2024.09.19  2024.08.14|店舗デザイン

民泊施設の内装施工事例!ポイントや工事費用も紹介

民泊施設の内装施工事例!ポイントや工事費用も紹介

本記事で、民泊施設の内装施工事例をご紹介します。また内装デザイン・工事のポイントや工事費用も解説します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。

民泊施設の内装デザイン・工事に関する基本情報

民泊施設の内装デザイン・工事に関する基本情報

民泊施設の内装デザイン・工事を計画する前に、基本情報を確認しましょう。基本情報を確認することで、計画を進めやすいからです。それでは民泊施設の内装デザイン・工事が重要な理由と必要なスペース、流れ、業者の選び方をご紹介します。

重要な理由

まず民泊施設の内装デザイン・工事が重要な理由は、集客と売上に影響するためです。デザイン性の高い内装をデザインして、公式サイトやSNSで画像や動画を発信して、新規の予約を獲得しましょう。

また宿泊客の満足度や従業員の業務効率を高めて、リピーターを獲得するためには、機能性の高い内装をデザインしなければなりません。民泊施設の内装デザイン・工事のポイントについては、後ほどご紹介します。

必要なスペース

次に民泊施設に必要なスペースには、ベッドルームやリビング、キッチン・ダイニング、バスルーム、トイレなどです。物件の規模や予約の人数、提供するサービスなどに応じて、必要なスペースの種類や数を計算しましょう。

例えば民泊施設に施工できるトイレの種類には、組み合わせトイレや一体型トイレ、タンクレストイレ、キャビネット付トイレなどがあります。トイレの内装をデザインするポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

デザイン・工事の流れ

それから民泊施設の内装デザイン・工事の流れも確認しましょう。

  • 業者探しと問い合わせ
  • 相見積もりと契約
  • 業者との打ち合わせ
  • 店舗物件探しと現場調査
  • 店舗内装デザインの完成
  • 店舗の内装工事
  • 店舗の引き渡し

以上の流れには数週間から数か月がかかりますので、計画的に民泊施設の内装デザイン・工事を進めましょう。民泊施設にも活用できる内装デザイン・工事の流れを詳しくまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

業者の選び方

そして民泊施設の内装デザイン・工事を依頼する業者の選び方は、相見積もりです。複数の

業者から見積もりを取って、デザイン・工事の内容や費用、施工実績数、接客対応などを比較しましょう。

内装デザイン・工事を依頼できる業者には、設計事務所や工務店、内装専門業者があります。民泊施設にも活用できる内装工事業者に依頼した失敗例をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

民泊施設の内装デザイン・工事のポイント

民泊施設の内装デザイン・工事のポイント

基本情報だけではなく、民泊施設の内装デザイン・工事のポイントも確認しましょう。8点(コンセプト設計と業態ごとの内装制限、安全性・耐震性、レイアウト、テイスト、配色・照明効果、設備・機器・什器、インテリア・装飾)をご紹介します。

コンセプト設計

まずコンセプト設計が、民泊施設の内装デザイン・工事のポイントとして挙げられます。コンセプトは、民泊施設経営の基本方針です。質が高く一貫性のあるサービスを提供できるように、コンセプトに基づいて内装をデザイン・工事しましょう。

コンセプトの設計は、内装デザイン・工事だけではなく、競合との差別化や事業計画書の作成等にも必要です。民泊施設にも活用できるコンセプトを設計する流れと方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

業態ごとの内装制限

次に業態ごとの内装制限も、民泊施設の内装デザイン・工事のポイントです。民泊施設の業態(旅館業法に基づく簡易宿屋と国家戦略特区法に基づく特区民泊、住宅宿泊事業法に基づく住宅宿泊)ごとに、内装(床面積や衛生性、消防用設備など)が制限されています。

また消防法(火災予防や消火活動などのため)や建築基準法(火災初期の避難経路確保のため)によっても、民泊施設の内装は制限されています。消防法と建築基準法の内装制限をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

安全性・耐震性

それから安全性・耐震性も、民泊施設の内装デザイン・工事のポイントです。宿泊客はもちろん、従業員が事故に遭わないように、内装空間の安全性を高めましょう。民泊施設の規模や収容人数に応じて、防火管理者の選任や消防用設備などが必要です。

