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2025.03.10 2025.01.25|新規開業ノウハウ
コーヒースタンドを開業するには?ポイント・事例・資金を紹介

本記事で「コーヒースタンドを開業するには?」という疑問にお答えして、開業のポイント・事例・資金をご紹介します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。
コーヒースタンドとは?基本情報を紹介

コーヒースタンドとは、どういった店舗でしょうか?そこで開業準備を計画する前に、基本情報(定義・主なサービスとコーヒーショップとの違い、カフェ・喫茶店との違い、開業するメリット・デメリット)を確認しましょう。
定義・主なサービス
まずコーヒースタンドとは、立ち飲みやテイクアウトでコーヒーを提供する店舗です。ただし法的な規制はありませんので、コーヒーショップやカフェ・喫茶店のような業態でコーヒースタンドと名乗ることも可能です。
コーヒースタンドの主なサービスは、コーヒーの販売です。しかし法的な規制はないため、コーヒーショップやカフェ・喫茶店のように、紅茶や軽食、コーヒー豆なども販売できます。
コーヒーショップとの違い
次にコーヒースタンドとコーヒーショップとの違いは、メニューの種類と提供方法です。主に立ち飲みやテイクアウトでコーヒーを提供するコーヒースタンドに対して、コーヒーショップは店内やテイクアウト・デリバリーでコーヒーやコーヒー豆を提供しています。
ただし法的な規制はありませんので、コーヒー豆を販売するコーヒースタンドや立ち飲みのコーヒーショップの開業も可能です。コーヒーショップの開業についてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
カフェ・喫茶店との違い
それからコーヒースタンドとカフェ・喫茶店との違いも、メニューの種類と提供方法です。主に立ち飲みやテイクアウトでコーヒーを提供するコーヒースタンドに対して、カフェ・喫茶店は店内やテイクアウト・デリバリーでドリンクや軽食を提供します。
なおコーヒースタンドやコーヒーショップ、カフェ・喫茶店以外に、純喫茶やバルなどもコーヒーを提供しています。純喫茶やバルについてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
開業するメリット・デメリット
そしてコーヒースタンドを開業するメリットは、コストの削減や安定した集客などです。店内飲食や本格的な厨房のスペースが必要ないため、大規模なカフェ・喫茶店よりもコストを抑えやすく、コーヒーには消費者からの安定したニーズを期待できます。
しかし競合店の多さた顧客単価の安さなどは、コーヒースタンドを開業するデメリットです。コーヒー1杯の値段はカフェ・喫茶店のランチセットよりも安いですが、カフェ・喫茶店なども競合に含まれます。
コーヒースタンドを開業するには?ポイントを紹介

