2024.01.31  2024.02.06|新規開業ノウハウ

ハンバーガー屋の開業準備に関する注意点!基本情報・失敗する原因と対策・開業資金

ハンバーガー屋の開業準備に関する注意点!基本情報・失敗する原因と対策・開業資金

本記事で、ハンバーガー屋の開業準備に関する注意点を解説します。開業に関する基本情報・失敗する原因と対策・開業資金もご紹介します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。

ハンバーガー屋の開業に関する基本情報

ハンバーガー屋の開業に関する基本情報

ハンバーガー屋の開業準備を始める前に、まずは基本情報を確認しましょう。開業準備をスムーズに進めやすくなるからです。それではハンバーガー屋の市場規模や顧客のニーズ、業態、メリット・デメリットをご紹介します。

市場規模

まずハンバーガー屋の市場規模は、下記の調査結果によると2019年以降に7000億‐1兆円程度だと推計されています。2020-2021年のコロナ禍においては、店内飲食が自粛されましたが、テイクアウトやデリバリーに対応しやすいハンバーガー屋は売上を維持できました。

参照元:

NIKKEI COMPASS – 日本経済新聞「ファストフード(ハンバーガー)業界 市場規模・動向や企業情報」

フランチャイズWEBリポート「さらに拡大する超巨大市場のハンバーガー店を開業! 未経験でも人気店を経営できる方法」

なお外食産業全体においては、2020-2021年に大幅に売り上げを落としましたが、2022年より回復傾向にあります。ただしロシアによるウクライナ侵攻などによる原価の高騰により、利益率が低下しています。

参照元:日本フードサービス協会「外食産業市場動向調査令和 4 年(2022 年)年間結果報告」

顧客のニーズ

次にハンバーガー屋に対する顧客のニーズには、立地や価格、健康志向、カフェ、アルコールなどがあります。一般的に、ハンバーガー屋はアクセスしやすい立地(駅前や繁華街など)にあり、手ごろな価格のメニューを提供しているため、幅広い層から人気です。

また高級志向(和牛や熟成肉、無添加野菜など)や健康志向(ベジタリアンやビーガン)、カフェ(コーヒーやケーキなど)、アルコール(お酒と揚げ物など)に対するニーズもあります。ターゲットとする顧客層によって、ハンバーガー屋に求めるニーズは異なります。

参照元:

フランチャイズWEBリポート「ハンバーガー業界で理解!繁盛店になるためにかかせない「ポジショニングマップ」とは」

Precious.jp(プレシャス)「高級ハンバーガーの食べ方やマナー、東京・横浜・名古屋・大阪のプレミアムグルメバーガーのおすすめ」

業態

またハンバーガー屋の業態は、経営主体によって個人店とフランチャイズ店に分かれます。個人店は経営方針を自由に決められますが、フランチャイズ店はメニュー開発や集客活動がしやすいです。

また商品提供の方法によって、飲食店や間借り店、テイクアウト・デリバリー専門店、仮設店舗、フードトラックなどにも分類されます。各業態の特徴をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

メリット・デメリット

そしてハンバーガー屋を開業するメリットとして、安定した需要や調理の簡便さ、省スペースでの営業などが挙げられます。ハンバーガー屋は常に人気で、難しい調理法や広いスペースが不要なため、開業しやすい業態です。

一方で、競合店の多さや人材不足などはハンバーガー屋を開業するデメリットです。大手フランチャイズ店に加盟しない場合には、集客活動や人材の採用・研修などにコストがかかります。

ハンバーガー屋の開業準備に関する注意点

ハンバーガー屋の開業準備に関する注意点

基本情報と併せて、ハンバーガー屋の開業準備に関する注意点も押さえましょう。本記事では、9点(コンセプトと事業計画、開業資金、物件、店舗デザイン・工事、設備・機器・什器、届出・許可、採用・研修、集客活動)を取り上げます。

コンセプトの設計

まずハンバーガー屋の開業準備に関する注意点として、コンセプトの設計が挙げられます。競合店が多いファーストフード業界において、集客と売上を伸ばすためには、独自性のあるコンセプトが必要です。

そこで市場調査により競合店やターゲット層を分析したうえで、開業するハンバーガー屋のポジションを決めましょう。店舗のコンセプトを実現させるポイントなどをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

