2025.02.27 2025.01.15|店舗デザイン
ファミレスの内装施工事例!デザインポイントや工事費用も紹介

本記事で、ファミレスの内装施工事例をご紹介します。また内装のデザインポイントや工事費用も解説します。店舗の開業や移転、リニューアルなどをご検討中の方は、ぜひご覧ください。
目次
ファミレスの内装デザイン・工事の基本情報

ファミレスの内装デザイン・工事を計画する前に、基本情報を確認しましょう。基本情報を確認することで、計画を進めやすいからです。それではファミレスの内装デザイン・工事が重要な理由と必要なスペース、流れ、業者の選び方をご紹介します。
重要な理由
まずファミレスの内装デザイン・工事が重要な理由は、集客と売上に影響するためです。おしゃれな内装をデザインしてWebサイトやSNSなどで紹介すれば、新規顧客の獲得につながります。
デザイン性だけでなく、機能性の高い設備・機器・什器などを配置して、従業員の業務効率や顧客の満足度が高まれば、リピーターを獲得しやすいです。ファミレスの内装デザインポイントについては、後ほどご紹介します。
必要なスペース
次にファミレスの内装空間に必要なスペースは、エントランスやダイニングフロア、キッズスペース、厨房、トイレ、バックヤードなどです。ただしファミレスのサービスに応じて、必要なスペースは異なります。
例えばバックヤードは、収納や休憩、軽作業などに使用されるスペースです。保管する食材量や従業員数などに応じて、バックヤードの間取りや広さは異なります。収納スペースとバックヤードの違いをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
流れ
それからファミレスの内装デザイン・工事の流れも、確認しましょう。
- 業者探しと問い合わせ
- 見積もりと契約
- 業者との打ち合わせ
- 物件探しと周辺調査
- 内装デザインの完成
- 内装工事
- 引き渡し
以上の流れには数か月から半年以上がかかりますので、開業予定日までに計画的に進めなくてはなりません。ファミレスにも活用できる内装デザイン・工事の流れを詳しくまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
業者の選び方
そしてファミレスの内装デザイン・工事を依頼する業者の選び方は、相見積りです。複数の業者から見積もりを取って、各業者の見積もり(デザイン・工事の内容や費用、期間)や施工実績、接客対応などを比較しましょう。
ファミレスの内装デザイン・工事を依頼できる業者には、設計事務所や工務店、内装専門業者などがあります。内装工事業者に依頼した失敗例と失敗しない選び方などをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
ファミレスの内装デザインポイント

