2018.03.29  2023.12.20|店舗デザイン

焼き鳥屋の内装をデザインする際のポイント!基本情報・事例・費用もご紹介

焼き鳥屋の内装をデザインする際のポイント!基本情報・事例・費用もご紹介

本記事で、焼き鳥屋の内装をデザインする際のポイントを解説します。基本情報・事例・費用もご紹介します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。

焼き鳥屋の内装デザイン・工事に関する基本情報

焼き鳥屋の内装デザイン・工事に関する基本情報

焼き鳥屋の内装デザイン・工事を始める前に、まずは基本情報を確認しましょう。基本情報を押さえることで、内装デザイン・工事をスムーズに進められるからです。それでは焼き鳥屋の内装が重要な理由や特徴、内装制限、業者の選び方をご紹介します。

重要な理由

まず焼き鳥屋の内装デザインが重要な理由は、売上や集客に影響するからです。焼き鳥屋に合わない内装をデザインしてしまうと、顧客の満足度を下げて、集客と売上を伸ばしづらくなる恐れがあります。

2022年に行われた調査によると、飲食店を選ぶ際に気にするポイントとして、1位の「料金とメニュー」に次いで、「店内の雰囲気」が2位にランクインしました。店舗を選ぶ際に内装デザインが重視されている実態が分かります。

参照元:PRTIMES「飲食店選びに関する調査」

特徴

次に焼き鳥屋の内装デザインの特徴は、カウンター席やオープンキッチン、幅広いテイストなどです。カウンター席からオープンキッチンが見えると、臨場感を味わえたり、顧客が従業員とコミニュケーションを取りやすかったりします。

また焼き鳥屋の内装デザインには、幅広いテイスト(モダンやカジュアル、スタイリッシュなど)が合います。店舗のコンセプト(ターゲットや業態、価格帯など)に合うテイストを選びましょう。

内装制限

そして焼き鳥屋の内装デザイン・工事を進めるためには、内装制限を守りましょう。建築物の内装が、消防法(火災予防や消火活動のため)と建築基準法(火災初期の避難経路確保のため)によって制限されているからです。

そこで消防法に基づいて消防設備を設置したり、建築基準法に基づいて防火材料を施工したりしなければなりません。内装制限の法規定や対象建築物、緩和策などをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

業者の選び方

なお焼き鳥屋の内装デザイン・工事においては、業者の選び方も重要です。店舗内装工事を依頼できる業者には、設計事務所や工務店、内装専門業者などがあります。業者を選ぶ際には、以下の点を考慮しましょう。

  • 内装工事業者の施工実績数
  • 施工事例の業種や業態
  • 複数業者からの相見積もり
  • 適正な見積もり金額
  • 内装工事業者の接客対応

以上の内容だけではなく、内装工事業者に依頼した失敗例などをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

焼き鳥屋の内装をデザインする際のポイント

焼き鳥屋の内装をデザインする際のポイント

基本情報を踏まえたうえで、焼き鳥屋の内装をデザインするポイントも確認しましょう。本記事では、8点(コンセプトとレイアウト、防音対策、テイスト、配色、カウンター、空調、換気・照明)を取り上げます。

コンセプトにこだわる

まずコンセプトにこだわる点が、焼き鳥屋の内装をデザインする際のポイントとして挙げられます。内装デザインに店舗のコンセプトを反映させることで、集客・売上の向上やブランディングの効果などを期待できます。

そこで店舗の明確なコンセプトを設計するためには、市場調査に基づいて競合分析やターゲティングなどを行いましょう。店舗のコンセプトを設計する方法についてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

必要なスペースをレイアウトする

次に必要なスペースをレイアウトする点も、焼き鳥屋の内装をデザインする際のポイントです。顧客と従業員の動線を区別したうえで、オープンキッチンや座席(カウンターやテーブル、ソファなど)、トイレ、休憩室などのスペースをレイアウトします。

例えば高級店であれば滞在時間を伸ばしてもらえるように客席の間隔を広くしますが、大衆店であれば回転率が上がるように席数を増やします。店舗をレイアウトするポイントについてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

防音対策を講じる

そして防音対策を講じる点も、焼き鳥屋の内装をデザインする際のポイントです。防音対策を講じることで、「店内から店外への騒音」や「店外から店内への騒音」を防止できます。近隣とのトラブルを避けるために、防音対策を検討しましょう。