耐震性の確保は、地震被害の軽減や民泊施設に対する信頼の獲得、法令遵守などのために必要です。民泊施設にも活用できる耐震基準と耐震診断をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

レイアウト

続いてレイアウトも、民泊施設の内装デザイン・工事のポイントです。内装空間のレイアウトは宿泊客の満足度や従業員の業務効率を左右するため、集客と売上に影響を与えます。サービスを提供しやすいレイアウトを検討してください。

そこで民泊施設に必要なスペース(ベッドルームやリビング、キッチン・ダイニング、バスルーム、トイレなど)ごとに、設備・機器・什器の種類や台数、配置などを決めます。レイアウトの施工事例をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

テイスト

さらにテイストも、民泊施設の内装デザイン・工事のポイントです。テイスト(内装デザインの味わいや方向性を示す言葉)を決めることで、統一感のある民泊施設の内装をデザイン・工事できます。

民泊施設に適したテイストには、ナチュラルやラグジュアリー、レトロ、リゾートなどがあります。内装デザインのテイストを決めるポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

配色・照明効果

また配色・照明効果も、民泊施設の内装デザイン・工事のポイントです。配色には、顧客の心理や行動に影響を与える効果(色彩効果)があります。顧客が快適性を感じやすい配色を検討しましょう。

照明には、内装の雰囲気を演出して、サービスの魅力を引き立てる効果があります。部屋ごとに、照明の種類や明るさ、範囲などを検討しなければなりません。民泊施設に施工できる照明の種類をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

設備・機器・什器 

そして設備・機器・什器も、民泊施設の内装デザイン・工事のポイントです。民泊施設のサービスに応じて、電気・ガス・水道設備や厨房・空調・換気・排気・照明機器などが必要です。

民泊施設に必要な什器には、テーブル・チェア・ベッド、収納棚などがあります。民泊施設にも活用できる什器の分類や入手方法などをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

インテリア・装飾

なおインテリア・装飾も、民泊施設の内装デザイン・工事のポイントです。民泊施設のコンセプトや内装デザインのテイストに合わせて、什器・家具やアート作品・オブジェ、雑貨・備品・観葉植物、照明器具・電化製品などを配置しましょう。

インテリアだけではなく、イベントやキャンペーン、季節などに応じて、内装空間の装飾(チラシ・ポスター、看板・スタンド・提灯、シート・マット・パネル、草花・植栽・造花・フェイクグリーン、季節・イベントの装飾品など)を変えましょう。

民泊施設の内装施工事例

ポイントを押さえて民泊施設の内装をデザインできるように、参考となる施工事例を調査しましょう。事例5点を取り上げて、各事例の特徴(カフェ併設とプライベートサウナ、雪室、バリアフリー、農業体験)をご紹介します。

カフェ併設の民泊施設

カフェ併設の民泊施設

まず「Re:」は、カフェ併設の民泊施設です。古民家の内装空間がモダンテイストで改装され、ベッドルーム3室と共有スペース(シャワールーム、ラウンジ、屋根裏部屋)がレイアウトされています。

カフェの内装空間も、民泊施設と同様にモダンテイストでデザインされており、15席(テーブル席やカウンター席)がレイアウトされています。ドリンク(コーヒーやリンゴジュースなど)やフード(ハンバーグやカレーなど)のメニューを提供するカフェです。

参照元:Re:「cafe&stay」

プライベートサウナ付きの民泊施設

プライベートサウナ付きの民泊施設

次に「eni.suite tennoji」は、プライベートサウナ付きの民泊施設です。16人が宿泊できる4LDKの1軒家で、浴室には浴槽だけではなく、プライベートサウナやバルコニーが施工されています。

ベッドルームには和室と洋室が2部屋ずつデザインされており、シングル布団4枚とシングルベッド4台、ダブルベッド2台、ソファダブルベッド2台が配置されています。

参照元:

PR TIMES「【最新の都市型民泊】天王寺駅徒歩4分「eni.suite tennoji」が待望のオープン!大人気の都市型バケーションレンタル誕生!【プライベートサウナ付】|LDKプロジェクト」

LDKプロジェクト「eni.suite tennoji」

雪室を体験できる民泊施設

雪室を体験できる民泊施設

それから「雪室の味」は、雪室を体験できる民泊施設です。1階の雪室には、屋根から自由落下した雪が貯まり、15℃程度に保たれています。食材の保存やイベントなどに活用されています。