事業計画の立案

次に事業計画の立案も、ハンバーガー屋の開業準備に関する注意点です。事業計画書は、開業資金の調達や経営戦略の説明、経営の評価・改善などに活用されますので、必要な情報を漏れなく記載しましょう。

ハンバーガー屋の事業計画書には、経営者の経歴や事業の目的、借入状況、売上目標などが記載されます。飲食店の事業計画書を書くときのポイントなどをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

開業資金の調達

また開業資金の調達も、ハンバーガー屋の開業準備に関する注意点です。店舗の開業資金や運転資金を計算したうえで、自己資金だけで足りない分を調達しなくてはなりません。開業資金の調達方法には、出資や借入、融資、補助金・助成金などがあります。

なお開業資金の相場や内訳、節約法については、後ほどご紹介します。開業資金を調達するポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

店舗物件の選定

それから店舗物件の選定も、ハンバーガー屋の開業準備に関する注意点です。店舗物件は、コンセプトの実現や運転資金のやりくり、集客などに影響します。希望条件を整理したうえで、店舗物件を探しましょう。

また店舗物件の探し方には、店舗物件を紹介するWebサイトや不動産屋、商工会議所などがあります。店舗物件を選ぶときの注意点をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

店舗のデザイン・工事

そして店舗のデザイン・工事も、ハンバーガー屋の開業準備に関する注意点です。ハンバーガー屋などの飲食店の内装をデザインする際には、動線の設計やメニューが映える照明、色彩効果などを意識しましょう。

また内装デザイン・工事業者によって、得意分野や費用、アフターサービスなどが異なりますので、業者選びも重要です。飲食店が内装業者を選ぶときの注意点をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

設備・機器・什器の手配

さらにハンバーガー屋の開業準備に関する注意点として、設備・機器・什器の手配もあります。ハンバーガー屋を含む飲食店には、厨房設備・機器・什器(シンクやガスコンロ、作業台、冷凍冷蔵庫、製氷機、食器棚など)が必要です。

そこでハンバーガー屋のメニューや厨房の広さなどを踏まえて、必要な設備・機器・什器を選びましょう。厨房設備・機器・什器の選び方をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

届出・許可の申請

続いて届出・許可の申請も、ハンバーガー屋の開業準備に関する注意点です。飲食店の開業に必要な届出・許可をご確認ください。

  • 個人事業主の開業届または法人の設立届
  • 税務書類の提出
  • 社会保険・労働保険の加入
  • 飲食店の営業許可

以上の届出・許可ごとに、申請の条件や方法などが異なります。飲食店の開業に必要な届出・許可の申請についてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

人材の採用・研修

加えて人材の採用・研修も、ハンバーガー屋の開業準備に関する注意点です。店舗の営業を任せる場合や複数の店舗を経営する場合には、店舗を開業する前に従業員の採用と研修を計画しましょう。

なお店舗工事や集客活動などと同時に進める必要があるため、開業予定日の数か月前から計画を立てなくてはなりません。店舗経営における人材採用のコツや研修の注意点をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

集客活動の計画

なおハンバーガー屋の開業準備に関する注意点として、集客活動の計画もあります。飲食業界に新規参入する場合には、店舗の知名度も認知度もありませんので、開業前から集客活動を開始しましょう。

店舗の集客活動には、オンライン(グルメサイトやSNSなど)とオフライン(ポスティングや雑誌広告など)の方法があります。他にも集客方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

ハンバーガー屋の開業に失敗する原因と対策

ハンバーガー屋の開業に失敗する原因と対策

注意点だけではなく、ハンバーガー屋の開業に失敗する原因と対策もご確認ください。主な原因5点(コンセプト・立地・資金管理・価格設定・集客方法)を取り上げて、対策の方法もご紹介します。

曖昧なコンセプト

まずハンバーガー屋の開業に失敗する原因として、曖昧なコンセプトが挙げられます。競合店と似通ったメニューやサービスを企画しても、集客と売上を伸ばしづらいです。競合店との価格競争に巻き込まれる恐れがあります。

そこでコンセプト対策として、独自性のあるコンセプトを設計したうえで、店舗のブランディングを展開しましょう。店舗をブランディングする流れと方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