防音対策には、窓に防音ガラスを施工したり、換気口に防音加工を施したりする方法などがあります。焼き鳥屋の内装デザインに必要な防音工事の方法を採用しましょう。店舗の防音対策についてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

適したテイストを選ぶ

また適したテイストを選ぶ点も、焼き鳥屋の内装をデザインする際のポイントです。店舗に適したテイストを選ぶことで、コンセプト(ターゲットやメニュー、価格帯など)を伝えやすくなるため、集客と売上を期待できます。

例えば40~50代男性をターゲットにする賑やかな店舗には「レトロテイスト」が合いますが、20~30代女性におしゃれな空間を提供したいなら「和モダンテイスト」を選びます。店舗内装デザインのテイスト事例をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

配色で統一感を出す

さらに配色で統一感を出す点も、焼き鳥屋の内装をデザインする際のポイントです。統一感のある配色は、内装のおしゃれさを引き出したり、顧客の心理や行動に影響を与えたりする効果(色彩効果)を期待できます。

特に焼き鳥屋などの飲食店においては、内装に暖色系の配色を取り入れることで、顧客の食欲や気分を高める効果を期待できます。店舗をおしゃれに配色するポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

カウンターを造作する

続いてカウンターを造作する点も、焼き鳥屋の内装をデザインする際のポイントです。オープンキッチンにカウンター席を造作することで、従業員の調理風景を顧客に見てもらえます

カウンターの高さによって顧客の目線が変わり、使用する素材によって印象が異なります。店舗のコンセプトに基づいて、カウンターのデザインを検討しましょう。カウンター席の形やデザインするコツなどをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

空調・換気設備の性能を検討する

それから空調・換気設備の性能を検討する点も、焼き鳥屋の内装をデザインする際のポイントです。焼き鳥屋では調理中に火が使用されるため、店舗内が暑くなりやすいです。顧客の快適性はもちろん、従業員の業務効率を高めるためにも、空調設備を導入しましょう。

またオープンキッチンがレイアウトされた焼き鳥屋では、厨房から座席へ調理中の煙が流れてしまうため、換気設備も必要です。店舗に換気設備をデザインするポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

照明の効果を活かす

なお焼き鳥屋の内装をデザインする際のポイントとして、照明の効果を活かしましょう。照明の色味や照射範囲を工夫することで、店舗のコンセプトを表現したり、メニューの魅力を引き出したりできます。

例えば大人の隠れ家のような内装をデザインするなら、間接照明のほのかな明るさを取り入れつつ、ペンダントライトで座席を照らします。店舗におしゃれな照明をデザインするポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

焼き鳥屋の内装施工事例

焼き鳥屋の理想的な内装をデザインするために、参考となる内装施工事例を調査しましょう。本記事では事例5点を取り上げて、各事例の特徴(オープンキッチン・照明・温かみ・高級感・カウンター)をご紹介します。

オープンキッチンの内装

オープンキッチンの内装

「串焼き 笑顔 ‐すまいる ‐」様は、東京都八王子市で営業している串焼き店です。1階の内装には、オープンキッチンがレイアウトされ、I字型のカウンター席が施工。顧客に調理風景を楽しんでもらえます。

また2階の内装には、幅広い顧客層(ファミリーやグループなど)を想定して、座敷席がレイアウト。温かみのある雰囲気を感じてもらえるように、オレンジ系の和紙が使用された照明や木材の什器などが配置されています。

照明効果を活かした内装

照明効果を活かした内装

「焼き鳥 ショウチャン」様は、東京都恵比寿で営業している焼き鳥屋です。さまざまな種類の照明が施工されており、照明効果を活かした内装デザインです。フロア全体の照明の明るさは抑え気味で、落ち着いた雰囲気が演出されています。

しかしカウンター席やテーブル席にはダウンライトが施工され、自然光が降り注いでいるテラス席には卓上に照明が配置。時間帯や座席に応じて、照明の種類や明るさなどが工夫されています。

参照元:食べログ「焼き鳥 ショウチャン 恵比寿」 

温かみのある内装

温かみのある内装

「焼鳥つかだ」様は、東京都中目黒で営業している焼き鳥屋です。壁や床に明るい色合いの木材が施工されて、温かみのある内装がデザイン。天井にはダークカラーが配色されて、間接照明が取り入れられています。