コーヒースタンドを開業するには、どうしたら良いのでしょうか?開業のポイント(コンセプトと事業計画書、開業資金・売上管理、メニュー・サービス・仕入先、店舗物件、設備・機器・什器、資格・免許・届出・許可、採用・研修、集客活動)をご紹介します。
コンセプト設計と事業計画書作成
まずコンセプト設計と事業計画書作成が、コーヒースタンド開業のポイントとして挙げられます。コンセプトはコーヒースタンド経営の基本方針となり、メニュー開発や店舗デザイン、事業計画書作成などに必要だからです。
設計したコンセプトに基づいて、コーヒースタンドの事業計画書を作成します。事業計画書は、開業資金の調達や経営の評価・改善などに役立つ書類です。コーヒースタンド開業にも活用できる事業計画書の書き方をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
開業資金の調達と売上の管理
次に開業資金の調達と売上の管理も、コーヒースタンド開業のポイントです。事業計画書を作成したら、開業資金を調達します。開業前の初期投資(物件取得費や店舗工事費など)や開業後の運転資金(賃料や光熱水道費、人件費など)を計算しましょう。
調達した資金から無駄な経費を支出するほど、売上に占める利益率を下げてしまいます。賃料や席数などに基づいて、売上目標を設定しなければなりません。コーヒースタンド開業にも活用できる売上を管理する方法については、次の記事も併せてご覧ください。
メニュー・サービスの企画・開発と仕入先の選定
それからメニュー・サービスの企画・開発と仕入先の選定も、コーヒースタンド開業のポイントです。原価率を計算しながら、ターゲットとする顧客の求めるメニュー・サービスを企画・開発しましょう。
メニューの材料やサービスの備品などを調達するために、仕入先(製造販売元や卸売業者、オンラインショップ、業務用スーパーなど)を選定します。コーヒースタンド開業にも活用できる仕入先を選ぶ際のポイントについては、次の記事も併せてご覧ください。
店舗物件の選定とデザイン・工事
続いて店舗物件の選定とデザイン・工事も、コーヒースタンド開業のポイントです。店舗物件はコンセプトを実現させるための手段で、立地は集客に影響します。希望条件(物件の立地や規模、間取り、賃料など)に合う店舗物件を選定しましょう。
店舗物件を購入・賃借したら、外観と内装のデザイン・工事を計画します。開業準備を完了させるためには、予算内にデザイン・工事費用を収めなくてはなりません。コーヒースタンド開業にも活用できる外観・内装デザインについては、次の記事も併せてご覧ください。
設備・機器・什器の手配
また設備・機器・什器の手配も、コーヒースタンド開業のポイントです。コーヒースタンドには本格的な厨房は不要ですが、電気・ガス・水道・空調・換気設備・機器や厨房設備・機器(コーヒーメーカーや冷凍冷蔵庫、製氷機など)が使用されます。
設備・機器だけではなく、カウンターや収納棚などの什器も必要です。店舗デザインの一部となるため、おしゃれな什器を配置しましょう。コーヒースタンド開業にも活用できる什器の分類や入手方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
資格・免許取得と届出・許可の申請
さらに資格・免許取得と届出・許可の申請も、コーヒースタンド開業のポイントです。申請条件は不定期で変更されますので、必ず最新情報を確認しましょう。
- 調理やコーヒー製造に関する資格・免許(調理師免許・栄養士・コーヒーソムリエ・コーヒースペシャリスト・バリスタライセンス・コーヒーインストラクター
- など)
- 食品衛生責任者の資格
- 防火管理者の資格(該当する店舗物件の場合)
- 経営に関する資格(カフェオーナー経営士・ビジネス実務法務検定・簿記など)
- 食品営業許可
- 税務に関する届出・許可(個人事業主の開業届または法人の設立届など)
- 社会保険や労働保険の加入(従業員を雇用する場合)
採用・研修
そして採用・研修も、コーヒースタンド開業のポイントです。長時間営業する場合や多店舗展開する場合などには、店舗営業を任せる従業員を雇用します。採用条件(職種や人数、必要なスキルなど)を整理してから、求人募集を出しましょう。
従業員を雇用したら、開業予定日までに調理や接客などに関する研修を計画しなければなりません。コーヒースタンド開業にも活用できる人材採用のコツや研修の注意点をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
集客活動
なお集客活動も、コーヒースタンド開業のポイントです。飲食業界に新規参入する場合には知名度も認知度もありません。開業後から新規顧客を獲得できるように、開業前から集客活動を計画しましょう。
例えば若年層をターゲットにする場合や口コミの拡散を狙う場合には、SNS集客が適しています。コーヒースタンド開業にも活用できるSNS集客を展開するコツをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
コーヒースタンドの開業事例
ポイントを押さえてコーヒースタンドを開業できるように、参考となる事例を調査しましょう。事例5点を取り上げて、各事例の特徴(小規模と古民家軒先、化石販売、セミナー、バターサンド販売)をご紹介します。
小規模なコーヒースタンド
まず「little THE CHE COFFEE」は、小規模なコーヒースタンドです。2坪程度の店内フロアで、淹れたてのコーヒーや焙煎されたコーヒー豆、ドリップバッグなどが販売されています。
主にテイクアウトで販売されていますが、淹れたてのコーヒーを購入した顧客がすぐに飲めるように店内と店先に椅子が配置されています。入居するアパートの外観は目立たない赤茶色ですが、白の看板や緑のドアで注目を視認性を高めています。
参照元:号外NET 天王寺・阿倍野「【大阪市天王寺区】あっさりから深煎りまで、様々なコーヒーが気軽に楽しめる『little THE CHE COFFEE』がオープンしました。」
古民家軒先で営業するコーヒースタンド

