2024.10.25 2024.11.02|店舗デザイン
カフェバーのおしゃれな内装施工事例!デザインのポイントや工事費用も紹介
本記事で、カフェバーのおしゃれな内装施工事例をご紹介します。また内装デザインのポイントや工事費用も解説します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。
目次
カフェバーの内装デザイン・工事に関する基本情報
カフェバーの内装デザイン・工事を計画する前に、基本情報(内装デザイン・工事が重要な理由や必要なスペース、流れ、業者の選び方)を確認しましょう。基本情報を確認することで、計画を進めやすくなるからです。
重要な理由
まずカフェバーの内装デザイン・工事が重要な理由は、集客と売上に影響するからです。デザイン性の高い内装をデザインして、WebサイトやSNSなどで発信すれば、新規顧客の獲得を期待できます。
内装空間に機能性の高い設備・機器・什器などを配置して、従業員の業務効率や顧客の満足度を高められれば、リピート率の向上につながります。カフェバーの内装デザインポイントについては、後ほどご紹介します。
必要なスペース
次にカフェバーの内装に必要なスペースは、エントランスやダイニングフロアや厨房、カウンター、トイレ、バックヤードなどです。ただしターゲットする顧客層やサービス、メニューなどによって、必要なスペースは異なります。
例えばフルサービスのカフェバーには、顧客の滞在時間を伸ばせるように、座り心地の良いソファを配置します。一方でセルフサービスのカフェバーには、顧客の回転率を高めるために、高さのあるカウンター席が合います。
流れ
それからカフェバーのデザイン・工事の流れも、確認しましょう。
- 業者探しと問い合わせ
- 見積りと契約
- 業者と打ち合わせ
- 店舗の物件調査と実地調査
- 内装デザインの完成
- 店舗の内装工事
- 内装の引き渡し
以上の流れには数か月から半年以上がかかりますので、開業予定日から逆算して計画的に進めなくてはなりません。カフェバーにも活用できる内装デザイン・工事の流れをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
業者の選び方
そしてカフェバーの内装デザイン・工事を依頼する業者の選び方は、相見積りです。複数の業者から見積もりを取れば、各業者の見積もり内容(工事の費用や期間など)や施工実績、接客対応などを比較できます。
内装デザイン・工事を依頼できる業者には、設計事務所や工務店、内装専門業者などがあります。カフェバーにも活用できる内装工事業者に依頼した失敗例をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
カフェバーの内装デザインポイント
基本情報を踏まえたうえで、カフェバーの内装デザインポイント(コンセプトとテイスト、動線設計・レイアウト、照明・配色の効果、換気・排気の効率、厨房設備・機器・什器、テイクアウト・デリバリーの対応、インテリアや装飾)も押さえましょう。
コンセプトの設計
まずコンセプトの設計が、カフェバーの内装デザインポイントとして挙げられます。店舗のコンセプトに基づいて内装をデザインすることで、ターゲットとする顧客層の興味・関心を集めやすいからです。
コンセプトは店舗経営の基本方針であり、競合との差別化や事業計画書の作成などにも必要です。カフェバーにも活用できる店舗のコンセプトを設計する流れと方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
テイスト
次にテイストも、カフェバーの内装デザインポイントです。テイストは、内装デザインの特徴や方向性を示します。例えばカフェバーの内装デザインには、ナチュラルやレトロ、スタイリッシュなどのテイストが適しています。
そこで設計したコンセプトに基づいて、内装デザインのテイストを選びましょう。カフェバーにも活用できる内装デザインのテイストを決めるポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
動線設計・レイアウト
それから動線設計・レイアウトも、カフェバーの内装デザインポイントです。動線設計は顧客の満足度や従業員の業務効率を左右するため、集客と売上に影響します。顧客の滞在時間やプライバシーなどを考慮したうえで、動線を設計しましょう。