集客できない立地

次に集客できない立地も、ハンバーガー屋の開業に失敗する原因です。ターゲットとする顧客層が求めるメニューを提供していても、立地が合わなければ、集客率を高められません。一度店舗を開業してしまうと、移転にはコストがかかります

したがって立地対策として、深い市場調査に基づいて店舗のマーケティングを展開しましょう。店舗マーケティングの流れと方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

資金管理の不備

また資金管理の不備も、ハンバーガー屋の開業に失敗する原因です。店舗の売上に対して、物件の賃料や人件費、材料費の割合が高いと、利益率を下げてしまいます。特に開業から数か月間は、赤字が続くリスクが高いです。

そこで資金対策として、損益分岐点を計算したうえで、売上目標を設定しましょう。そしてデータに基づいて売上目標の達成率を分析し、問題点を改善しなければなりません。飲食店の売上を管理する方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

不適切な価格設定

そして不適切な価格設定も、ハンバーガー屋の開業に失敗する原因です。飲食店経営の利益を上げるためには、原価率を下げなければなりません。ただし販売価格を上げるほど、集客が難しくなります

そこで価格対策として、原価率の低いメニューと高いメニューを把握したうえで、メニュー全体の原価率を抑えましょう。飲食店が原価率を抑えるポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

ターゲットに合わない集客方法

なおターゲットに合わない集客方法も、ハンバーガー屋の開業に失敗する原因です。ターゲット層に適した立地で、ニーズの高いメニューを提供していても、店舗の営業情報が届かなければ、集客は約束されません

そこで集客対策として、ターゲット層のアクセスしているメディアを特定しましょう。例えばWeb集客においては、WebサイトやSNS、SEO、MEOなどの方法があります。Web集客の効果を上げるポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

ハンバーガー屋の開業資金

ハンバーガー屋の開業資金

ハンバーガー屋の開業に失敗しないように対策を進めるためには、開業資金が必要です。そこでハンバーガー屋の開業資金の相場と内訳を把握しましょう。無駄な経費を削減できるように、節約法もご紹介します。

相場

まずハンバーガー屋の開業資金の相場は、坪単価40万~70万円程度です。例えば20坪のスケルトン物件なら、800万~1,400万円程度かかります。ただし店舗の立地や物件の種類(スケルトンと居抜き)、従業員の人数、設備・機器・什器の台数などによって、開業資金は変動します。

内訳

次にハンバーガー屋の開業資金の内訳について、下表にまとめました。参考情報として、20坪で賃料月20万円にかかる開業資金を試算してあります。

資金の内訳各費用の目安費用の試算
物件取得費
(敷金や礼金、前賃料など)
全体の10%程度
(賃料の4~7か月分程度)
80万~140万円程度
(20坪で賃料月20万円の
スケルトン物件)
店舗デザイン・工事費
(外観と内装、設備・機器
・什器など)
全体の70%程度
(坪単価30万~50万円程度)
600万~1,000万円程度
諸経費
(開業前の届出・許可や
採用・研修、集客活動など)
全体の10%程度80万~140万円程度
運転資金
(開業後の賃料や光熱水費、
人件費など)
全体の10%程度
(賃料の4~7か月分程度)
80万~140万円程度
合計100%
(坪単価30万~1,000万円程度)
800万~1,400万円程度

上表のとおり、ハンバーガー屋の開業資金において、店舗デザイン・工事費が大半を占めます。したがって店舗の外観や内装、設備・機器・什器にこだわるほど、開業資金が増加しますので、ご注意ください。

節約法

そしてハンバーガー屋の開業資金節約法には、相見積もりや居抜き物件、補助金・助成金などがあります。相見積もりを取れば、複数の業者の提案内容(工事の費用や期間など)を比較できるため、無駄な経費の削減が可能です。

居抜き物件には外観や内装、設備・機器・什器などが残されているため、スケルトン物件よりも新規工事費用を削減できます。居抜き物件に飲食店を開業するメリット・デメリットをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

ハンバーガー屋などの飲食店経営に活用できる国・地方自治体の補助金・助成金には、小規模事業者持続化補助金(一般型)やIT導入補助金などがあります。飲食店が補助金・助成金を申請するときの注意点をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

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監修者

IDEAL編集部

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