基本情報を踏まえて、ファミレスの内装デザインポイントも確認しましょう。8点(コンセプト設計と動線設計・ゾーニング・レイアウト、テイスト、キッズスペース、分煙対策、照明・配色の効果、設備・機器・什器、防犯対策)をご紹介します。
コンセプト設計
まずコンセプト設計が、ファミレスの内装デザインポイントとして挙げられます。コンセプトに基づいて内装をデザイン・工事することで、ターゲット層を集客しやすくなり、来店した顧客にサービスを提供しやすくなるからです。
内装デザイン・工事だけではなく、店舗のコンセプトは競合店との差別化や事業計画書の作成、マーケティング戦略の立案などにも必要です。ファミレスにも活用できるコンセプトを設計する流れと方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
動線設計・ゾーニング・レイアウト
次に動線設計・ゾーニング・レイアウトも、ファミレスの内装デザインポイントです。内装空間の動線設計は顧客の満足度や従業員の業務効率などを左右するため、集客と売上に影響を与えます。
設計した動線に基づいて、内装空間のゾーニングと各スペースのレイアウトを検討します。座席数や通路幅、デッドスペースなどに注意しましょう。ファミレスにも活用できるゾーニングとレイアウトの違いをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
テイスト
それからテイストも、ファミレスの内装デザインポイントです。テイストは、店舗デザインの味わいや方向性を示します。設計したコンセプトに基づいて、自店舗に合うテイストを選びましょう。
ファミレスに合うテイストには、シンプルやナチュラル、スタイリッシュ、リゾートなどがあります。内装デザインのテイスト事例をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
キッズスペース
続いてキッズスペースも、ファミレスの内装デザインポイントです。キッズスペースのメリットは集客の向上や販売の効率化、安全性への配慮などですが、初期費用や安全対策などのコストはデメリットになります。
自店舗のコンセプトに基づいて、キッズスペースの導入やレイアウト、必要な設備・機器・什器などを検討しましょう。店舗のキッズスペースの作り方をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
分煙対策
また分煙対策も、ファミレスの内装デザインポイントです。2020年4月から屋内の禁煙が義務化されていますが、条件を満たす飲食店には喫煙室を設置できます。喫煙室のタイプには、喫煙専用室や加熱式たばこ専用喫煙室、喫煙目的室、喫煙可能室があります。
老若男女をターゲットするファミレスにおいては、顧客と従業員の健康に配慮して分煙対策が必要です。飲食店に喫煙室を設置できる条件や分煙対策方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
照明・配色の効果
さらに照明・配色の効果も、ファミレスの内装デザインポイントです。照明には、内装の雰囲気を演出したり、サービスの魅力を引き立てたりする効果があります。コンセプトに合う照明の種類や明るさ、照射範囲などを検討しましょう。
配色には、顧客の心理や行動に影響を与える効果(色彩効果)を期待できます。顧客が快適に食事を楽しめるように、内装空間の配色を検討しなければなりません。店舗デザインに活用できる配色のパターンをまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
設備・機器・什器
そして設備・機器・什器も、ファミレスの内装デザインポイントです。ファミレスの規模やメニュー、サービスなどに応じて、電気・ガス・水道・空調・換気・厨房・排気などの設備・機器を配置しましょう。
設備・機器と同様に、什器(テーブルやチェア、ソファ、カウンター、収納棚など)も配置しなければなりません。店舗で利用される什器の分類と入手方法をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
防犯対策
なお防犯対策も、ファミレスの内装デザインポイントです。飲食店には、窃盗・強盗や不法侵入、暴行・傷害、放火などの犯罪リスクがあります。老若男女の顧客や従業員の安全を守るために、必要な防犯対策を検討しましょう。
店舗の防犯対策方法には、防犯マニュアルや防犯訓練、防犯カメラ、監視カメラ、セキュリティシステム、防犯ガラス、防犯シール、カラーボールなどがあります。ファミレスにも活用できる防犯対策方法と費用をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
ファミレスの内装施工事例
ポイントを押さえてファミレスの内装をデザインできるように、参考となる施工事例を調査しましょう。事例5点を取り上げて、各事例の特徴(リゾートテイストとスタイリッシュテイスト、和モダンテイスト、漫画キャラクター、環境配慮型)をご紹介します。
リゾートテイストの内装

まず「ペルティカ」は、イタリアンメニューを提供するファミレスです。白を基調にした空間に木目の内装材と什器、おしゃれな照明器具などが配置されており、リゾートテイストの内装がデザインされています。
天井高のあるダイニングフロアには、テーブル席とドリンクバースペース、デザートショーケースなどがレイアウトされています。一般的なファミレスから業態変更したファミレスの内装施工事例です。
参照元:
東洋経済オンライン「ジョナサン跡地に出現『体験型イタリアン』の実力 すかいらーく新業態『ペルティカ』の実力やいかに」
PR TIMES「すかいらーくグループ新業態『イタリアン リゾート ペルティカ』を東京都小平市に開業」
スタイリッシュテイストの内装
次に「FAMIRES」は、「新時代のファミリーレストラン」をコンセプトにしたファミレスです。スケルトン天井や円形ソファなどが配置されており、スタイリッシュテイストの内装がデザインされています。
ダイニングフロアにはカウンター席やテーブル席、ソファ席がレイアウトされているため、一人からグループまでの顧客に対応しています。家族連れはもちろんビジネスパーソンもターゲットにしているファミレスの内装施工事例です。
参照元:
WWD「鳥羽周作シェフが原宿『ハラカド』に“ファミレス”をオープン 『渾身のクラムチャウダーをぜひ一度』」
和モダンテイストの内装