次に「弁慶珈琲」は、古民家軒先で営業するコーヒースタンドです。オーニングや提灯、メニューボードなどで装飾された軒先で、淹れたてのコーヒーが販売されています。顧客が購入後すぐに飲めるように、椅子も配置された販売スペースです。
コーヒーのメニューには、エスプレッソやアメリカ―ノ、カフェラテ、カフェモカ、キャラメルラテ、バニララテなどがあります。子連れ向けにフルーツジュースやココアも販売しているコーヒースタンドの開業事例です。
参照元:号外NET 箕面市・池田市「【池田市】綾羽にオープンした『弁慶珈琲』古民家の軒先で本格コーヒーがいただけるコーヒースタンドです。」
化石も販売するコーヒースタンド
それから「coffee stand NICO」は、化石も販売するコーヒースタンドです。陳列棚に、レプリカや本物の化石が並べられています。3坪程度の店内空間ですが、化石を眺めながらコーヒーを楽しめるようにソファ席やカウンター席がレイアウトされています。
コーヒーと化石だけではなく、化石のイラスト入りオリジナルドリップバッグも販売されています。店舗の営業時間やメニューの魅力を発信しながら、SNS集客を展開しているコーヒースタンドの開業事例です。
参照元:北九州ノコト「『coffee stand NICO』オープン オーナー自慢のコーヒーと化石を楽しめるお店【北九州市小倉北区】」
セミナーを開催するコーヒースタンド

続いて「IMOM COFFEE Nagoya Sta.」は、セミナーを開催するコーヒースタンドです。午後に通常営業しており、通常営業の前後(午前と夜間)にコーヒー製造に関するセミナー(ハンドドリップやラテアートなど)が開催されています。
通常営業では、淹れたてのコーヒーやコーヒー豆、ドリップの器具が販売されています。開業の支援やコンサルティングを展開してきた企業によるコーヒースタンドの開業事例です。
参照元:名古屋情報通「トップバリスタが指南してくれるコーヒー専門店『IMOM COFFEE Nagoya Sta.』名駅にオープン。」
バターサンドも販売するコーヒースタンド
そして「Cookie&Coffee 3℃」は、バターサンドも販売するコーヒースタンドです。3種類のバターサンド(シトロンサンド・ピスターシュ・ノエル)やクッキー、サブレが販売されています。
ライトグレーを基調とした内装空間には販売カウンターに加えてベンチもレイアウトされているため、購入した顧客が飲食を楽しめるコーヒースタンドの開業事例です。
参照元:号外NET 岐阜市(岐阜地域)「【岐阜市】バターサンドとスペシャルティコーヒーのお店が12月21日オープン予定です」
コーヒースタンドの開業資金

事例のようなコーヒースタンドを開業するためには、資金が必要です。そこでコーヒースタンド開業資金の相場と内訳をご紹介します。無駄な経費を削減できるように、開業資金の節約法も確認しましょう。
相場
まずコーヒースタンド開業資金の相場は、坪単価20万~50万円程度です。例えば賃料月5万円で5坪の店舗物件であれば、100万~250万円程度の開業資金がかかります。ただし店舗の立地や物件の種類(居抜きかスケルトン)、規模、業態の種類、サービスの内容などによって、開業資金は変動します。
内訳
次にコーヒースタンド開業資金の内訳について、下表にまとめました。参考情報として、5坪の店舗物件にかかる開業資金を試算してあります。
資金の内訳 | 各費用の目安 | 各費用の試算 |
物件取得費 (敷金や礼金、前賃料など) | 10%程度 (賃料の2~5か月分程度) | 10万~25万円程度 (賃料月10万円で 10坪の店舗物件) |
店舗デザイン・工事 (内装や外観、 厨房設備・機器・什器など) | 60%程度 (坪単価10万~30万円程度) | 50万~150万円程度 |
諸経費 (開業前の資格や 届出・許可、 採用・研修、集客など) | 20%程度 | 20万~50万円程度 |
運転資金 (開業後の光熱水道費や 賃料、人件費など) | 10%程度 (賃料の3~6か月分程度) | 10万~25万円程度 |
合計 | 100% (坪単価20万~50万円程度) | 100万~250万円程度 |
上表のとおり、コーヒースタンドの開業資金においては、店舗デザイン・工事費が大半を占めます。つまり内装や外観、設備・機器・什器などにこだわるほど、開業資金が増額するわけです。
節約法
そしてコーヒースタンド開業資金の節約法は、相見積もりや居抜き物件・中古品・リース品、補助金・助成金などです。相見積もりを取って、各業者の見積もり(工事の費用や期間など)を比較すれば、無駄な経費を削減しやすくなります。
居抜き物件を契約して内装や外観を譲渡してもらったり、設備・機器・什器の中古品・リース品を活用したりすれば、店舗デザイン・工事費を削減できます。ただし居抜き物件・中古品・リース品にはデメリットもありますので、次の記事も併せてご覧ください。
補助金・助成金には基本的に返済義務がありませんが、補助金・助成金ごとに申請条件が異なります。飲食店が申請できる補助金や助成金をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
コーヒースタンドの開業準備を計画しよう!
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監修者
-
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