売上が増えるほどロイヤリティも増えていく定率制とは異なり、定額制ロイヤリティでは売上が増えるほど利益率も増加します。
フランチャイズの加盟店に対しては、本部から開業準備(資金調達や人材育成など)や経営(売上管理や集客活動など)に対するサポートが提供されています。原価率を抑えるノウハウを蓄積しているカフェフランチャイズです。
全国展開しているドトールコーヒー
続いて「ドトールコーヒー」は、全国展開しているカフェフランチャイズです。北海道から沖縄までの全国各地に、800を超える加盟店を展開しています(2024年10月時点)。日本国内だけではなく、アジア地域にも進出しています。
ハワイで栽培したコーヒー豆や世界各国から輸入したコーヒー豆が国内工場で焙煎されたうえで、各店舗へ配達されています。セルフサービススタイルで営業しているカフェフランチャイズです。
参照元:
株式会社ドトール・日スレホールディングス「DNREPORTVol.10」
イタリア料理を提供するイタリアントマト
そして「イタリアントマト」は、イタリア料理を提供するカフェフランチャイズです。ドリンクメニューだけではなく、イタリア料理のフードメニュー(パスタやピザ、スイーツなど)も提供されています。
公式サイトでは、加盟から開業までのスケジュールやサポートの内容が紹介されています。市場調査や事業計画書作成などのサポートを提供しているカフェフランチャイズです。
参照元:
カフェフランチャイズ加盟による開業資金
事例のようなカフェフランチャイズに加盟するためには、開業資金が必要です。そこでカフェフランチャイズ加盟による開業資金の相場と内訳をご紹介します。無駄な経費を削減できるように、開業資金の節約法も確認しましょう。
相場
まずカフェフランチャイズ加盟による開業資金の相場は、坪単価30万~100万円程度です。例えば20坪の店舗物件なら、600万~2,000万円程度がかかります。ただし店舗の立地や規模、物件の種類(居抜きかスケルトン)、フランチャイズ加盟料などによって、開業資金は変動します。
内訳
次にカフェフランチャイズ加盟による開業資金の内訳について、下表にまとめました。参考情報として、20坪で賃料月20万円の店舗物件にかかる開業資金を試算してあります。
資金の内訳 | 資金の目安 | 資金の試算 |
フランチャイズ契約料 (加盟金や保証金など) | 20%程度 | 120万~400万円程度 |
物件取得費 (敷金や礼金、前賃料など) | 10%程度 (賃料の3~10か月分程度) | 60万~200万円程度 (賃料月20万円で 20坪の店舗物件) |
店舗デザイン・工事費 (外観や内装、 設備・機器・什器など) | 50%程度 (坪単価15万~50万円程度) | 300万~1,000万円程度 |
諸経費 (開業前の資格や 届出・許可、 採用・研修、集客など) | 10%程度 | 60万~200万円程度 |
運転資金 (開業後の光熱水費や 賃料、人件費など) | 10%程度 (賃料の3~10か月分程度) | 60万~200万円程度 |
合計 | 100% (坪単価30万~100万円程度) | 600万~2,000万円程度 |
上表のとおり、カフェフランチャイズ加盟による開業資金においては、店舗デザイン・工事費が大半を占めます。したがって店舗の外観や内装、設備・機器・什器にこだわるほど、開業資金が増加するわけです。
節約法
そしてカフェフランチャイズ加盟による開業資金の節約法には、相見積もりや居抜き物件、補助金・助成金などがあります。相見積もりを取って、各業者の見積もりや施工実績、接客対応などを比較すれば、無駄な経費を削減しやすいです。
居抜き物件を契約して、外観や内装、設備・機器・什器などを譲渡してもらえると、店舗デザイン・工事費を削減できます。ただし居抜き物件にはデメリットもありますので、次の記事も併せてご覧ください。
補助金・助成金には基本的に返済義務がありませんが、補助金・助成金ごとに申請条件が異なります。飲食店が申請できる補助金や助成金をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
カフェフランチャイズの加盟を検討しよう!
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監修者
-
IDEAL編集部
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