雪室のほかにも、内装空間には、ダイニングキッチンや浴室、トイレ、フリースペース、寝室がレイアウトされています。冬場には、除雪や貯雪、雪像づくりなどが体験できる民泊施設です。

参照元:

雪室の味「About」

TOKAMACHI「雪室がある民泊!?『雪室の味』6/1オープン!」

バリアフリーの民泊施設

バリアフリーの民泊施設

続いて「白いおうち2」は、バリアフリーの民泊施設です。車いす利用者も宿泊できるように、1階の床やキッチンがバリアフリー化されています。外国人観光客の宿泊も想定して、天井高のある内装空間です。

バリアフリーの「白いおうち2」(定員5名)の隣には、古民家から改装された「白いおうち1」(定員4名)もあり、家ごとに1棟貸しされています。観光やビジネス、イベント、一時帰国などの用途に活用されている民泊施設です。

参照元:

My Funa.net「塚田の民泊『白いおうち2』が昨年末にオープン、『車いすでも利用できるように』と1階はバリアフリー」

船橋経済新聞「塚田に民泊『白いおうち2』 オープンから3カ月、バリアフリー対応も」

農業体験のできる民泊施設

農業体験のできる民泊施設

そして「古今呂の宿 福とみ」は、農業体験のできる民泊施設です。畑でのカボチャ収穫や隣接する食品加工場での凍み餅づくりを体験でき、郷土料理付きの宿泊プランも提供されています。

古民家から改装された民泊施設には、最大7名が宿泊できる寝室や浴室などが施工されています。木材がふんだんに施工された温かみのある内装デザインです。

参照元:

福島民報「夫の夢、農家民宿『古今呂(こころ)の宿 福とみ』11日オープン 福島県飯舘村」

あぶくま地域づくり推進機構「夫婦で共に描いた夢を遂に実現! 〜『古今呂(ルビ:こころ)の宿 福とみ』渡邊とみ子さん(飯館村)」

民泊施設の内装工事費用

民泊施設の内装工事費用

事例のような民泊施設の内装を施工するためには、工事費用が必要です。そこで民泊施設の内装工事費用の相場と内訳を確認しましょう。無駄な経費を削減できるように、工事費用の節約法もご紹介します。

相場

まず民泊施設の内装工事費用の相場は、坪単価20万〜50万円程度です。30坪の物件なら、600万~1,500万円程度かかります。ただし物件の立地や規模、内装材のグレード、設備・機器・什器の種類と台数などによって、内装工事費用は変動します。

内訳

次に民泊施設の内装工事費用の内訳について、下表にまとめました。参考情報として、30坪の物件にかかる内装工事費用を試算してあります。

工事費用の内訳費用の目安費用の試算
諸経費
(デザインや施工監理、
仮設、解体など)
合計の20%程度120万〜300万円程度
(20坪の物件)
内装工事
(天井・壁・床・
建具など)
合計の30%程度180万〜450万円程度
設備・機器・什器工事
(電気・水道・ガス・空調・
換気・厨房・照明・風呂・
カウンター・収納棚など)
合計の50%程度300万〜750万程度
合計100%
(坪単価20万〜50万程度)
600万〜1,500万円程度

上表のとおり、民泊施設の内装工事費用においては、設備・機器・什器工事費用が大半を占めます。つまり設備・機器・什器の台数が増えたり、グレードが上がったりするほど、工事費用が増額するわけです。

節約法

そして民泊施設の内装工事費用の節約法には、相見積もりや補助金・助成金、居抜き物件などがあります。相見積もりを取って、各業者の見積もり(工事の内容や費用、期間など)を比較すれば、無駄な経費を削減しやすいです。

居抜き物件を契約して、内装や設備・機器・什器などを譲渡してもらえれば、工事費用を節約できます。ただし居抜き物件にはデメリットもありますので、次の記事も併せてご覧ください。

「ものづくり・商業・サービス生産性向上促進補助金」「小規模事業者持続化補助金」「IT導入補助金」などの申請が通れば、内装工事費用を含む開業資金に充てられます。以上の補助金についてまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。

民泊施設の内装デザイン・工事を検討しよう!

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監修者

IDEAL編集部

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