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2018.04.02 2023.07.18|新規開業ノウハウ
整体院の内装をデザインをする流れ!ポイントや施工事例・工事費用も紹介
本記事で、整体院の内装をデザインをする流れを解説します。整体院内装デザインのポイントや施工事例、工事費用もご紹介します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。
目次
整体院の内装をデザインする流れ
開業予定日までに整体院の開業準備を完了できるように、内装をデザインする流れを確認しましょう。コンセプト設計から希望条件、物件探し、業者選定、内装デザインまでの流れをご紹介します。
コンセプトを設計する
まず整体院の内装をデザインする流れは、コンセプトを設計する活動から開始されます。店舗経営にコンセプトが必要な理由をご確認ください。
- 店舗経営の基本方針となるため
- 事業計画書に活用できるため
- 競合店との差別化を図るため
経営方針やサービスの魅力などについて検討したうえで、整体院のコンセプトを明確に表現しましょう。店舗のコンセプトを設計する方法についてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
希望条件を整理する
次に設計したコンセプトに基づいて、整体院の内装に対する希望条件を整理しましょう。整体院の立地や規模、内装のレイアウトやデザインなどに関する希望条件を整理することで、適した物件を探しやすくなるからです。
また整体院の開業資金として、500万~1,500万円程度が必要です。予算内に内装工事を完了できるように、希望条件に優先順位を付けましょう。整体院開業資金の相場や内訳をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
条件に合う物件を探す
そして整理した希望条件に合う物件を探しましょう。店舗物件探しのコツをご紹介します。
- 市場調査を踏まえて出店エリアを絞る
- 店舗物件情報のWebサイトを利用する
- 出店予定エリアの不動産会社に相談する
- 友人や知人などから紹介してもらう
- 自治体や商工会議所に相談する
- 内装工事業者に相談する
上記のコツを押さえることで、集患と売上を伸ばせる物件を選びやすくなります。店舗物件の探し方や注意点もまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
信頼できる業者を選定する
それから整体院を開業する物件の賃貸借や購入を契約できたら、信頼できる業者を選定しましょう。希望条件に沿った整体院の内装を実現できるように、内装のデザイン・工事を依頼できる業者の種類をご確認ください。
- 設計事務所
- 工務店
- 内装工事業者
依頼する業者の種類によって、デザインや工事に関するメリット・デメリットが想定されます。失敗しない内装工事業者の選び方をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
内装をデザインしてもらう
いよいよ業者と契約を結んだら、整体院の内装をデザインしてもらいます。コンセプトや希望条件、物件情報などを伝えたうえで、図面を作成してもらいましょう。図面を確認して、気になる点を修正してもらったうえで、工事の見積もりを取ってください。
なお依頼する業者や工事の内容などによって、打ち合わせの回数やスケジュールが異なりますので、ご注意ください。整体院の内装をデザインするポイントについて、引き続きご紹介します。
整体院の内装をデザインするポイント
整体院の内装をデザインする流れを押さえたところで、デザインするポイントも確認しましょう。安らぎや清潔感・温かさ、動線設計、照明、配色、ユニバーサルデザイン、プライバシー保護について取り上げます。
非日常的な安らぎの空間を演出する
まず整体院の内装をデザインするポイントとして、非日常的な安らぎの空間を演出する点が挙げられます。整体院には、身体の疲れや痛みの軽減を求める患者が訪れるからです。
例えば施術室だけではなく、エントランスや受付についても、整体院のコンセプトに基づいてデザインすることで、待機している間から患者にリラックスしてもらいやすくなります。照明や配色、レイアウトのポイントについて、後ほどご紹介します。
清潔感や温かさを感じさせる
次に清潔感や温かさを感じさせる点も、整体院の内装をデザインするポイントです。内装の清潔感や温かさは、特に新規顧客が来院を判断する材料になります。白やベージュを基調とした内装をデザインすることで、清潔感を出しやすいです。
また木材やアースカラー(茶や緑など)を取り入れることで、温かさを感じさせる内装をデザインしやすいです。内装デザインのテイスト事例をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
従業員と患者の動線を設計する
また従業員と患者の動線を設計する点も、整体院の内装をデザインするポイントです。整体院内の動線設計は、患者の満足度や従業員の作業効率などに影響します。
そこで整体院の動線を設計する際の注意点を押さえましょう。
- 患者の滞在時間を考慮する
- 従業員の作業動線を短くする
- 患者と従業員を交差させない
- プライバシーに配慮する
- 死角をなくす
- 避難経路を確保する
以上の注意点について詳しく解説していますので、次の記事も併せてご覧ください。
各部屋に適した照明を選ぶ
そして各部屋に適した照明を選ぶ点も、整体院の内装をデザインするポイントです。部屋ごとに、照明の色味や明るさ、範囲などを検討しましょう。各部屋に適した照明の具体例をご紹介します。
- 受付 :穏やかなシーリングライト
- 待合室:暖色系のアッパーライト
- 更衣室:柔らかいダウンライト
- 施術室:調光できるペンダントライト
なお整体院の内装デザインにも活用できる照明の種類や施工事例などをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
配色の効果を意識する
それから整体院の内装をデザインするポイントとして、配色の効果を意識しましょう。内装の配色は、顧客の心理や購買行動に影響を与えるからです。整体院の内装に安らぎや清潔感、温かさを与える配色例をご紹介します。
- 安らぎ:緑やチャ
- 清潔感:白やベージュ
- 温かさ:オレンジや黄