焼き鳥が調理されるカウンターには、椅子と掘りごたつの座席がレイアウト。座席の間隔が広く取られており、顧客の快適性が考慮されています。テーブル席もレイアウトされており、幅広い顧客のニーズに応えた内装デザインです。

参照元:食べログ「焼鳥つかだ 中目黒」 

高級感のある内装

高級感のある内装

「おもてなしとりよし 青山店」様は、東京都青山で営業している焼き鳥店です。落ち着いたトーンの配色に統一されて、高級感のある内装がデザイン。革張りの什器や壁のタイルの壁材、ダーク系の木材も、高級感を演出しています。

ダイニングフロアには、カウンター席だけでなく、テーブル席や個室もレイアウト。幅広い顧客のニーズに対応しています。ただしフロア全体が同じテイストでデザインされているため、統一感のある内装デザインです。

参照元:食べログ「おもてなしとりよし 青山店 」 

一枚板のカウンターがレイアウトされた焼き鳥屋

一枚板のカウンターがレイアウトされた焼き鳥屋

「中目黒いぐち 麻布十番店」様は、東京都麻布で営業している焼き鳥屋です。無垢材が使用されて、一枚板のカウンターがレイアウト。黒を基調とした内装空間に、カウンターのライトブラウンが対比しています。

カウンターの形がI字のため、互いの視線を気にしないで、料理を楽しんでもらえるレイアウトです。なお個室も4部屋レイアウトされているため、個人とグループの顧客に対応できます。

参照元:食べログ「中目黒いぐち 麻布十番店」 

焼き鳥屋の内装工事費用

焼き鳥屋の内装工事費用

焼き鳥屋の内装デザイン・工事を依頼するためには、必要な予算を確保しなくてはなりません。そこで内装工事費用の相場と内訳をご紹介します。費用の無駄を省けるように、節約法も確認しましょう。

相場

まず焼き鳥屋の内装工事費用の相場は、坪単価20万~40万円程度です。20坪のスケルトン物件であれば、400万〜800万円程度かかります。ただし物件の立地や規模、種類(居抜きかスケルトン)、設備・機器・什器の種類や台数などによって、工事費用は変動します。

なお店舗物件の種類にはスケルトン物件と居抜き物件があり、メリット・デメリットが異なります。スケルトン物件のメリット・デメリットをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

内訳

次に焼き鳥屋の内装工事費用の内訳について、下表にまとめました。参考情報として、20坪のスケルトン物件にかかる工事費用を試算してあります。

費用の内訳費用の割合費用の試算
諸経費
(デザイン・施工監理・
仮設・解体など)
20%程度80万〜160万円程度
(20坪のスケルトン物件)
内装工事費
(壁や床、天井、
カウンターなどの造作家具など)
30%程度120万〜240万円程度
設備・機器・什器工事費
(電気・ガス・水道・厨房・
空調・換気・造作カウンターなど)
50%程度200万〜400万円程度
合計100%程度
坪単価20万~40万円程度
400万〜800万円程度

上表のとおり、焼き鳥屋の内装工事費用において、設備・機器・什器工事費が大半を占めます。設備・機器・什器のグレードを高くしすぎると工事費用が膨らみますので、ご注意ください。

節約法

そして焼き鳥屋の内装工事費用の節約法として、相見積もりと居抜き物件、補助金・助成金などがあります。相見積もりを取ると、複数業者が提案した見積もり(工事の内容や期間、費用)を比較できるため、無駄な経費を削減しやすいです。

また居抜き物件を活用して、所有者や前借主から設備・機器・什器などを譲渡してもらえると、新規工事費用を節約できます。ただし居抜き物件には注意点もありますので、次の記事も併せてご覧ください。

なお補助金・助成金を受給できれば、基本的に返済義務のない資金を獲得できます。ただし補助金・助成金ごとに、申請の条件や方法は異なります。飲食店が申請できる補助金や助成金をまとめてありますので、次の記事も併せてください。

集客できる焼き鳥屋の内装をデザインしよう!

IDEALは、店舗全般のコンセプト設計から資金調達、物件探し、内外観のデザイン・工事、集客までのワンストップソリューションをご提供しております。

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監修者

IDEAL編集部

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