設計した動線に基づいて、カフェバーに必要なスペース(ダイニングフロアや厨房、バックヤードなど)をレイアウトします。特に飲食店においては、注文から食事の提供、片付けまでの業務効率を高めるために、厨房の位置や形が重要です。
照明・配色の効果
続いて照明・配色の効果も、カフェバーの内装デザインポイントです。照明には、内装空間の雰囲気を演出したり、メニュー・サービスの魅力を引き立てたりする効果があります。内装デザインのテイストに合う照明器具を選びましょう。
また内装デザインにおける配色には、顧客の心理や行動に影響を与える効果があります。飲食店には、料理を引き立てる暖色系が適しています。カフェバーの内装にも活用できる店舗を配色するポイントをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
換気・排気の効率
さらに換気・排気の効率も、カフェバーの内装デザインポイントです。二酸化炭素の低減や結露・カビの防止、ウィルス・汚染物質の除去などのために、換気設備を施工します。店舗の規模や間取りなどに応じて、適した機械換気設備の種類を選びましょう。
換気設備だけではなく、調理中に発生する臭いや煙、熱などを店外に排出するために、排気ダクトも必要です。カフェバーにも活用できる排気ダクトに関する注意点をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
厨房設備・機器・什器
また厨房設備・機器・什器も、カフェバーの内装デザインポイントです。
- シンクやガスコンロ、製氷機、冷凍冷蔵庫などの設備
- コーヒーマシンやビールサーバー、ミキサーなどの機器
- 作業台や食器棚などの什器
カフェバーのメニューや厨房の規模などに応じて、厨房設備・機器・什器の種類やサイズを選びましょう。飲食店に必要な厨房設備・機器・什器の選び方と費用をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
テイクアウト・デリバリーの対応
そしてテイクアウト・デリバリーの対応も、カフェバーの内装デザインポイントです。昼間から営業しているカフェバーが、テイクアウト・デリバリーに対応することで、集客と売上の向上を期待できます。
そこでテイクアウト・デリバリーに対応するため、受渡カウンターやショーケース、デジタルサイネージなどを導入しましょう。テイクアウト・デリバリー専門店のデザインについてをまとめておりますので、次の記事もあわせてご覧ください。
インテリア・装飾
なおインテリア・装飾も、カフェバーの内装デザインポイントです。カフェバーのコンセプトに合うインテリア(什器・家具やアート作品・オブジェ、雑貨・備品・観葉植物、照明器具・電化製品など)を取り入れましょう。
インテリアだけではなく、イベントやキャンペーンなどに応じて装飾(チラシ・ポスター、看板・スタンド・提灯、シート・マット・パネル、草花・植栽・造花・フェイクグリーンなど)も工夫しなければなりません。
カフェバーのおしゃれな内装施工事例
ポイントを押さえてカフェバーの内装を施工できるように、参考となる事例を調査しましょう。事例5点を取り上げて、各事例の特徴(明るい雰囲気と開放感、清潔感、ナチュラルテイスト、大正モダン)を紹介します。
明るい雰囲気の内装
まず「RACH HANBURG FACTORY」は、明るい雰囲気の内装がデザインされたカフェバーです。ライトブラウンを基調としたダイニングスペースは、照度の高いスポットライトやペンダントライトに照らされています。
広々としたダイニングスペースには、カウンター席や可動型ソファ席がレイアウトされています。スポーツ観戦ができるように、各座席に大型スクリーンが設置されています。可動型ソファ席を移動させることで、貸切パーティーにも対応できる内装デザインです。
開放感のある内装
次に「赤坂イタリアンバル808」は、開放感のある内装がデザインされたカフェバーです。エントランスの折りたたみ式ドアを晴天時に開放すれば、自然の光と風を取り入れられます。
ダイニングフロアにはカウンター席とソファ席がレイアウトされ、カウンターに面してオープンキッチンが施工されています。一人客にもグループ客にも対応できる内装デザインです。