それから「すぎのや本陣 氏家店」は、和食メニューを提供するファミレスです。和食メニューに合わせて、和モダンテイストの内装がデザインされています。木目の内装材や什器が配置され、温かな雰囲気が演出されています。
ダイニングフロアにはテーブル席やソファ席だけではなく、小上がりの座敷席もレイアウトされています。30名程度のグループ客にも対応できるファミレスの内装施工事例です。
参照元:食べログ「すぎのや本陣 氏家店」
漫画キャラクターをモチーフにした内装

続いて「ちいかわレストラン」は、池袋PARCO内で営業しているファミレスです。白を基調にした内装空間は漫画キャラクターをモチーフにしてデザインされており、各キャラクターのイラストやポスターなどで装飾されています。
メニューにも漫画キャラクターを取り入れているファミレスの内装施工事例です。イベント時には、漫画キャラクターの着ぐるみが登場しています。
参照元:クランクイン!「池袋の『ちいかわレストラン』を先行体験! ちいかわ、ハチワレ、うさぎも駆けつける」
環境配慮型の内装

そして「ガスト東村山市役所前店」は、環境配慮型のファミレスです。CO2排出量の削減を目指して、内装空間にLED照明や人感センサー、シーリングファン、採光窓などが配置されています。
内装デザイン以外に、太陽光発電設備やCO2フリー電力も導入されています。環境配慮型の経営が推進されているファミレスの内装施工事例です。
参照元:流通ニュース「すかいらーく/ガストの環境配慮型店舗を初出店、電気代約15%削減見込む」
ファミレスの内装工事費用

事例のようなファミレスの内装を工事するためには、予算が必要です。そこでファミレス内装工事費用の相場と内訳をご紹介します。無駄な経費を削減できるように、工事費用の節約法も確認しましょう。
相場
まずファミレス内装工事費用の相場は、坪単価10万〜50万円程度です。例えば30坪の店舗物件を貸借するなら、300万〜1,500万円程度の費用がかかります。ただし店舗物件の立地や規模、種類(居抜きかスケルトン)、設備・機器・什器の台数、内装材のグレードなどによって、内装工事費用は変動します。
内訳
次にファミレス内装工事費用の内訳について、下表にまとめました。参考情報として、30坪の店舗物件にかかる内装工事費用を試算してあります。
費用の内訳 | 費用の目安 | 費用の試算 |
諸経費 (デザインと施工監理、 仮設、解体など) | 全体の20%程度 (賃金の4~12ヵ月分程度) | 60万~300万円程度 (30坪の店舗物件) |
内装工事費 (天井や壁、床、 建具など) | 全体の30%程度 | 90万~450万円程度 |
設備・機器・什器工事費 (電気やガス、水道、 厨房、照明、空調、 換気、音響・映像、 カウンター、 収納棚など) | 全体の50%程度 | 150万~750万円程度 |
合計 | 100% (坪単価10万~50万円程度) | 300万~1,500万円程度 |
上表のとおりファミレス内装工事費用においては、設備・機器・什器工事費が大半を占めます。つまり設備・機器・什器の性能や台数にこだわるほど、工事費用が増加するわけです。
節約法
そしてファミレス内装工事費用の節約法は、中古品・リース品や居抜き物件、補助金・助成金などがあります。中古品・リース品を活用すれば、新品を購入するよりも初期費用を抑えられますが、デメリットもありますのでご注意ください。
居抜き物件を契約して内装や外観、設備・機器・什器などを譲渡してもらえると、工事費用を抑えられます。ただし居抜き物件にはデメリットもありますので、次の記事も併せてご覧ください。
補助金・助成金には基本的に返済義務がありませんが、種類ごとに申請条件が定められています。飲食店が申請できる補助金・助成金をまとめてありますので、次の記事も併せてご覧ください。
ファミレスの内装デザイン・工事を計画しよう!
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監修者
-
IDEAL編集部
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