なお整体院の内装デザインにも活用できる配色のパターンや事例をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
ユニバーサルデザインを取り入れる
加えてユニバーサルデザインを取り入れる点も、整体院の内装をデザインするポイントです。子ども連れや高齢者、車イス利用者などの幅広い患者に対応して、集患と売上を伸ばしましょう。
例えば通路のスロープや多目的トイレをレイアウトすることで、高齢者や車イス利用者に対応できます。またキッズスペースや託児所を設けると、妊婦や単身家庭の患者のニーズを満たすことが可能です。
患者のプライバシーを保護する
なお患者のプライバシーを保護する点も、整体院の内装をデザインするポイントです。外部からの視線や騒音を遮断できる施術室をレイアウトできると、患者にリラックスしてもらい、信頼感を得やすくなります。
例えば完全個室または半個室の施術室をレイアウトすることで、プライバシーを保護しやすいです。完全個室と半個室の違いや施工事例をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
整体院内装の施工事例
先ほどご紹介したポイントを押さえて、整体院の内装をデザインできるように、施工事例を調査しましょう。本記事では施工事例5点を取り上げて、内装デザインの魅力をご紹介します。
清潔感と温かみを感じさせる内装
「タスク整体院 沼津店」様は、症状の根本から改善に導く施術を目指している整体院です。ベースカラーに白や床材・什器に木材が取り入れられて、清潔感と温かみを感じさせる内装がデザインされています。
また施術以外にも、患者ごとのニーズに応じたメニュー(食事指導やインナーマッスルのトレーニングなど)を提供しやすいように、完全個室や半個室がレイアウト。患者のプライバシーを保護しやすい内装デザインです。
アーティストとコラボした内装
「わかった整体院 亀戸」様は、肩こりや腰痛を改善する施術を提供する整体院です。内装には、アーティストとコラボしたアートがデザイン。店外から見える壁面に描かれているため、アイキャッチの役割を果たしています。
また白を基調とした内装空間に、木の櫓や梁、棚が施工されており、和モダンのテイストです。施術中に患者にリラックスしてもらいやすいように、照明にダウンライトが選択されています。
参照元:わかった整体院 亀戸「亀戸の夜だけひらく秘密の整体院」
ブランドカラーが配色された内装
「タスク整体院 浜松高丘店」様は、静岡県内に10店舗を展開しているグループの整体院です。白を基調とした内装空間に、ターコイズブルーのブランドカラーが配色されています。
また木材の壁紙や什器、アースカラーの施術台などが選択されており、温かみを感じさせます。施術用に完全個室と半個室がレイアウトされており、プライバシーが保護されたデザインです。
参照元:タスク整体院 浜松高丘店「浜松市中区高丘町で整体をお探しなら」
清潔感と癒しを感じさせる内装
「みゆき整体院」様は、身体の不調を改善し、再発しない体づくりを目指す整体院です。
清潔感と癒しを感じさせるように、内装がデザイン。白色の壁とライトブラウンの床材が施工されています。
施術室内には、大小の窓が施工されており、自然光を取り入れています。待合スペースは限られていますが、深めのソファが配置されて、患者に配慮。施術スペースは半個室としてレイアウトされており、カーテンで仕切ることが可能です。
参照元:みゆき整体院「院内紹介」
ナチュラルテイストの内装
「葵整体院」様は、ずっと通い続けなくても良い体作りをモットーに、地域の幅広い年齢層に施術を提供している整体院です。床に木材が施工され、窓から自然光を取り入れ、ナチュラルテイストの内装がデザインされています。
またライトグリーンの什器やカーテン、壁紙によっても、自然の雰囲気が演出されています。施術室には2台のベッドが配置されていますが、カーテンで半個室をレイアウト可能です。
参照元:葵整体院「施設・設備紹介」
整体院の内装工事費用
理想的な内装をデザインできても、予算が足りなければ実現できません。そこで整体院内装工事費用の相場と内訳だけではなく、節約法もご紹介します。無駄を省いて予算内に工事を計画しましょう。
相場
まず整体院内装工事費用の相場は、坪単価20万〜50万円程度です。例えば10坪のスケルトン物件であれば、200万〜500万円程度かかります。ただし物件の立地や規模、施工する内装や設備・機器・什器の種類と数によって、内装工事費用は変動します。
内訳
次に整体院内装工事費用の内訳について、下表にまとめました。参考情報として、10坪のスケルトン物件を工事する費用を試算してあります。
費用の内訳 | 各費用の目安 | 10坪のスケルトン物件 |
デザイン費 | 全体の10%程度 | 20万円〜50万円程度 |
諸経費 (施工監理や仮設工事など) | 全体の20%程度 | 40万円〜100万円程度 |
内装工事費 (天井や壁、床、造作家具、建具など) | 全体の40%程度 | 80万円〜200万円程度 |
設備工事費 (空調や電気・ガス・水道など) | 全体の30%程度 | 60万円〜150万円程度 |
合計 | 100% (坪単価20万~50万円程度) | 200万円〜500万円程度 |
上表のとおり、整体院内装工事費用において、内装・設備工事費が7割程度を占めます。内装や設備にかかる費用を抑えられると、費用削減が可能です。
節約法
そして内装と設備の費用を抑えられるように、整体院内装工事費用の節約法をご確認ください。
- 相見積もりを取る
- デザインから施工までをワンストップで依頼する
- 居抜き物件を活用する
相見積もりを取ることで、複数業者の提案する工事の内容と費用を比較・検討できます。無駄な経費を省いて、適切な費用で工事を請け負える業者を選びましょう。
デザインから施工までをワンストップで依頼することで、複数業者に依頼する時間や手数料などを削減できます。
居抜き物件を活用することで、前借主の施工した内装や設備を引き継げるため、新たに施工する費用がかかりません。ただし居抜き物件にはメリット・デメリットがありますので、次の記事も併せてご覧ください。
整体院に理想的な内装をデザインしよう!
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監修者
-
IDEAL編集部
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