清潔感のある内装
それから「ナナズ・グリーンティーなんばCITY店」は、清潔感のある内装がデザインされたカフェバーです。白・ベージュを基調とした内装空間に、木目の什器が配置されています。
ダイニングフロアの天井にはペンダントライトが施工されているため、おしゃれな雰囲気も演出されています。ネットショッピングやテイクアウトにも対応しているカフェバーの内装デザインです。
参照:
ナチュラステイストの内装
続いて「シガニーベイクアンドカフェ」は、ナチュラルテイストの内装がデザインされたカフェバーです。打ちっぱなしコンクリートの状態で柱や壁が仕上げられていますが、木目の内装材が施工されており、観葉植物で装飾されています。
自然派や英国のメニュー(焼き菓子やサンドイッチ、ナチュラルワインなど)を提供している店舗のコンセプトに合わせて、内装空間がデザインされています。ショーケースに商品が陳列されており、テイクアウトにも対応しているカフェバーです。
参照元:
Plead「植物に囲まれた秘密のカフェ@代々木上原『シガニーベイクアンドコーヒー』」
大正モダンの内装
そして「The Bellwood」は、大正レトロな雰囲気の内装がデザインされたカフェバーです。大正モダンの特殊喫茶をコンセプトに、ダークブラウンの内装空間にアクセントカラーのワインレッドやパープルが配色されています。
キッチン上部に施工されているステンドグラス調の間接照明も、大正モダンのテイストを感じさせます。朝から昼にはバックバーを閉じて明るい照明のカフェ業態として、夜間にはバックバーを開いて薄暗い照明のカクテルバー業態として営業しています。
参照元:
BARTIMES「『The Bellwood』6月20日オープン」
カフェバーの内装工事費用
事例のようなカフェバーの内装を工事するためには、予算が必要です。そこでカフェバー内装工事費用の相場と内訳をご紹介します。無駄な経費を削減できるように、内装工事費用の節約法も確認しましょう。
相場
まずカフェバー内装工事費用の相場は、坪単価20万〜60万円程度です。例えば20坪の店舗物件を貸借するなら、400万〜1,200万円程度の内装費用がかかります。ただし店舗物件の立地や規模、種類(居抜きかスケルトン)、設備・機器・什器の台数、内装材のグレードなどによって、内装工事費用は変動します。
内訳
次にカフェバーの内訳について、下表にまとめました。参考情報として、20坪の店舗物件にかかる内装工事費用を試算してあります。
費用の内訳 | 費用の目安 | 費用の試算 |
諸経費 (デザイン、施工監理、 仮設、解体など) | 全体の20%程度 (賃金の4~10ヵ月分程度) | 80万~240万円程度 (20坪の店舗物件) |
内装工事費 (天井や壁、床、 建具など) | 全体の30%程度 | 120万~360万円程度 |
設備・機器・什器工事費 (電気やガス、 水道、厨房、照明、 空調・換気など) | 全体の50%程度 | 200万~600万円程度 |
合計 | 100% (坪単価20万~60万円程度) | 400万~1,200万円程度 |
上記のとおり、カフェバーの内装工事費用においては、設備・機器・什器工事費が大半を占めます。つまり設備・機器・什器のグレードや台数にこだわるほど、工事費用が増加するわけです。
節約法
そしてカフェバー内装工事費用の節約法には、相見積りや居抜き物件、補助金、助成金などがあります。複数の業者から見積もりを取って比較すれば、無駄な経費を削減しやすいです。
居抜き物件を契約して、内装や外観、設備・機器・什器などを譲渡してもらえれば、工事費用を抑えられます。ただし居抜き物件にはデメリットもありますので、次の記事も併せてご覧ください。
補助金・助成金の申請が通れば基本的に返済義務のない資金を獲得できますが、補助金・助成金ごとに申請条件が定められています。飲食店が申請できる補助金・助成金をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
カフェバーの内装デザイン・工事を計画しよう!
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監修者
-
IDEAL編集部
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